TABIハマグリルとは、ベルモントの軽量チタン製焚き火台【TABI】にセットして使用する、後付けのウインドシールド兼リフレクターです。日本語で言うトコロの、風防&反射板。
このハマグリルを使うことでTABIは『より風に強く暖かく』なって、肌寒い季節の使い勝手が爆上がりします。
純正ってワケではありませんが、専用に設計されているためピッタリとセットできるし、一緒の収納ケースに入るから持ち運びにも困りません。
重量は240gと軽く、TABIの軽量焚き火台というコンセプトとも合っています。
欠点は、『純正のゴトクが使えなくなること』と、『組み立てがすこし面倒』って点。
しかしそれでも得られる利点は非常に大きく、全TABIユーザーに「ちょっと試してみてよ!」とオススメしたくなるギア【ハマグリル】のレビューです。
【TABIハマグリル】TABIの使い勝手がUPするオプションギア!
CGKというメーカーが発売するハマグリル。
既存の焚き火台に装着して、風防・リフレクター・オーブンの機能を付加するアイテムです。
そのTABI用が今回レビューするTABIハマグリル。
注意してほしいのは、焚き火台本体は別です。
- 素材:ステンレス(SUS304)
- 重量:240g
素材はサビに強いステンレス製。
とても薄く作られているため軽量です。
組み立て方
TABIハマグリルは、3つのパーツから構成されています。
下2つが本体で、組み立てるとドーム状になります。
これを、棒状のパーツでTABIに連結する作りになっています。
TABIのフレーム部分にハマグリルの切込みを合わせ、セットします。
横から棒状のパーツを通して固定すれば完成。
組み立て方法はワリと単純で難しくもないんですが、パーツが薄く、差し込んだり通したりってトコが多いからちょっと面倒です。
けれどTABI専用に作られているだけあって、連結したときの安定感は抜群。
ハマグリルを使う前は、
「TABI本体がすごく軽いから、重心が変わってひっくり返らないかな?」
なんて心配もしましたけど、全然大丈夫でした。
収納
このハマグリル、TABIの収納ケースに一緒に入ります。
ちょっとキツくはなるけれど、ちゃんとマジックテープも閉まります。
軽量コンパクトなTABIはバックパックと好相性なのが利点なので、荷物が増えないのはありがてぇ!
風防&リフレクターとしては抜群にイイ!
実際にキャンプで使ってみた感想は良好。
というか、ひじょうに良い。
リフレクターとしての効果はハッキリと体感できて、とにかく暖かさが段違いです。
正面にいると、頭から足の先まで満遍なく暖かい。
TABIはもともと、前方の斜め下方向にはあまり熱がいかない焚き火台ですが、そこにも暖かさが届くようになりました。
このへん↑
チェアスタイルでのつま先あたり、地べたスタイルでのスネのあたり。
TABIのみだとあまり暖かさを得ることの出来なかった身体の部位が、ハマグリルを使うことによってポカポカです。
すっごい快適、これはイイ!
ゴトクは使えなくなるけれど
組み立ての面倒さは慣れるだろうからいいとして、ハマグリルもう一つの欠点は、TABIのゴトクが使えなくなること。
他の網を利用するという手もありますが、TABIのフレームではなく火床に設置することになるので、安定感はイマイチです。
けれど、慣れてくれば薪の置き方を工夫してクッカーを直接乗せるのも難しくはないから、ぼく的にはとくに問題なし。
薪の組み方や燃え尽きたときの崩れなども考えながらの調理は、むしろゴトク使用時よりも面白かったりしますよ。
それでも、『ゴトクを使った方が良い』という場面はもちろんあります。
重量のあるクッカーや、小さなマグやシェラカップとか。
加熱ではなく保温で長く火にかけていたいとか。
そんなときは、キャプテンスタッグの【キャンピングセカンドグリル】がぴったりです。
まとめ
別メーカーの社外品ではあるものの専用に設計されているだけあり、TABIハマグリルはとてもよく出来ています。
一緒に収納できてコンパクトさを損なわないなど、TABIの利点を潰すことなく風防&リフレクター効果を得られるのはとても良い。
いくつかの欠点はあるけれど、個人的にはそれほど気にならず、買って良かったと思えるギアです。
ハマグリルには輻射熱を利用したオーブンとしての機能もあるそうですが、試したことがないので今回は触れませんでした。
ピザなどを焼くのに良いのかな?とは思うものの、そもそもゴトクが使えないので、このオーブン機能にどこまで実用性があるのかちょっと疑問です。
まぁアルミホイルでも使えばイケるのかな?気が向いたら試してみますw
製造したCGKは九州にあるメーカーで、日本の会社です。
もともと工業系の他業種だそうで、技術を生かしてキャンプ業界に参入した、といったところでしょうか。
最近よくみる構図ですよね。
ですがCGKさんが他と一線を画すのは、コンセプトと製品の斬新さ。
どこかで見たような既視感のある製品が溢れるなか、オリジナリティが段違い。
『すべてが』とは言いませんが、特徴ある面白いギアが多いです。
アマゾンを見ていても、「これCGKだろ?」って思うと大体そうw
本当に好きな人たちがアイデアを出し合って開発しているんだろうな、というのが伝わります。
キャンプギアメーカーとしてはまだまだ粗削りな面もあるけれど、個人的には応援したい注目のメーカーさんです。
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