2月半ばに行った裏磐梯の雪中ソロキャンプ。
天気予報が外れ、ず~~~っと風アンド雪でした。
仕方がないので、テント内で本を読み、前室で食事をつくって、お籠りキャンプを過ごすことに。
焚き火も出来なかったけど、これはこれで楽しいモノです。
こうやって過ごすキャンプもたまには悪くない。
天気予報も絶対じゃないですからね。
そんなソロキャンプの記録です。
予報を信じて裏磐梯へ!
2月も半ばのある日。
朝から横殴りの雪が舞っていました。
スマホに表示された天気予報によれば、午後から翌日の午前にかけて風も収まり、どうやら晴れ間が広がるらしい。
ここのところ荒れ模様が続いていたけれど、これはキャンプチャンスの到来か!?
というわけで、書きかけのブログを切り上げて、いそいそとバックパックに荷物を詰め込みはじめました。
妻さんに「裏磐梯にキャンプ行ってくる」の旨をメールで連絡し、ポケットに財布とキーを入れたら準備は完了。
窓の外は依然、冷たい風がときおり『びゅぅ』と吹いて庭の木を揺らしているけど、そのうち止むはず。きっと止むはず。
さあ、出発だ!
向かうは『みちのくキャンプ場』
冬真っ盛りのこの時期、裏磐梯の湖は完全凍結の状態になります。
湖上に出れば、見渡す限りの雪原が広がる。
ここをトレッキングするのも冬ならではの楽しさで、そのまま端っこの方で湖上テント泊の流れも悪くありません。
「今回はそれで行くか」
と方針も決まったところ、なんと、いつもの無料駐車場が今年は除雪されてない!
背丈をゆうに越える雪に埋もれ、道の両脇は白い壁が続くのみで入り口すらわからない有様です。
・・・仕方ない。
別の駐車場に行くのも面倒だし、いつもの『みちのくキャンプ場』へ向かいました。
あそこなら間違いない!
風と雪の、お籠り雪中ソロキャンプ
馴染みの『みちのくキャンプ場』は安定の雪まみれ。
イイねぇ〜!
入り口付近は除雪するようになったけど、奥のほうは深い雪に阻まれて、入ってくるキャンパーは誰もいない。
こういう場所をキャンプ地と出来るのが、身軽なバックパックスタイルの魅力です。
風はまだ強いけれど、流れる雲の隙間から希望の光がチラチラ見える。
びっくりするようなスピードで、空が表情を変えていく。
この様子なら、夜には星が見れそうだ。
テントをたてたら、とりあえずコーヒーがいつもの流れ。
気温は-1〜-2℃位だからそんなに低くないんだけれど、吹き抜ける強い風で、体感的にはとにかく寒い。
見え隠れしていた晴れ間の陽光は、いつのまにかどこかへ行ったしまったようだ。
空は完全に鉛色。
寒っ!
けれどまぁ、-10℃でも耐えられる装備で来てますから、しっかりフードを被って肌の露出を減らしてやれば、行動にはなんの問題もありません。
ぶらぶらと散歩の開始。
すっかり雪に埋もれた炊事場に潜り込む。
当然、水は停止中。
う〜ん、すごい光景だ。
密度濃く枝を広げた低木は、天然の雪だるま状態になっていました。
無性に叩き落としたくなったけど、雪の量が多すぎて無理!
場内の積雪は2mくらいかな。
雪上にちょこんと顔をだした小さな小枝は、実はぼくの身長より高い木のてっぺん部分。
雪中キャンプは積雪の分だけ視点の高さが変わるから、こういうのを間近に見れて面白い。
夕方に差し掛かろうという時間になっても、天気は一向に良くなりません。
予報、外れたかな?
あらためて確認してみると、午後から並んでいたハズの晴れマークは、ひとつ残らず姿を消していました。
ナンテコッタ。
代わりに夜半から雪マークが出現し、それがしばらく続いている。
風も止まない・・・。
こりゃあ、焚火も無理だな。
仕方がないので、あとはテントに籠ってすごそう。
なに、本もある。
こういうキャンプも悪くないものです。
本とラジオでゴロゴロと、それはそれはリラックスした時を過ごしていると、不意にアナウンスが午後5時を知らせてきた。
もうそんな時間かぁ・・・。
テントの中に閉じこもっていると、時間の経過は意外とわからない。
外はまだ風と雪。
小さな前室で、夕食の支度を始めました。
クッカーに水と食材をぶちこんでガスバーナーで沸騰させたら、あとは固形燃料でコトコト煮込み。
本を読みながら出来上がりを待つ。
普段は焚き火調理だから滅多にやらないけど、この空間での料理って、ちょっとしたママゴトみたいでけっこう楽しいんだよね。
夕食はモツ鍋です。
インスタのフォロワーさんに触発されて決めたメニュー。
でも・・・なんか違うなぁ?
美味しそうに見えないぞ。
写真か?
それとも料理そのものか!?
はたまた色みが足りないか!?
ニラ忘れたからなぁ・・・。
ま、全部なんだろうけど、食べたら美味いから良しとする。
いや~暖まる!
あとは活動することもなく、このまま就寝のながれです。
空は依然として、雲がすごい勢いで流れていた。
翌朝。
テントには降り積もった雪。
でも、やっぱりそんなに寒くない。
雪は上がり、風はすっかり止んでいた。
朝食は簡単に済ませようと、お湯を注ぐだけのアルファ米のドライカレーです。
そのままだと大して美味くもない食材だから、ここへさらに、レトルトのキーマカレーを追加するのだ。
追いカレーってやつですよ!
初めての試みだったけど、これはイケるね。
なかなか美味い!
非常食ってイメージのアルファ米も、一工夫すれば美味しく食べれるモノだなぁ。
食事もすんで、「さぁ帰ろうか」って頃にようやく空が晴れてきました。
20時間ばかし遅えんだよ!
なんてボヤいても、こればっかりは仕方ない。
思い通りに行かない事柄にこそ妙味を見出さないと、人生なんてやってられないと感じるこの頃。
気持ちの良い天気の中の撤収で、今回も、素敵なソロの時間をすごせたと思うのでした。
コメント