キャンプでは、だいたい焚き火で調理しているshizuwaです。
燃え盛る炎へ豪快にフライパンを突っ込むのは本当に楽しいし、熾火でじっくりと料理に向き合うのも好きです。
・・・出来上がるのは、いつも焼肉か鍋ですけどね。
しかし、これだけは言いたい。
焚き火調理の神髄は『なにを作るか?』じゃありません。
行為そのものが楽しいのです!
直火調理をする時の、お気に入りの焚き火台は【ユニフレーム・薪グリル】ですが、天気や状況によっては使えない場面も出てきます。
そんな時のため、軽量コンパクトなウッドストーブを常に荷物の中に忍ばせています。
それが「TOMSHOO チタンウッドストーブ」。
チタンなだけありとても軽く、畳むと非常にコンパクトなので常に携帯しています。
約一年半使ってみて、これはよい道具だと思いました。
【TOMSHOO】チタンウッドストーブ レビュー
概要
- 上部サイズ:98×98mm
- 下部サイズ:125×125mm
- 高さ:160mm
- 収納サイズ:177×150×27mm
- 総重量:278g(パッケージ含む)
- 材質:チタン
TOMSHOO・チタンウッドストーブは、手に乗るサイズのコンパクトな製品です。
収納時も非常に薄く、バックパックの隙間にスッと入ります。
まったく荷物になりません。
チタン製なので大変に軽く、重量は約270グラム。
荷物に加えても、重さの違いは全然分からないレベルです。
組み立て式になっており、パーツは以下の通り。
- 側板×4
- 底板×1
- ゴトク×2
これらを組み合わせて箱型のストーブになります。
組み立ては少々コツがあるものの難しくはなく、すぐに慣れることでしょう。
最初ははめ込みがきついかもしれませんが、恐れずに『グイッ』といくのがポイントです。
上部にはX字の五徳が付きます。
小さなクッカーやカップでも安定感はバッチリ。
不安なく調理に使えます。
中華アイテムではあるものの、加工精度が高くカッチリ組みあがります。バリもありません。
いわゆる、『安かろう悪かろう』の製品ではない印象です。
この辺は個体差があるのかもしれませんが、少なくとも自分が持っているものは、まったく問題のない品質でした。
火熾しと燃焼性
着火はとても簡単で、適当な細い枯れ枝・枯葉・松ぼっくり・またはティッシュなどを火種にすれば、あっという間に炎が上がります。
いったん火が点けば、あとは煙突効果でどんどん燃えてくれるストーブです。
燃焼効率が良く、すぐ灰になってしまうのでちょっと忙しいけど、入れた傍から燃えるから火の維持も実にラク。
ただ、使う薪が小さいという事もありどんどん燃えていくので、燃料はある程度の量をあらかじめ準備しておく必要があります。
薪を切ったり割ったりしながらでは燃えるスピードに追い付かず、調理まで手が回らなくなってしまう程です。
火力調整は苦手
調理に使う場合は、インスタントラーメンのように『湯を沸かして短時間煮るだけ』といったメニューは得意ですが、反面、火力調整を要する料理は苦手です。
強火の維持は薪をくべれば良いだけなので簡単ですが、弱火を維持するのは難しいです。
とはいえ出来ない訳ではなく、十分な薪を準備し、火の前にずっと居られるなら大丈夫。
火力を強くしすぎないよう、また消してしまわないよう、一心不乱に少しづつ薪をくべ続けるのは、それはそれで楽しかったりします。
また、スキレットや鉄板は火力の変化を高い蓄熱性でカバー出来るので、割と相性のよい調理器具です。
2台体制も便利
メインの焚き火台で調理中、このウッドストーブは炭や熾火で保温、といった使い方も便利です。
日本酒を燗で呑むときなど重宝します。
耐久性
ぼくの持っている個体は、使っているうちに底板が少し歪んできましたが、組み立てに問題はありません。
それ以外の側板やゴトクには歪みは見られません。
ちゃんとピッチリ組みあがります。
隙間もなし!
もし歪んだとしても、手で曲げて直せるので問題なしです。
こんな人にオススメ
荷物を軽量コンパクトにしたい
枯れ枝を燃料とする場合、ナタ・斧・ノコギリやナイフすら無くても大丈夫なので、荷物が軽くなります。
サブ焚き火台がほしい
邪魔にならないので、サブとして持って行くのにピッタリです。
夏場でも焚き火がしたい
暑くても焚き火をしたい時に。サイズが小さく上にしか熱がいかない構造なので、暑い季節でも使えます。
焚き火台というよりは、『一応焚き火も出来る調理用のストーブ』といった製品です。
箱型なので風にも強い。
そこらへんに落ちている小枝でも十分な火力がでるので、大きな薪を準備する必要がなく、ナタや斧がなくても問題ないのも利点です。
コンパクトさを活かし常に携帯しておいて、通常の焚き火台が使えないときのピンチヒッター、という運用も便利。
サブとしての活躍が主ですが、荷物を軽くしたい時や、暖をとる必要がない夏場などはメインとして活躍します。
使用上の注意点
使用上の注意点として、底板の下に灰受けが無いので、そのままでは燃えカスが落ちてしまいます。
そのままでは確実に大地にダメージを与えてしまうため、対策は必須。
芝生や草地などは危険です。
おすすめの対策は、100均で売っているステンレスのトレイを敷くこと。
ピッタリのサイズ感!
収納時もこれまたピッタリです。
このチタンウッドストーブを安全に使う手順は3つ。
- 100均のステンレスプレートに乗せる
- ステンレスプレートの下に薪などを入れ、地面から離す
- スパッタシードを使う
ここまでしないと草が焦げるので、注意して使いましょう。
まとめ
TOMSHOO チタンウッドストーブは、その辺に落ちている枯れ枝だけで充分な火力を出せる、手軽にアウトドア感を楽しめる道具です。
いろいろと中華アイテムを買いましたが、これは当たりでした。
簡単に使えて燃料も少しで済み、あっという間に燃え尽きるので、忙しい朝の焚き火にもぴったり。
本体が軽いうえ、ノコギリもナイフも、火バサミすら無くても焚き火ができると、荷物の軽量化にはかなりの威力を発揮するストーブです。
TOMSHOOは最近売り切れが多いので、同じ製品と思われるコチラをリンクしておきます。
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