喜多方の山の中。知らなければ「え!?この奥に?」と思うような道の先に、ひっそりと三ノ倉キャンプ場があります。
いつもシーズン初め頃に孤独な完ソロ目当てで訪れる場所ですが、今年はなんと先客が!
3密にならないという理由からアウトドアの人気が高まっているらしいし、その影響なのでしょうか?
完ソロとはなりませんでしたが、ここに泊まるような人は同じ方向性のキャンパーくらい。相変わらずの静かな夜となりました。
ほぼ野営の三ノ倉キャンプ場
5月も末の週終わり。前回に続き地元でお金を使おうと、いくつか有料のキャンプ場をまわりました。
どこも普段ならほとんど人のいない、いたとしてもソロがひとりふたりと僕好みの静かな場所だったのですが、今回は予想外に賑わっています。
やっぱり世はキャンプ人気なのか?
うれしい事なんでしょうが、ちょっと寂しい複雑な気分。いやいや、良い事なのは間違いない。
でもぼくは、やっぱり静かな野営がしたい。いつも完ソロ率の高い三ノ倉へと向かいました。
三ノ倉の設備は最低限で、ほぼ野営に近いキャンプ場です。大抵だれも居ないのですが、珍しく先客がひとり。
端のほうに立てられた小さなタープから、こちらと同じように静かなソロを好む同志とお見受けする。
邪魔しないよう離れた場所を選び、タープを背負うように設営しました。
三ノ倉はいつも、シーズン初めの5月か、終わりの9~10月頃に訪れることが多いです。
なぜなら、良い意味であまり手が入らない場所なので、時期によっては自然の旺盛さと大量のブヨに悩まされるから。
利用するなら、夏付近は避けた方が無難です。
水場はあるのものの飲用不可。近くに小さな沢が流れているけど、谷になっていて下りていくことは出来ません。
飲料水は持参します。
幸い近くにコンビニがあるので、そこで購入するのが便利。
テントを設営したらその後はいつも通り、何もしない時間を過ごします。適度に薪を割りつつ本を読んだり、のんびり。
とくに目指したわけではありませんが、いつの間にかこういう過ごし方に落ち着きました。
よりシンプルな方が、ものぐさな性格には合っているようです。
キャンプでは、次の動作は早めに取り掛かっておくのがコツ。まだ明るいですが、夕食の準備に入ります。
焚き火で調理するので、火を安定させたり、ある程度の熾火を作っておきたいからです。
「ちょっと早いかな?」と思っていたら、もう午後6時半過ぎてた。ずいぶん日が長くなりました。
コンビーフはとてもキャンプ向きです。
家の中から適当な具材を見つけたら、一緒に炒めるだけでハズレのない一品が出来上がります。味付けも軽く塩コショウを振るくらい。
シンプルというか、単純ですらあるんだけど、飽きない。
スクーを使って大雑把に口に運ぶ。
「そうそう、これだよ」と毎度の感想。
焚き火の傍らでフライパンのまま食べるのが実に良い。
辺りはいつの間にか真っ暗になっていて、焚き火の向こう、木々のシルエットの狭い隙間から街の明かりがチラホラ見える。
いつもの三ノ倉だ。
すごい絶景ってほどでもないし、気持ちの良い爽やかな自然って感じでもない。だけど、なんとなく好き。
フォトジェニックな風景としてうまく切り取ることが出来たりすれば、この微妙な「モヤっと」をうまく伝えられるのだろうか?
揺れる炎をなんとなく眺めながら、ぼ~っとそんな事を考える。
そして眠くなる。
こんなソロキャンプが好きだ。
翌朝は冷凍チャーハン。簡単に作れてしかも美味い!
これはイイね。種類もたくさんあるし。
去年は冷凍うどんを食べまくったから、今年の朝キャンプ飯は冷凍チャーハンでいこうかな!
コメント