2026年、1月中旬。
今季初の雪中キャンプに行ってきました。
行先はもちろん、お気に入りの裏磐梯みちのくキャンプ場です。
待ちに待って1年ぶりの雪ですから、当然、気分はウキウキの極み!
なんですが、お天気はあいにくの、曇り時々、吹雪だって。
なんだよもう・・・。
実際、キャンプ場に到着して車から降りてみると、真横から殴りかかってくる雪また雪。
頬が痛ぇ!
けれど
「だからどうした!?」
と言わんばかりに、ぼくのテンションは上々です。
1年ぶりだし、昨シーズンはあまりの大雪で自宅の雪かきに追われ、キャンプどころではなかったからね。
久しぶりの雪中キャンプが素直にうれしい。
2026年最初の雪中キャンプへ!
雪の止んだタイミングを見計らって、誰も居ないキャンプ場の奥へ突入開始。

陽の光も踏み跡も無い雪原は、空も地面も風景も、全てが同じような色。
うっすいミルクティーみたいな、境界の曖昧な世界が広がります。
普通ならば入ることのない、非日常の塊みたいな世界。
日常に追い立てられて逃げ込みに来ましたよ笑

ずんずんと、いつもの場所を目指して突き進む。
舞う雪と冬の匂いに、絡め捕られる重たい脚。
細胞が叩き起こされる気分。
この中で明日まで過ごすかと思うとワクワクします。
まぁ、一種の変態ですね笑
今回のテントは、昨年の春に(うっかり)購入してしまった『ローベンス・ストーニーブルック3』。
冬の本場の北欧テントであるこいつを、ついに雪の中で試すときがやって来ました。

平らな部分のない細長いシルエットと、10か所のペグダウンと、8本もある張り綱。
降雪にも風にもビクともしなさそう。
だけど、インナーテント入口のメッシュをフルクローズ出来ないのだけが、ちょっと気がかりなんだよね。
フライと地面の隙間はほぼないから、通気窓を開けないかぎり風が入ってくることはないんだけれど、やっぱり少しスースーする。
暖房無しだと、その少しの影響がけっこう大きそうだなぁ。
一瞬の晴れ間がうれしい
設営が終わって程なくして、横殴りの雪が戻ってきました。
行動できないような激しい降り方ではないけれど、フードの隙間から首筋に飛び込んでくる細かい雪がうっとおしくてたまらない。
空模様を見る限り、しばらくはそんな天気が続きそう。
なのでテントに籠り、とりあえず前室で軽食を取ることにしました。

バーナーで炙った菓子パンから漂うやたら甘い匂いに、「オレは身体に悪いぜ!?」って主張をひしひし感じますが、キャンプ中の僕はそんなの意に介しません。
問答無用でかぶりつき、濃いめのインスタントコーヒーで大雑把に流し込む。
この適当さがなんとも心地良いんだよね。
何かから解放されたような気分になって、不思議とニンマリしてしまう。
キャンプ来たんだな、って実感が、心の底のほうから湧いてきました。
空の高いところで『ヒュウ』って音が鳴っていて、雪と風は止む気配がありません。
しばらくはテントの中で本を読む時間が続きましたが、これはこれで楽しいのです。
その後、2時間くらい経ったかな?
テントを叩いていた風雪の音がフッと止みました。
ドアを少し開けて、外を覗いてみると、

あれ!?
いつの間にか晴れてるよ!
一面灰色だったのがウソのように、目に入ってきたのはスッキリと澄んだ冬の青。

さっきまでは抑揚のない灰色の世界に落ち着きを感じ「これはこれで悪くない」なんて思っていたはずなのに、この青空を目にしたとたん、気持ちがどうしようもなく昂るのを実感してしまう。
やっぱり晴れが最高です。
まるで人の奥底には、青空を見たら心躍るようにって、約束が刻まれているようだ。
でも、この空はきっと束の間の晴れ。
だって、雲がものすごい速さで動いてるもの。

陽の光にも暖かさはなく、テントは凍り付いたまま。

雪と風に晒されていたポールもガチガチに凍っています。

もし朝までこのままだったら片付けが面倒そうだなぁ・・・、なんて考えながらテントチェックしているうちに、つぎの雲が流れてきて、辺りは再び雪のちらつく灰色の中へ戻ってしまいました。
そして僕もまたテントの中へ戻る。

完全にお籠りキャンプになってしまいましたが、ストーニーブルック3は室内も前室も広いので、けっこう快適です。
とくに内部の高さがありがたい。
不自然な姿勢で頭を下げなくてすむから腰が楽なのです。なんか最近こればっかり笑
夕食はそのままテントから出ることなく、というか出られないので、前室で簡単な鍋料理です。
毎年この時期になると、我が家の台所や食糧庫には余ったお餅が行き場を失ったように転がっているんですが、誰にも気に留められないその姿をいたたまれなく思うのは、どうやら僕だけのようで。
カビる前に彼らを消費するのが、冬キャンプ飯の隠れた使命。
お雑煮、美味しいです。

食後はまた本を読んだり、ダウンロードしてきた映画を見たり。
寝袋に足を突っ込みながら、まったりとした夜の時間をすごしました。
翌朝は空を堪能できた!
翌朝はなんと、予想と予報を裏切って、晴れ。
まだ薄暗い空には雲のひとつもありません。

あまりにもきれいに晴れてるもんだから、「・・・うそみたい」って、思わず呟いてしまった。
温度計の表示を見ると-7.9℃。
この晴れ方ならもっと冷えててもおかしくないけれど、夜半まで雲があったおかげか、それほど下がらなかったみたい。
そのうちだんだん明るくなってくると、青空の威力は倍増!
あまりの気持ち良さに、朝食は外で食べることにしました。

パキッとした、ヒンヤリ澄んだ冬の朝の空気が気持ち良い。
ほどなくしてクッカーに湯気が立ちのぼり始めました。
辺りの冷え固まった空気をすこしづつ絆しながら、立ちのぼっては消えていく湯気。
その様子をぼおっと眺めていたら、陽が出てきました。

ほんとうに良い朝だ。
湯煎していた『ぜんざい』がすっかり温まったので、別のクッカーで餅と合流。

そう、今回の朝食は、おしるこだ!

ぼくは普段からおしるこが好きなんだけど、冬キャンプの朝に食べるのは格別です。
食後、雪の上にマットを広げ、ゴロンと寝転ぶ。

空をもっとも堪能する方法は、空と水平になることだと思う。
視界は青一色に。
自分がどこにいるかも忘れてしまいそう。
冷たい空気と雪の匂いに、どこまでも青い空。
最高に良い気分。
おもむろにポケットからスマホを取り出して、パシャリと一枚。
「あとで見返して、またこの気分を思い出すんだ!」
と思っていたんだけど・・・

あら、レンズが凍って白い写真になってしまった。
ポケットの中の湿気が凍り付いてしまったみたい。
雪国の冬あるあるです笑
あとはこの青空を思うぞんぶん堪能して、いつもより少し遅めに片付け開始。

キャンプちょっと飽きてきたなぁ・・・、って思っていたけれど、雪中キャンプの非日常感はやっぱり格別だと思い知りました。
撤収!
あとがき
さて、ストーニーブルック3を雪中キャンプで使ってみた感想ですが・・・、
個人的には『まあまあ良い』です。
正直、無暖房であれば、いままでのフォートレス2Pのほうが使いやすいかな。
理由はいろいろあるんですが、ここでは割愛します。
でもまぁ言うなれば、テント自体の良し悪しではなく、使い方と好みの問題。
ダメな訳では全然ないので、これからも雪中キャンプで使っていきますよ。
テントの選択肢が増えるのは、
「今回はどれにしようかな♪」
って選ぶ楽しみになりますからね。


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