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鹿角平で満天の星空キャンプを

3月下旬。

福島県の鮫川村にある鹿角平(かのつのだいら)観光牧場キャンプ場へ、息子くんとデュオキャンプに行ってきました。

『間違いなく快晴!』ってレベルの空模様で、なおかつ月の隠れる『新月の夜』。

そんな条件が重なる日を、待ちに待っての決行です。

というのも、今回の目的は天体観測。

昔から星を見るのが好きな息子くんの

「高校受験が終わったら満天の星空を見に行きたい」

との希望を叶えるためのキャンプなのです。

本当ならば、より標高の高い浄土平にしたいところだったのですが、3月ではまだまだ雪に埋もれ、一般人では近づきようもありません。

そこで、通年利用ができて天文台もある星の名所『鹿角平』となったわけです。

目次

つらなる丘と広い空がすてきな『鹿角平キャンプ場』へ

自宅からは、余裕で片道2時間オーバーな鹿角平。

運転嫌いな自分にとっては遠すぎて、普段なら完全に活動範囲外な場所なんですが、今回はそんなの関係なし。

息子くんたっての願いですから、頑張ってドライブしますよ。

うららかな日差しの下、のどかな田舎道をルートに選んで、途中のカフェでランチを楽しみつつ、彼の選曲したBGMを流しながらゆったりとしたペースで向かいました。

『Cafe's Bond 141』さんのサンドイッチ、ボリューム満点でとっても美味しかった。

僕自身、鹿角平は2016年のソロキャン以来。

すごく久しぶりに来たわけですが、到着するなり

「ここ、やっぱり良い!」

って思いました。

目の前につらなる丘と広い空。それらを分ける境界線が人工物にぼやかされることなく、線を引いたみたいにハッキリしてる。

そんな鹿角平の風景は、北海道とか、Windows XPの壁紙みたいだってよく言われるけれど、ほんとそう。

これが⇧Windows の壁紙で、

こちら⇧が2016年9月の鹿角平。

どう?似てませんか?!

この風景を前にノンビリするの、最高に気持ち良いんですよ。

ただ今回は3月末。

時期的にまだ一面の緑とはいかず、ほぼ茶色の世界でした。

それでも雄大であることに変わりはなく、息子くんは「おお~!」と歓声を上げています。

この景色に大満足だったみたい。

騒がしいのは苦手な2人

平日ということもあり、自分たち以外に宿泊の客はなく貸し切り状態。

意外と賑わっていた管理棟の食堂も午後にはすっかり落ち着いて、辺りはとても静かです。

ぼくらは2人して人混みが苦手なもんですから、この静寂は大好物。

「最高だろ?」

「最高だね!」

と、心置きなく羽を伸ばせました。

鹿角平キャンプ場のまわりには、小高い丘の上に建つの天文台へ続く道とか、展望の良いクロスカントリーコースとか、徘徊好きにはたまらない環境が整っています。

そのあたりを、いつのまにか背も歩幅もぼくを越した息子くんと、ぶらぶら散歩。

行く先々に現れる景観に、飽きることなく夢中で双眼鏡を向けていました。

こういう景色は彼にとって初めてのもので、新鮮なんだろう。

いっぽうで、ぼくが感じているのは懐かしさだ。

鹿角平も彼とのキャンプもとても久しぶりで、どちらにも当時の面影を重ね、否応なしに時間の経過を実感してしまう。

となりに立って未来を見ている彼と、昔に思いを馳せる自分。

たがいの視線の違いにふと気づいて思わず苦笑い。けどぜんぜん嫌な気分じゃない。

それらの思い出は、確実に今と繋がっていると実感できるからかな。


持って行った双眼鏡はコレ⇩

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軽量コンパクトでリーズナブル。低倍率ですがそのぶん手振れもせず、視界が広く明るくて見やすい双眼鏡です。

キャンプとの相性良し!


空を眺めて

あとは本を読んだり、コットにごろんと寝転んで空をぼーっと眺めたり、思い思いの時間を過ごす。

すばらしいノンビリ具合で、風景の中に溶けてしまいそう。

そのうち日没の時間がやってきて、太陽の沈む様子を見に、再び天文台の丘へ登りました。

はっきりとした丸い輪郭が少しづつ地平に落ちて、おぼろげに消えてゆく様子がすてき。

その印象は、寂しいけれど妙に艶やかで、何とも言えない感情になる。

これがテントサイトから5分歩けば見れちゃうんだから、良いキャンプ場だなぁ。

夜になっても、快晴は続きます。

そういう日を選んだんだから、そうでなくちゃ困る。

雲のない晴れ渡った空は、昼間の暖かな空気をどんどん吸い上げて、冷たい夜の帳を容赦なくおろす。

気温は5℃以下になりました。標高約700メートルの鹿角平はけっこう冷えます。

しかし対するこちらも、防寒対策に抜かりはない。

冬用のウェアを着込んで薪グリルに火を熾したら、快適な夜の部の始まりですよ。

夕食の飯盒カレーを作ったり、焚き火の暖かさに感激したり、これぞキャンプ!というような時間を過ごしていると、夜が深まるのもあっという間。

気付けば、待望の星空が広がってました。

さすが、よく見える。

ですが、本番はこれから。

テント周りで星を楽しんだあと、三たび、天文台の丘を登り高台を目指します。

すでにお酒の入っていた僕は、正直「またあの坂を登るのか、ハァ・・・」って気持ちだったけど、息子くんが行きたいならしょうがない。

月のない真っ暗な丘道を、息切らせなんとか登る。

さすがに3度目はキツイ。

でも、丘の上からの星空は、やっぱり違いました。

視界が開け、空が広くて、迫力がある。

ベンチに仰向けで寝転ぶと、降ってくるような星以外なにも目に入りません。

まさにビロードの夜空。

寒さも背中の冷たさも、ぶ厚いウェアを着込んでいるから平気です。

声も出さずに、ずうっと、ひたすら眺めてました。

目的達成!

翌朝はちょっと暗いうちから起き出して、暖かいココアを飲みながら日の出を見る・・・、という事前に決めておいた段取りを忠実に守り、その時を静かに待つ。

やがて姿を現した太陽は、前日の夕日にも劣らない艶やかなオレンジ色。

それを見て、昨日沈んだ太陽がぐるっと回って、また出てきたんだなぁと妙に納得。

知識としては常識レベルでみんな知ってることだけど、実際にその場に居合わせると、自分の身体でもって体感して、より深く理解できる気がする。

自分の命もこの大きなサイクルの中にあると実感がわく。この感覚は日常生活ではなかなか得られない。

もうね、学校に『ソロキャンプ』って授業があっても良いんじゃない!?なんて気がしてきましたよw

そんな、どえらいオレンジの朝でした。

まとめ

3月下旬の鹿角平は、日中は遊歩道を歩くと汗ばむくらいの暖かさでしたが、夜はけっこう冷えました。

寒暖差がワリとあるところです。

まぁ、だいたいのキャンプ場がそうなんですけどねw

通年営業のキャンプ場ですが、冬期間(12月~3月)は炊事場、シャワーの利用が出来ません。

水は自前で用意する必要があり、使用できるトイレは管理棟のみです。

身軽なソロならなんてことないけれど、ファミリーキャンプだと冬はちょっと不便かもしれませんね。

自販機は冬でもちゃんと動いているのがありがたい。

サイトの地面はやわらかな芝生で、水捌けはあまり良くありません。

今回、前日が雨だったので、ところどころ水たまりになっていました。

車の乗り入れは出来ませんが、荷物搬入用にリヤカーが用意されています。

が、やわらかな芝生の抵抗が大きいのか、たんにタイヤの回転が渋いのか、リヤカーの引き心地はかなり重く、なかなか大変でした。

鹿角平の景観はプチ北海道のようで圧巻。

初めて見ると、「おおーっ!」と思わず唸ってしまうこと請け合いです。

近くにコンビニもなく不便な場所ですが、そのぶん景色は最高なキャンプ場ですよ。

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