冬キャンプに行こうと思ったら、絶対に必要なのが暖かい寝袋(シュラフ)。最重要アイテムです。
というか、これが無いと始まりませんよね。
ところで、「冬用の寝袋はダウン」だと思っていませんか?
そんでネットショップを見て「うわ高っ!」なんて驚いてませんか?
初めて値段を見るとびっくりしますよね。「・・・テントより高けーよ」って。
でも、冬用の寝袋でも化繊を選べばそこまで高価にはなりません。自身の用途と合致すれば、とても良い選択になるかと思います。
今回は手ごろな値段で扱いやすい、化繊の冬用寝袋を紹介していきます。
こんな人にオススメの内容です
- 冬キャンプをしてみたい
- 少しでも安く済ませたい
- 車でのオートキャンプが主体
冬のオートキャンプを楽しむために
キャンプを扱った漫画がアニメやドラマになり、コロナでソーシャルディスタンスが奨励されたりして、なんだかんだとアウトドアに注目が集まっている昨今。
今年は本当に「キャンプ人口が増えたな~」と実感する年でした。
そんな、新たにキャンプを始めた人達の中には、「このまま冬キャンもやってみたい!」と見事にハマってしまった者も居るはず。
冬キャンプ楽しいですよ!
せっかく興味を持ったんだし、ぜひやってみましょう!
雪の積もらない地域での冬キャンプならば、
- 暖かい服装
- 断熱効果の高いマット
- 冬用の寝袋
があれば、とりあえず何とかなりますよ。
冬用の寝袋はダウンだと思っていない?
ダウン(羽毛)の方が暖かいから冬に向いている、って思っていませんか?
実際はそんなこともなく、化繊でも冬に使える寝袋はあります。
じゃあ両者は何が違うのか?
ざっくり言うと、重さと大きさ、そして値段です。
ものすごく大雑把にダウンと化繊の違いを説明すると、こんな感じ。
化繊 | ダウン | |
重さ | 重い | 軽い |
サイズ | 大きい | 小さい |
値段 | 安い | 高い |
濡れ耐性 | 濡れに強い | 濡れに弱い |
化繊は、安くて・重くて・デカい、濡れに強い。
ダウンは、高くて・軽くて・小さい、濡れに弱い。
寝袋をあちこち持ち運ぶなら断然ダウンの方が良いです。
しかし逆に言えば、車でのオートキャンプだけを考えているのなら、安い化繊の方がメリットが大きいです。
車での冬キャンプにオススメ!化繊の寝袋
冬のオートキャンプにオススメの化繊寝袋は、単純に大きくて重さのあるもの。
「徒歩やバイクなどもってのほか」ってサイズですが、車なら問題なしです。
背負うなんて無理。
重さ=暖かさ
化繊だろうがダウンだろうが、暖かさは中身の量で決まります。
厳密には質も関係ありますが、それでも、より多い方が暖かいのは同じです。
そして量が多くなれば大きさも重さも増します。
ちなみに、もし同じ重さの物があったらサイズの小さい方が良いです。それだけ「中身が詰まっている」という事ですから。
つまり、すごく単純に考えるとより重い方が暖かい訳です。
化繊を選ぶ時点で車での移動が前提なのですから、できるだけ重量のあるものを選びましょう。
車なら余裕!
形はマミータイプ
寝袋の形は大きく分けて2タイプあります。
- 長方形の封筒型
- 身体に沿った形状のマミー型
冬用で選ぶべきはマミータイプです。
封筒型より多少の狭さはありますが、隙間が少ないぶん、暖まった空気を寝袋内部に留められるので、寒い時期に向いています。
冬はマミー型一択です。
-1℃まで対応できる封筒型の寝袋を所有していますが、寒いですよ。数字だけみれば冬も使えそうですが、実際は肩口から冷気がバンバン入り込んで、よほど着込むとかしないと、とてもじゃないけど無理です。
冬にオススメの化繊シュラフ3選
最近はネット上でリーズナブルな中華寝袋をよく見かけます。中には冬用のスペックを持つものもありますが、レビューには微妙な意見もチラホラ。
正直、判断がつきません。
冬用寝袋は夏のそれと違い、選択を誤るとキャンプそのものが成り立たなくなってしまう、非常に重要なアイテムです。
なので、性能に確証が持てない格安品より、多少は高くなっても出自のはっきりしたメーカー品をオススメします。
ぼく自身が見たことある、触れたことあるものを3つ選びました。
-15度対応の冬モデルです。
個人差はありますが、-15度対応でも何も考えずに快適に眠れるのは0度付近まで。それ以下の気温は、『マット』・『服装』・『カイロや湯たんぽ』などでの工夫が必要です。
どれも大きなものなので、車とは言えソロやデュオが奨励です。
コールマン・タスマンキャンピングマミー
コールマンのタスマンキャンピングは驚異の重量、約3.4キロ。知人が所有していますが、ぼくの持つモンベル・バロウバック#0と比べると、設定された快適温度はさほど変わらないのにボリュームは比較にならないほどデカい。
実際バロウバック#0より暖かいです。個人的感想ですが。
車でのキャンプに限るなら、おそらくコスパ最強の化繊寝袋です。
イスカ・スーパースノートレック1500
イスカは日本3大寝袋メーカーのひとつ。登山のイメージが強いですが、スーパースノートレックは携帯性を考慮していない、車中泊やキャンプ用のモデルです。冷える足元はフリース素材になっているなど、寝袋専門メーカーらしい堅実な造りとリーズナブルな価格で確かな一品。
釣具屋店で実物を見たことがありますが、これもデカいです。脇に抱えて運ぶレベル。
ロゴス・丸洗いアリーバ-15
ロゴスの化繊寝袋の中ではもっとも暖かいモデル。対応温度の割にはリーズナブルな価格です。アウトレット店で見かけましたが、やっぱりデカいです。
まとめ
ダウンの寝袋なら収納性も重要な要素のため、中身の質と量のバランスが非常に大切で、使用する温度帯に合わせた適切なチョイスが肝心です。
しかし、車前提のオートキャンプで使用する寝袋なら、そんな心配は必要なし!
とくに冬キャンプで使う場合、積載が許す限り、デカくて重いものを選んだほうが良いです。
オーバースペック? 不足した時の悲惨さに比べたら、オーバーする分には何も問題ありません。
むしろ慣れないうちは、冬の装備は過剰なくらいがちょうど良い。
ぼくが最初に冬キャンプしたとき、モンベルのバロウバッグ#0をファミリーバック#1に突っ込んで寝ましたから!
厚さ5cmのインフレータブルマットと湯たんぽ併用して、氷点下でも半そでパンイチで快適でした。
朝、寝袋から出られなくなりますけどね。
今回、自分が持っているバロウバック#0を紹介していないのは、大きさ重さを度外視して、さらにコストパフォーマンスを考慮し選んだ場合、必ずしもベストではないと思ったからです。
さすがモンベルと言うべきか、バロウバックは一応、持って歩くことも考えられたサイズになっているので、お値段と暖かさを優先させて考えると、上記3種の方が車でのキャンプには向いていると思います。
今はダウンの寝袋がメインのぼくですが、化繊もいまだに活躍しています。結露がひどそうなキャンプの時とか、急に寒くなったけどまだ布団を出してない時とか。
扱いが楽なので防災用にもちょうど良い。
後々まで使い道はあるものです。
なので、冬キャンプを始めてみたい、車でのオートキャンプの人には化繊の寝袋をオススメします。
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