いま、冬キャンプのマットのR値は『6』あればOK説を唱えています。
まぁ、説っていうよりかは、自身の体感なんですけどね。
ぼくは冬になって雪が降ると、嬉々として裏磐梯へ出かけて行って、キャンプを楽しんでいます。
最低気温が-10℃以下になることも珍しくない、わりとガチな雪中キャンプです。

そのときに使っているスリーピングマットですが、R値は6.4(4.9+1.5の2枚重ね)。
暖房もコットもない雪の上だけど、これで問題なく快適に眠れています。
小さなドームテントの中はバリンバリンに凍るけど、背中は至って暖か。
その体験から、山頂などの極地ならともかく、通常の冬キャンプであればマットのR値は6くらいで十分だなぁって思っています。
もちろん、R値は高ければ高いほど良いんですが、そのぶんお値段も高いですからねぇ・・・。
冬キャンプのR値は超重要
昨年からキャンプを始めた友人がいるんですが。
ぼくと同じく裏磐梯をメインフィールドとしている彼は、目下「今年は冬キャンプするぞ!」と鼻をフンフン鳴らしながら意気込んでおり、そのためのギアをせっせと買い込んでいます。
先日、その友人とスタバでコーヒー飲みつつ、一緒に冬用マット選びをしていたんですが、最新エアマットの性能の進化ぶりはすごいですね。
驚きました。
R値8.5⁉
しかも重量がたったの472gしかない。すげぇ!
王者サーマレストのネオエアーXサーモも近いスペックを持っていて、こちらもすげぇ!
良いな~これ良いな~って、見てたらもう自分が欲しくなってしまいまして。
「このあたりを買っとけば間違いないよ」
と、私情と思惑まじりに、これら最高級品を勧めてみたんですが、
「いくらなんでも高すぎるよ!」
という至極まっとうな理由で却下されました。
彼はまだ、正常な感覚を保っているみたいです。
キャンプにハマると、それがだんだん麻痺してくるとも知らずにね・・・w
R値ってわかりずらいよね
冬用のマットを選ぶさい、とっても重要になってくるのが、R値という数字。
R値っていうのは、断熱性をあらわす数値です。
断熱性を示すR値 (建築・キャンプ):熱の通しにくさ、断熱性の高さを表す指標。値が高いほど断熱性が高いことを意味します。~AIによる概要
R値はASTM規格によって国際標準化された数値です。
でも、このR値ってなんだか得体が知れなくないですか?
たとえばダウンの寝袋みたいに、量が増えればそれだけフワンフワンになって、見た目にも「暖かそう!」って、分かりやすい何かがあるわけでもなく。
まるで数学の公式の中に「xの仲間のひとつだよ。俺って重要なんだぜ!」みたいな顔して入ってる、謎の記号っぽい不穏さを感じませんか?
「お前だれやねん?」みたいな。
というようなことを、先の友人が言ってました。
マットを5個も6個も持っていて(7個だった)、季節と気分で使い分けているぼくのような重症キャンパーなら、数値の違いも体感として分かるんだけど。
始めたばかりだと、わかりずらいよねぇ。

調べれば、いちおう、こういうのも出てくる。

これを見れば、数値が高いほうが良いのは分かる。けど、そのぶん、値段も高くなる・・・。
「結局のところ、自分の環境だとどれが良いのかさっぱり分からん」
と、先の友人は憤っておりましたw
『R値6』でマイナス10℃も大丈夫(個人差あり)
そこで、−10℃以下で雪中キャンプを嗜むぼくのマット事情を説明したのです。
ずばり、冬キャンプでのR値は6あれば大丈夫だよ、と。
R値4.9のエアマット
R値1.5のクローズドセルマット
合計R値『6.4』
この2枚使いが、ぼくの冬キャンプのスリーピングマットです。
これでテント内の気温が−13℃の夜も平気だったので、よっぽどの極地でもない限り大丈夫なはず。
ちなみに、エアマット(R値4.9)だけでも、−7~8℃くらいなら平気です。
クローズドセルを併用しているのは、雪上で座布団代わりに使ったり、万が一のパンク対策など、なにかと便利だから。

マット類はできるだけ名の知れたメーカーを選んだ方が安心。技術のノウハウは、スペックだけでは見えないところに現れてきますからね。
でも有名メーカーはそれなりに高価なので、大学生の子供がいる友人には、性能のわりにリーズナブルなネイチャーハイクを勧めておきました。ぼくは使ったことないけれど・・・。
車の横ならインフレータブルもあり
車の隣でしかキャンプしないなら、インフレータブルマットというのも悪くない。
インフレータブルマットとは、フォームなどのクッション材が内部に内蔵されているマット。エアマットに比べ大きく重いが、安価なのものも多い。
エアマットにくらべサイズは大きくなるけれど、車の横で、さらにソロなら問題ない。
ぼくもオートキャンプのとき、コットと組み合わせてたまに使います。

シートゥサミットのキャンプマットS.I.は、R値4と十分な数値があるうえ、インフレータブルの割にはそこそこコンパクトになる。
ぼくは持ち運びも考えてこれにしたけど、どうせ車の横でしか使わないなら、もっと大きくてもR値の高いやつを選んでも良いかも知れませんね。
だって、今はR値10以上もあるのが、けっこうお安く売っているんだもの。ビックリだよ!
ただ、WAQってメーカーは良く知らないんだよなぁ・・・、って思ってたら、コールマンに似たようなのがあって、なんと、さらに安いではないですか!
ぼくは基本、軽量系のギアが好きなんだけど、コールマンは別。
大きくても重くても、コールマンのギアは大好き。
品質も良さもあるけれど、なにより、使っててワクワクを感じるんです。
このへんは、昔の第一次キャンプブームの影響かもしれませんね。
当時、叔父が大きなモーターボートを持っていて、それに乗せもらって猪苗代湖でアウトドアを楽しんでいました。
そのときの道具がほぼコールマンでしたから。
このマットも、見ていたら自分が欲しくなってしまいました。厚さ10cmの寝心地ってどんなだろう?!
まとめ
冬キャンプに必要なマットのR値って、調べてみるといろんな意見があって、分からなくなったりしますよね。
じっさい、寒さの感じ方やキャンプスタイルなどはまさに十人十色なので、自分に合うものは試行錯誤して見つけるしかない・・・のかもしれません。
ぼくの場合は、
- 雪の上
- 気温-10℃以下も有り
- コット不使用
- 暖房不使用
- バックパック装備
という条件で、いろいろ試した結果、
【エアマットとクローズドセルマットの併用で、合計R値6.4】
に落ち着きました。
これで問題なく快適に眠っています。
エアマット単体でも良いのですが、クローズドセルは持っていると何かと便利なので、欠かせません。
ちなみに肝心の友人は、色々と物色していたら想像以上にマネーが必要という辛い現実にぶち当たってしまい、今年の冬キャンデビューを諦めかけてしまいました。
コンパクトな石油ストーブまでは買ったけど、それ以上は手が回らねぇ・・・、だそうです。
よく分かるよ・・・良いギアは高いよねぇ。
とりあえず、「車の横にテント張って物量に物を言わせれば何とかなるよ」って、慰めのようなアドバイスを送っときましたが、さてどうなるか・・・w








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