最近、シルキーのオノを使い始めました。
そう、あのノコギリで有名なSILKY【シルキー】が販売しています。
その名も【シルキーオノ[SILKY ONO]】
そのまんま。
あくまでも僕の個人的な感想ですが、シルキーオノは普通のオーソドックスな薪割り用の斧と比べて、使い勝手がちょっと違い、ナタに近い感覚です。
知らずに買うと、
「なんだこれ!?」
となりかねません。
ぼくは気に入りましたけどね。
使ってみた感じ、この斧の向き不向きはこんな印象。
シルキーオノに向いた使い方
- バックパックなどに入るコンパクトな斧が欲しい
- 薪は現地で枝などを拾って利用
- 太く堅い薪はあまり使わない
- ブッシュクラフト的なことをする(枝の加工など)
シルキーオノに向かない使い方
- 大型の焚き火台を使う
- 薪割り台で、太く堅い広葉樹の薪をバッカンバッカン割りたい
- コンパクトさは求めない
今回は、ノコギリ屋さんが作った職人気質なフルタング斧【シルキーオノ】のレビューです。
シルキーオノ[SILKY ONO]レビュー
ノコギリ業界ではとっても有名なメーカーのシルキー。
大正8年創業の老舗です。
シルキーのノコギリはホームセンターには必ず置いてあるので、キャンプ好きなら目にした事があるのではないでしょうか?
ぼくもカーブソーを所有しており、とても使いやすく愛用しています。
ところで、キャンプで斧というと、緩やかにカーブするオシャレな木の柄がついた、なんとも『映える』アイテムなイメージを思い浮かべませんか?
それらと比べて【シルキーオノ ONO】は、『森の空気にあうナチュラルな雰囲気』や『キャンプ映え』とは無縁の、いかにも道具といった味気なさ。
『職人が仕事につかう実用品』といった感じの見た目です。
だが、それがいい!
機能を追求したシンプルな佇まいが魅力です。
スペック
- 全長:310mm
- 刃渡り:120mm
- 刃厚:5.7mm
- 重量:760g
名称はそのまんま【シルキーオノ[SILKY ONO]】。
なんともまぁ直球な名前ですが、本体の道具的な見た目と相まって、シンプルでカッコイイとぼくは思うのです。
コンパクト
全長が310mmとコンパクトです。
刃厚も5.7mmと斧としては薄いので、バックパックへの収まりはとても良い。
ただ重量は760gと、普通の手斧と比較して、特別軽いわけではありません。
まぁ重さは威力と直結するから、欠点というわけではないんですけどね。
フルタング
シルキーオノは頑丈なフルタング。
なので、コンパクトな割にけっこうパワフルな刃物です。
グリップと本体が分離するので、もしひどい刃こぼれなどした場合、本体のみを『替え刃』のように買い替えることも可能。
リーズナブルで手間なく新品同様に元通りです。
まさにガンガン使える実用道具!
刃幅が広い
普通のオノより刃幅が広い形状です。
標的に当てやすく使いやすい。
刃厚も斧とくらべ薄いので、木材の加工がやりやすいです。
シルキーオノの使い勝手
シルキーオノを使ってみてまず感じたのは、普通の斧とは違うということ。
その理由は、
- フルタングなので重心が真ん中に寄っている
- 斧と違い楔形をしていない
から。
どちらかというと、ナタに近い感覚です。
薪割り台を使って、硬い広葉樹をバッカンバッカン豪快に割るような作業には向いていません。
シルキーオノでの薪割りは、普通の斧のように先端の重さと楔形で木をたたき割るのではなく、刃の鋭さとフルタングの頑丈さで木を断ち切るバトニング的な薪割りになります。
なのでハスクバーナとか、あの辺りの薪割り斧と同じ感覚で使おうとすると、ちょっと戸惑うかもしれません。
「思ったより割れないぞ」
と。
ではシルキーオノは、どういった使い方が向いているのか?
それは、拾い集めた薪を小割にしたり、ポールやペグ代わりにするため削ったりといった、ブッシュクラフト的な場面です。
普通の斧より小回りが利き、かつナイフやナタよりはるかに強力。
中心寄りの重心は刃先のコントロールがやり易く、フルタングのパワーでガンガン削れます。
コンパクトな斧というより、強力なナタといった印象のアイテムです。
まとめ
大型の焚き火台で太い広葉樹の薪をがんがん燃やすようなキャンプスタイルなら、シルキーオノはあまり活躍は出来ません。
また、重量に制限のないオートキャンプの場合も同様です。
通常の斧の方が良いと思います。
しかし、拾い集めた薪で焚き火をしたり、ポールなどを現地調達するようなブッシュクラフト寄りのスタイルなら、シルキーオノはとても役に立つ刃物です。
バックパックやバイク移動などのキャンプで、ピコグリルのような軽量焚き火台を使うなら、薪割り以外にも幅広く活躍できるシルキーオノはきっと頼りになりますよ。
なにより、溢れ出るこの武器感がたまらん!
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