タープの張り方のひとつに『小川張り』ってのがあります。
タープとポールのあいだにロープを入れることでタープ下の空間を広くして、そこにテントを入れる方法です。
タープでは定番のアレンジ。
テントと連結することで広い前室部分ができるので、とても快適な空間ができあがる便利な張り方です。
この小川張りをするための『セッティングテープ』という専用道具がありまして、各メーカーから発売されています。
さらには自作方法なんかもたくさん紹介されています。
ですが、「いやいやソロならロープ1本で十分じゃね?」ってお話です。
快適!タープの小川張り
小川張りはかつての小川テント、今はキャンパルジャパンが起源の張り方。
同社のシステムタープには、この張り方をするためのセッティングテープが付属しており、公式に案内されていたアレンジ方法です。
そこから『これは便利だ!』と広まったようです。
なにより、溢れんばかりの快適さが滲みでる、この佇まいが素敵。
タープ下が広くなる
タープとテントを連結することにより、広い前室空間を作り出せるのが小川張りのよいところ。
とくに雨のキャンプでは、その恩恵を最大に感じることが出来ます。
濡れることなく、タープ下のリビングとテント内の寝室を行き来できるのは、本当に快適。
ちなみにタープの後方でなく前方に小川張りをすると、リビング空間は狭くなりますが、その分とても出入りしやすくなります。
キャンプを始めたばかりのころ、この小川張りがビシッと決まると『上達したなぁ』と嬉しくなったものです。
小川張りの弱点は風
こんな良い事だらけの小川張りですが、もちろん欠点だってある。
ひとつは、張るのにコツがいること。
普通にタープを立てるより、ほんのちょっと面倒です。
まぁこれは、すぐに慣れるので欠点ってほどでもない。
もうひとつは、構造上どうしても風に弱い事。
タープ自体が強風には弱いですけど、小川張りをすることで風耐性はさらに下がります。
ソロで使うような小型のタープならまだいいんですが、大きなタープはちょっと注意が必要です。
小川張りには『セッティングテープ』
この便利な小川張りをするためのアイテム、『セッティングテープ』。
以前は小川のタープを買わなければ手に入らなかったのですが、今は各社から発売されており、安く簡単に入手できるようになりました。
単純な作りなので、自作する人も多いようです。
昔は高価な『小川のテント』を購入した人だけに許された小川張り。
今は誰しもが気軽に、各々の『小川張りライフ』を楽しめるようになりました。
良い時代ですね。
と、じつはここまでが全て前置き。
本題は、ぼくみたいにソロで小型のタープしか使わないなら、『セッティングテープ要らないよ』って話です。
小型タープならガイロープで十分!
セッティングテープは、重量のあるコットン素材や大きめのタープで小川張りをする場合は、確かに便利なアイテムです。
でもソロで使うような小さなタープなら、余ったガイロープで十分。
少なくとも、3m×3mくらいのナイロン製タープまでなら、セッティングテープの必要性を感じたことはありません。
あくまで、個人的な感想です。
ガイロープに自在金具の組み合わせなら、長さの調整も簡単。
軽い小型のタープであれば、緩んでくることもないです。
連結もカラビナで簡単だし、もしハトメにカラビナが入らない場合は、直接ロープを結べばいいだけ。
ポール側も、ちゃんと引っ張ってやれば外れるなんてことはないです。
ぼくが小川張りに使用しているガイロープは、太さ4mmのもの。
強度は十分。
セッティングテープ自体それほど高価なわけではありませんが、この方法なら手持ちの材料で出来るので0円です。
自在金具やカラビナも『あれば便利』ってだけで必須ではないので、ロープ1本さえあれば現場でササッと作れてしまう。
忘れ物の多いぼくには合っています。
というわけで、ソロで使う小型タープなら「小川張り用のセッティングテープなんて要らないよ」と思う次第でございます。
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