バックパックで持ち運べる軽量コンパクトな焚き火台が欲しい!と考えたとき、候補に挙がってくるのが、ベルモントのTABI。
チタン製の超軽量な焚き火台です。
でもお値段が約1万円と、そこそこ高い買い物になるので躊躇している人も多いのではないでしょうか?
今回は、この約1年間ベルモントTABIを使ってみた僕が、
- 向いてるスタイル・向いていないスタイル
- 使い勝手
- 買って満足したか
などを、独断と偏見でレビューしていきます。
チタン製焚き火台・ベルモントTABIの特徴
まずはスペックから
- 材 質:【本体】チタニウム・18-8ステンレス 【収納袋】ナイロン
- サイズ:【使用時】237×360×170mm 【収納時】178×360×15mm
- 重 量: 約423g
- 耐荷重:【火床】約15kg 【網】約3kg
製造元のベルモントは、キャンプ好きにはおなじみの新潟県・燕三条を拠点とするメーカーです。
このTABIは、さまざまな焚き火台がひしめく昨今、2020年の初めに発売され、火床にチタンを使った超軽量焚き火台としてちょっとした話題となりました。
実際に使用してみた感想を簡単にまとめると
長所
- とにかく軽い
- 収納時がコンパクト
- 安定性が高い
- 意外と風につよい
短所
- 組み立てが少し面倒
- 地面の焼けに気を使う
- 五徳と火床の距離が近い
パッと思いつくのはこんなところ。
同じく軽量なピコグリルと比較して、若干、使う人を選ぶかな?といった印象です。
BM-263焚き火台・TABIレビュー
最初に言ってしまうと、TABIはロースタイル、とくに地べたでのキャンプに向いた焚き火台です。
収納サイズも薄くとても軽いので、荷物の隙間にスッと入ります。
ソロなら鍋とフライパンが同時に置けるスペースがあり、側板を外せば大きな薪での焚き火も出来る。
徒歩や自転車、バックパックでのキャンプで、地べたに座って過ごす。かつ焚き火もシッカリやりたい。
TABIはそんなスタイルにこそオススメです。
サイズ
まず、収納時はとにかく薄いです。幅もたいして大きくないので、バックパックに入れて持ち歩くのはとても簡単です。
組み立て時の第一印象は、思ったより小さいな、と感じました。側板と網を付けた状態だと、それほど大きな薪は乗りません。ただ、それらを外してしまえば、それなりに大きな薪でも大丈夫です。
ソロには丁度いいサイズ感かと思います。
組み立て
何度も使って慣れた今でも、少し面倒に感じます。合わせたり嵌めたりといった動作が多いからでしょうか?
難しくはないですが、ワンタッチとはいきません。
ケース
ケースというか収納袋です。マジックテープで止める形になっています。
中身が飛び出す!なんて事はないでしょう。
すっごくペラペラですが、軽量焚き火台という性質上、これは仕方のないところ。
耐久性は高くなく、一か所すこし破けてきました。
網・五徳
網というか、五徳です。フレームに引っ掛かるためズレたりせず、調理には使いやすいです。そんなに太くないけど、今のところ変形もありません。
隙間が広いので、バーベキューするなら焼き網は別に用意した方が良い。
高さ
焚き火台としては、かなり低い部類に入ると思います。そのため椅子だと少々使いづらいし、足元しか暖かくありません。
反面、地べたに座るスタイルとは抜群に相性がイイです。
tabiの後ろに銀色のウインドシールドを置いてやると、反射板になって全身が暖かい。
薪をくべる時も椅子だと前のめりになりますが、地べたなら自然な動作で入れられる絶妙な高さです。
ただ火床が地面に近いので、下が草地の場合は焚き火シートだけでは焼けが防げません。地面との間に薪を置くなり、何らかの対策をした方が良いです。
調理
火床と五徳の間が狭いので、焚き火調理は慣れが必要かも知れません。
考えなしに調理を始めると、「薪を追加したいのに入る薪がない!」なんて事になったり。
ぼくは調理前に細めの薪を多数用意しておいて、それで火力の強弱を調整するようにしたら、だいぶ楽になりました。
反面、炭や熾火での調理は狭さが良い方向に働いて、とても簡単です。
変形・耐久性
火床は使うたびに曲がり癖が付いてしまいますが、手で簡単に戻せるので問題はないです。最初は「バキッ」と割れないかヒヤヒヤでしたが、結構丈夫で、今のところ壊れる気配はありません。
ちょっと面倒なだけ。
曲がったまま使っていると火床の固定が緩くなるので、面倒でも治したほうが良いです。
脚が3本あるおかげか使用時の安定性はとても高く、持ち上げても平気なほど。太い薪でも安心です。
手入れ
前途の通り持ち上げられるので、灰を捨てるのは非常に楽です。
使用後はウエス(布)で軽く拭くだけですが、錆びる気配はありません。
さすがチタン!
まとめ
今年初めから使っているベルモントのTABI。
1万円と安い買い物ではありませんでしたが、バックパックかつ地べたで焚き火調理と、ぼくのスタイルには最高の焚き火台でした。
オプションなど買い足す必要もなく、焚き火も調理も1台でこなせるので、結果的にけっして高くはないかな?という気もします。
ピコグリルみたいに、他と被らないのもちょっとうれしい。
先にも書きましたが、徒歩や自転車、バックパックでのキャンプで、地べたに座って過ごす。かつ焚き火もシッカリやりたい。
ベルモントのTABIは、そんなスタイルにこそオススメしたい焚き火台です。
キャプテンスタッグのキャンピングセカンドグリルを使うと、調理しやすさが格段に上がります!
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