週末キャンプに出掛けてきます。
そう宣言したところで、反応を返す人は我が家にはいない。
行先すら聞かれない。
別段ぼくに冷たくしている訳ではなく、ほぼ隔週で行っているから「いまさら」といった感じなのだろう。
・・・多分。
黙って行ったところで、ひと晩帰って来なければ
「ああ、キャンプかな」
で済まされそうだ。
それでも一応、行ってくると声をかけるのは「挨拶」の意味合いがひとつと、もうひとつ「食糧事情」がある。
世間一般のお父さんの例にもれず、ぼくもお小遣いが多いほうではないので、キャンプの食事も少なからず家の台所に依存している。
1人で過ごすときくらい好きなものを好きなだけ食べたいけれど、毎回そうも言っていられないのだ。
妻さんにキャンプに行く旨を告げると、冷蔵庫を開け
「アレとアレを持って行って」とか
「コレ食べていいよ」
と提供してくれる。
期限間近の食材を消費するのに、どうやらぼくのキャンプは都合がいいらしい。
蒸し暑い日が続いている。
7月も半ばを過ぎたなら、もう夏と言っていいだろう。
今回はおでんを食べる。
賞味期限はたっぷり残っている。
これは渡されたのではなく、食べたくて自分で買ってきたからだ。
ふと無性に、季節外れのものを食べたくなること、ありますよね。
予想はしてたけど、この時期おでんはなかなか見つからない。店員さんに尋ねると、売り場の片隅にひっそりと置いてあった。
しかし今は袋入りだけで、単品は扱っていないとのこと。
このメンツではちょっと物足りない。

牛すじとか、つくね串とか、肉っ気のあるのも食べたいなぁ。
でも、どれも売っていない。
仕方なく袋入りおでんだけ買って帰り、この残念な気持ちを妻さんに打ち明けると、
「焼き鳥を入れたらどう?」
!!ッ
あなた神か!
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