トランギアのフューエルボトルを買ってみたら、想像以上の使いやすさで驚きました。
アルコールストーブ(アルコールバーナー)の燃料入れとしては、ULスタイルでもない限り、これがベストと思ったほどです。
『狙ったところに確実に注げ、零れない』
この燃料ボトルの基本とも言える部分がしっかりしているため、とても快適な使い心地なのです。
反面、欠点はサイズと価格。
300mlからのラインナップなので『必要な量だけ持って行きたい』という軽量スタイルには不向き。
価格も100均で代用品が買えることを考えたら、けっして安くはありません。
ぼくもその2点が気になり、ずっと購入を躊躇していました。
けれど・・・
実際に使ってみたら一変!
それらを不問にする使い勝手の良さで、「もっと早く買っておけばよかった」と手のひらを返しました。
トランギアのフューエルボトルは、アルコールストーブをよく使うなら、買って損はないギアです。
トランギア・フューエルボトルはこんなギア
『フューエルボトル』とは燃料容器のこと
フューエルボトルと言うのは、その名の通り、フューエル(燃料)を入れるための容器。
べつにアウトドア用って訳じゃなく、各種燃料を携帯する目的で使われる道具です。
入れる燃料の種類としては、
- 燃料用アルコール
- 灯油
- パラフィンオイル
- ガソリン(専用容器が必要)
あたりが一般的。ただガソリンだけは法律上、専用容器が必要です。
燃料ボトルの定番【トランギア・フューエルボトル】
トランギアのフューエルボトルは、燃料ボトルの中では定番中の定番。
アルコールバーナーで有名なトランギアが出しているだけあり、世界中で信頼されている製品です。
カラーはレッドとオリーブの2種類。
容量は【0.3L・0.5L・1.0L】の3種類。
容量 | サイズ | 重量 | 実用容量 |
---|---|---|---|
0.3L | 径6.5×H19㎝ | 95g | 300mlまで |
0.5L | 径6.5×H23.5㎝ | 115g | 460mlまで |
1.0L | 径8.0×H29㎝ | 160g | 930mlまで |
素材は高密度ポリエチレン(HDPE)。
耐熱性・耐寒性・耐薬品性にすぐれ剛性も高い丈夫な素材で、灯油タンクにも使われます。
先端がキャップではなく、『セーフティーバルブ』と呼ばれるロック機構付きのノズルになっているのが特徴。とても注ぎやすいです。
セーフティーバルブは単体販売もしているので、もし壊れても大丈夫。
さすが大手メーカー、このへんのサポートも万全です。
使用可能な燃料について、日本公式ではアルコール燃料専用と言っていますが、素材的に灯油やパラフィンオイルを入れても大丈夫なはずだし、法的にも問題ありません。
実際、「灯油ランタンの燃料入れにすごく良い!」って話はよく聞きます。
本国のサイトには『スピリット、灯油、ホワイトガソリン、アルキレートガソリン、Primus Powerfuel などのほとんどの液体燃料の保管に適しています』との記載もあります。
日本だとガソリンは不可。法的にダメです。
アルストの燃料入れにベストな理由
ぼくが購入したのは容量0.3Lのモデルで、オリーブカラー。
同じくトランギアのアルコールバーナー【TR-B25】の燃料入れとしての使用です。
この2つ、同メーカーだけあって一緒に使ってみたら相性がよくて、
「さすが純正!」
と、思わず唸ってしまう良さでした。
アルストへの注ぎやすさが最高
まず、注ぎやすい。なんと言っても注ぎやすい。
アルコールバーナーに燃料を入れるのが、すごくやりやすいです。
ノズルと一体になった『セーフティーバルブ』は、上部のボタンを押すと燃料が出る仕組みになっています。
このノズルはボトルに対し直角に付いているため、直感的に狙いをつけやすくて、こぼれません。
分量の調整もしやすく、入れすぎてしまう心配もありません。
アルストとボトルが多少離れていても狙い通りに注げるから、アルコールバーナーをゴトク等にセットしたまま注ぐことが可能なのです!
他の容器の場合、ゴトクからアルコーブバーナーをいったん取り出さないと、こぼれてしまって無理でしたから。
この注ぎやすさが最高に良い。
あと、キャップを外す必要がないというのも地味に良い。
絶対に漏れない安心感
本体が非常に堅牢なため、潰れるという事態はありえません。
どれほど雑に扱おうが大丈夫です。頼もしいかぎり。
ロック機構も付いていますから、不意に出てしまうこともありません。
ただロックし忘れたら別なので、ここは人間が気を付けるしかないところ。
道具のせいじゃありません。頼むぞ自分!
ロック方法は簡単。
ボタンを反時計回りに回すとボタンが上がりロック解除。押せるようになります。
ボタンを時計回りに回すとボタンが下がりロック状態。押せなくなります。
口が広くて補充がラク
セーフティーバルブを外したボトルの注ぎ口の直径(内径)は約3cm。
自宅にあったペットボトルは約2cmだったので、比べるとずいぶん広いです。
このくらい広いと、燃料を入れるさい、漏斗などを使わなくても大丈夫。
ちょっとしたことなんですが、とても手軽で良いのです。
容量(300ml)が丁度いい
容量に関しては使い方の問題なので、これは個人的な感想になります。
ぼくが購入したのは300mlのタイプ。
この量が、火器をアルコールバーナーのみにした1泊2日のキャンプに、丁度いいのです。
ぼくが1泊のキャンプで消費するアルコール燃料の量は
- アルコールバーナーをサブで使用する場合:約100ml
- アルコールバーナーをメインで使用する場合:約250ml
と、大体このくらい。
300mlあれば、多すぎず少なすぎず、残量を気にせず使えて良い感じなのです。
サイズは思ったほど気にならない
キャンプでの調理をアルコールバーナーのみでする場合、今までは【ダイソースキットル+エバニューボトル】で燃料を持って行っていってました。これで約280mlくらい。
小さな容器×2だと荷物の隙間に入るので、コンパクトにまとめるバックパックキャンプとも相性が良好でした。
いっぽう、トランギアのフューエルボトルだと、容器自体のサイズは大きくなります。
隙間には入れずらくなるんですが、その代わり、バックパックのポケットにとっても収まりが良いので、とくに問題ありませんでした。
同じくらいの量が一つで済むなら、やっぱりその方が便利です(笑)
ビジュアルが素敵
最後に。
何が良いって、見た目ですよw
アウトドア然としていて素敵。
いやあ、趣味においてビジュアルの好みは大事です。
好みの道具は本来の機能のほかに、『テンションを上げる』というパッシブ効果も発揮しますから。
それにトランギアのアルコールバーナーを使っているなら、このフューエルボトルはまさに純正オプション。相性悪いワケがなく、並べて見ると魅力倍増!
そう、【純正で揃える】という行為には浪漫があるのです。
2つを並べて堪能していると「THE・実用道具!」という感じがビンビンして脳汁が止まりませんので、この気持ちの昂ぶりは浪漫で間違いありません。よく分からないけど(笑)
ああ、もちろん見た目だけでなく使い勝手も良いですよ。
まとめ
すっかりお気に入りとなっているトランギアのアルコールバーナー【TR-B25】。
そしてその相棒として、「ついに」というか「とうとう」というか、ようやく購入したトランギアのフューエルボトル。
行き着くとこに行き着いた、って感じでしょうか(笑)
実際すごく良いです。
まぁでもね、アルコールバーナーをサブ火器にするときは、今まで通り『エバニューの100ml』か『ダイソースキットル』を持って行くだろうし、このフューエルボトルは毎回使うってわけじゃないと思う。
いっぽうで、アルコールバーナーメインで行く!と決めてるときは、今後間違いなくフューエルボトルの出番になる。
ぼくのキャンプにおいて、アルコールバーナーを使う比率は確実に増えて行っているので、これからの燃料入れはフューエルボトルがメインになりそうな気がしています。
それだけ、使い勝手の良いギアでした。
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