暖かい時期をメインに使っているテント、ノースフェイスのストームブレーク1。
軽量コンパクトで設営が簡単、安くてカッコイイとお気に入りなのですが、ネットを見ても意外とレビューが見当たりません。
なのでここは僕が!という訳でもありませんけど、使ってみた感想なぞ、ちょっと書いてみたいと思います。
ノースフェイス・ストームブレーク1
ストームブレーク1は、ノースフェイスから発売されている、1人用エントリーモデルのテントです。
いろいろとお高いイメージのあるノースフェイスにしては割と買いやすいお値段で、だいたい2万円前半で手に入ります。
ネイチャーな中国メーカーを除くと、この価格帯のダブルウォールテントとしてはとても軽く、ちょっとした山岳テント並み。実際に山で使う人もいるようです。
ベーシックなドームテントの中にあっても、まさにシンプルの極みといった感じのモデルで、それ故に信頼性も高いのでしょう。
特徴は
- 安い
- 軽量コンパクト
- 長辺入り口による使い勝手の良さ
- ノースフェイスのカッコよさ
といったところでしょうか。
スペック
奥行:86(最小66)cm
高さ:86cm
前室:64cm
重量:1.4k
収納サイズ:56×15cm
軽量化のため、台形になったフロアが特徴的です。
自立式のフルフライ付きダブルウォールで1.4kは、最新の軽量テントには敵わないけど、けっこう軽い部類。
背が低いので、タープ泊の蚊帳として、ワンポールテントの寝室としても使いやすい。
吊り下げ式で設営は簡単。本体がコンパクトなこともあり、馴れれば5分程で立てられます。
バックパックなどで、ミニマムにキャンプしたい人にはぴったりのモデルです。
収納サイズは56×15cmとありますが、実際はずいぶん違います。
ポールのサイズに沿って畳んでやれば、40×15cmくらいです。
インナーはハーフメッシュ
インナーテントはメッシュ部分が多く通気性を確保しています。
地上から37~38cmくらいは普通の生地になっており、寝転がった時、風が体に直接あたらないようになっています。
よく、「メッシュテントは寒くないの?」という疑問を聞きますが、ストームブレーク1は寒くないです。
もちろん時期にもよりますが、肌寒い秋口や春先など気温が一桁台のときでも、テント内はだいたい外気温よりプラス3度くらいを維持しています。
居住性
「テントで快適に過ごすならプラス1人サイズ」、とはよく聞きます。
ソロで使うなら2人用ですね。確かにその通り。
あえて1人用テントを選ぶ理由と言えば、居住性よりも、軽さやコンパクトさを優先させたい場合です。
ですので、多少の狭さは仕方ありません。
ストームブレーク1は、そういった1人用テントのなかでも、さらにコンパクトな部類です。
中で寛ぐ、といった使い方には向いていません。
タープを併用しリビングは外にして、テントは寝るだけの場所と考えましょう。
サイズ感
身長173cm・体重62k、やせ型体系成人男性の感想です。
長辺は約220cmなので余裕があります。
対して短辺は、頭側86cm・足側66cmとややタイトです。
それでも、上半身付近は多少の小物を置くスペースはあります。
高さ方向は、テント内で背筋を伸ばして座ると、頭が天井にがっつり着きます。
中でなにか作業をするには、すこし狭い。
頭と足元に2か所、小物を入れるポケットが付いています。
それぞれけっこう大きく、大概のものは入るので1人用としては十分です。
天井にはハンギングループが2つ。細引きなどを通すのも可能です。
ただ全高が86cmと低めなので何か吊るすと邪魔に感じ、ほとんど使っていません。
意外と広く感じる前室の奥行きは64cm。
湯沸かし程度は問題なし。簡単な調理もなんとか出来ますが、高さがないので外に出た方が無難です。
夜間、靴や荷物を置くスペースとしては不足ありません。
けっして広くはありませんが、窮屈ではありません。メッシュなので、視覚的な圧迫感をさほど感じないのも一因かな。
ほどよい押入れ感で、ゴロゴロしてるととても心地いい空間です。
ただ、頭と足を入れ替えると・・・。
こんな感じで使っています
ざっくりとではありますが、ぼくの運用方法です。
使用時期
ストームブレーク1を使うのは主に5月~10月。最低気温が10度以上ある時がほとんどです。
冬でも使えなくはないのですが、内部空間が小さいので結露がでるし、寝るとき以外は外で過ごすことになります。
なので、冬季はテント内で寛げる2人用を持ちだし、ストームブレーク1は暖かい時期用として使っています。
タープと併用
中で1日過ごせるようなテントではありません。
雨が降っても外で活動が出来るよう、タープを併用して運用しています。
コンパクトを追求して小型タープで前室を作ってもいいし、ストームブレーク1自体の小ささを活かし、大型のタープでテントごと覆ってもいい。
3×3のサイズがあれば、余裕で屋根ができますよ。
どちらも快適で楽しいです。
インナーテントのみで
小型軽量なうえ設営も簡単なので、夏場はタープの下にインナーテントのみ、というスタイルにも使いやすいです。
テント内に持ち込むものは少なく
就寝時テント内に持ち込むのは出来るだけ少なくしています。
〇前後ポケットに小物
- ティッシュや小型ナイフなど小物を入れたバッグ
- 飲料水ボトル
- 小型照明+ヘッドライト
- スマートフォン
- 本
〇足元にドライサックに入れた着替え。
他の道具は前室です。
ロケーションを取るか快適性を取るか
入り口が1か所なので、設営するとき、ロケーションを取るか快適性を取るかの選択を迫られる場合があります。
うまい具合に、妥協点を見つけられる時ばかりじゃないのがアウトドア。
いちど狭い方を頭にして寝たことがあるのですが、まぁ棺桶でした。
まとめ
狭い狭いと書きましたが、そもそも1人用ですからね。
そこを理解したうえで選ぶなら、何も問題ありません。
ストームブレーク1のポイントは、値段と軽量コンパクトさ&カッコよさです。
それでもドームテントなので、ビビィやトレッキングポールで設営するシェルタータイプのテントと比べたら、居住性は良いと思います。
中で寝転がり、ぼうっと景色を眺め、本を読んだりするにはとても快適なテントです。
シンプルなのにカッコいいデザインは、さすがノースフェイス。
もし個人輸入できるなら、ストームブレーク1は海外サイトから買った方が安い場合が多いです。ぼくもアメリカのamazon.comから買いました。カラーが違うのはその為です。
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