こんにちは、シズワです。
今回はクラウドファインディングサイト『きびだんご』様からの提供品のレビューになります。
取り上げるのは、コンパクトなフルタングナイフ【WESN Bornas(ウェスンボーナス)】。
まさに一生モノと言える高品質なシースナイフで、アウトドアはもちろん、日常での使い勝手にも優れた、アメリカ発スウェーデン製の逸品。
けっこう良い品でドキドキですw
ちょうど小回りの利くナイフが欲しいと思っていたので、さっそくキャンプなどで使ってみたら、あまりの使い勝手の良さにすっかり虜になりました。
いつものリーズナブルなナイフとは、さすがに違いましたね。
- 斧やナタと合わせる小型ナイフがほしい
- ちょっと高価でも、高品質・高性能が良い
- 人と被らないレアなギアが好き
【WESN Bornas(ウェスンボーナス)】は、こんな人にオススメなナイフです。
WESN Bornas /【一生モノ】な高品質ナイフ
WESNはアメリカの小さなナイフメーカーです。
日本で言うガレージブランドのようなものでしょうか。
以前、ボディがチタン製のポケットナイフを販売して、少し話題になっていました。
ガレージブランドとは、おもにオリジナリティが高くハイクオリティなギアを展開している小規模なブランドの事。生産者のこだわりが詰まった、ちょっと変わった ニッチなアイテムが多い印象です。
そのWESNが、良質なナイフで知られるスウェーデンで製造したのが【Bornas】です。
Bornasはコンパクトながらシッカリとしたフルタング構造。
取り回しの良さとハードな使用に耐える頑強さを両立しており、簡単なバトニングすらこなします。
出来るコトが幅広く、アウトドアから普段使いまで、汎用性が抜群。
優れた機能性がもたらすシンプルで上質なデザインは、机の上でもよく映えます。
仕事中でも、視界に入るとついつい手に取ってしまう。
よい材質が使われているので、高品質で高耐久。
使い勝手の良い実用的な刃物でありながら、所有する喜びも感じられる。
Bornasはそんなナイフです。
スペック
頑強なフルタング
Bornasは全長15cmとコンパクトでありながら、頑強なフルタング構造となっています。
フルタングナイフとは、ブレードの先から持ち手の端まで一枚の金属で出来たナイフの事。耐久性が高く頑丈。
ハイスペックな高級鋼材
本体の素材には、『S35VN』という非常にスペックが高い高級鋼材を使用しています。
【耐摩耗性・対衝撃性・対腐食】に優れ、硬度も高いので耐久性があり、エッジの保持に優れます。
S35VNは米国のクルーシブ社が開発した高炭素粉末ステンレス鋼(粉末冶金鋼)で、金属粒子が非常に細かく、切れ味の良いナイフに仕上げることができるという特徴を持っています。
ハンドルは4種類
ブレードを挟み込むハンドル材は4種類。
- 抜群の耐久性で、ハードな使用に向いたG10
- 木材の中でも硬く、使い込むことで表情の変化も楽しめるRoseWood
- フィンランドにしか生息しないユニークな木材、CurlyBirch
- ブレードも含め真っ黒にコーティングされたチタン
個人的には、黒一色のチタンが面白い。
シースは3種類
ナイフを収納するシース(鞘)は3種類。
ハンドメイドレザーシースは、スウェーデン製の植物タンニンなめし革を使用したブラックとベージュの2カラー。
カイデックスシースは、耐久性が高くラフな使用に向いたアウトドアナイフの定番素材。
使いやすいドロップポイント
ブレードの形状はドロップポイント。
クセがなく、オールマイティに使いやすい。
なんでもソツなくこなせるうえ、フェザリングなど細かい作業がやり易いので、個人的にはもっともキャンプに向いた形状だと思っています。
レビュー
使用感
今回お借りしたのは、ハンドルがG10、シースはカイデックスのモデル。
G10は耐久性に優れていて、軍用機材など、過酷な用途で極めて高い信頼性が要求される製品に使われる素材です。
カイデックスも軽くて丈夫、耐水性があり、こちらもまたアウトドアに向いた素材。
チョイスできる中では、もっともラフに扱える組み合わせです。
水濡れなども気にせずガンガン使っていけるので、僕はこれが一番好きかも。
刃厚は2.75mm。
数字だけ見ると、フルタングとしては薄く感じるかもしれません。
ですが全長15cmのコンパクトなナイフですから、じゅうぶんな厚みを持っています。
30cmのナイフに換算したら、単純に考えて刃厚5mm以上になりますからね。
鋼材の良さもあって、ハードな扱いにもビクともしません。
バトニングだってこなせます。
ハンドルの形状はシンプルなストレート。
ひじょうにスリムだけれど、持ちやすい。
きれいに面取りがしてあり、握り具合は快適です。
人差し指の収まりが良く、親指の波状の抑えと併せ、グリップは抜群。
フィンガーガードも付いており、力を入れた際に指がエッジ方向へズレたりする心配もありません。
持ち手の最後部は、丸みを帯びた形状になっています。
これが秀逸。
Bornasは短いナイフなので、握ったさい、この部分がちょうど手のひらの中心辺りにきます。
作業をするときはココに圧がかかるのですが、丸みを帯びているから食い込むことなく、まったく痛みはありません。
そのおかげで無理なく力を掛けられるので、結果グリップも良くなり、ハードな作業も難なくこなせます。
良く出来てる。
大きなブレードと小さなハンドルから、一見すると重心は前に寄っているように見えますが、実際は人差し指のあたりにあり、バランスが良い。
フルタングという事もあって、小型ナイフながら見た目以上にパワフル。
しっかりと力が伝わります。
しかも、けっこう薪を割ったり削ったりしたんですが、切れ味がぜんぜん鈍りません。
このあたりは、材質に使われるS35VNのおかげかな。
取り回しの良さと耐久性の高さを実感できて、フィールドでの使い勝手は抜群でした。
調理等の細かい作業も得意です。
オピネルなどのようにスイスイッとはいきませんけど、モーラのコンパニオンあたりと比べたら、はるかにやり易い。
野菜の皮むき、根菜の切断、肉のぶつ切り、なんでもこなせます。
こうやって、薪を削るのから調理まで1本でこなせるのはホント便利。
シース
カイデックスシースの成型も良く出来ており、グラつきやガタガタは皆無。
振り回してもまったく動きません。
ナイフを出し入れする際は、『カチッ』としたクリック感があります。
ちょっとキツイとも言えますが、何度も使っているうちに、ちょうど良い具合になってきます。
またカイデックスは180℃くらいの熱で柔らかくなり、何度も成型が可能なので、ちょっと弄ってみるのも面白いかもしれません。
ロープやカラビナを通すホールが豊富なのも、地味にうれしいポイントです。
小型フルタングナイフという選択肢
この【WESN Bornas(ウェスンボーナス)】は、斧・ナタの相棒として、まさにぴったりのナイフです。
斧やナタで大まかな薪割りをした後が、Bornasの出番。
バトニングで薪をさらに細かくし、焚き付けやフェザーを作るのが主な仕事。
コンパクトで常に身に着けていられるから、封開けやロープの切断、調理にも使える。
出来るコトがひじょうに多く、幅広く活躍してくれます。
もっと大きなナイフも持っていますが、斧やナタとあわせるなら、Bornasがもっとも便利でした。
また、小さなウッドストーブとBornas1本だけでの、こじんまりとした軽量キャンプも楽しいです。
ハードな使用にも耐え、パワーがあり、小回りもきく。
つねに手元に置いておけるコンパクトさがもたらす利便性の高さ。
小型のフルタングナイフが、ここまで使い勝手が良いとは、想像以上でした。
まとめ
ぼくはナイフマニアではないけれど、キャンプに欠かさず持って行くくらいには好きです。
フォールディングナイフや、斧・ナタも含めれば、今は全部で10本ほど持っています。
皆それぞれ得意分野が違うので、並べて比べるモノではありませんが、もっとも出来るコトが幅広く、もっとも使い勝手が良いのはこのBornas。
レビュー依頼だからっての忖度抜きで。いやマジで。
まぁ、所有しているナイフとは価格帯がぜんぜん違うから、当たり前っちゃ当たり前かもしれんけど。
よい道具は使い続けるうち、『相棒』のような存在になってきます。
ぼくのギアのなかにも、10年を越えても変わらず愛用しているモノがいくつかあって、もしこの先、子供がソロキャンプにハマったら、それらを譲ってあげたいなぁ・・・なんて想像しながら使ってます。
【WESN Bornas(ウェスンボーナス)】にも、そんな相棒たちと同様の気持ちを抱くのは、『良いモノはやっぱり良い』というコトなんでしょう。
妻さんには『キモッ!』とか言われそうだけどw
【WESN Bornas(ウェスンボーナス)】まぎれもなく、良いナイフでした。
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