雪っ子ちゃんカンジキは、プラスチック製の『簡易スノーシュー』みたいな製品です。
すごくオモチャっぽくて「子供用かな?」と思ってしまう見た目なんですが、実は結構しっかりとした作りで、大人が雪上歩行を楽しめるアイテム。
軽量コンパクトで取り回しもいいので、ぼくも雪中キャンプのお供に使っています。
とても安いので、「スノーシューを体験してみたい」なんて人にもオススメです。
ちゃんと使えるの?雪っ子ちゃんカンジキ
「スノーシューを使ってみたい、けど買うにはちょっと高いよなぁ・・・。」
って思っている人、けっこう居るんじゃないでしょうか?
どんなモノでもそうですが、続けるかどうか分からないものに、数万円はなかなか出せないですよね。
ぼくも雪中キャンプでの移動と散歩に使いたかっただけなので、お高いスノーシューの購入はためらっていました。
そこで『物は試し』と買ってみたのが、雪っ子ちゃんカンジキです。
正直なトコそんなに期待はしていなかったのですが、なかなかどうして、しっかりと楽しく雪の上を歩けました。
雪っ子ちゃんカンジキの使い勝手
履き方は簡単。
ゴムベルトを靴に巻き付け、フックで止めるだけです。
ベルトの長さは靴に合わせて調整できますが、けっこう固いので、あらかじめ調整しておいた方が良い。
雪っ子ちゃんカンジキの裏面にはプラスチック製の突起があって、爪の役割をしています。
これが結構よく効いて、圧雪や凍結でツルツルになった路面でも、靴だけの場合よりはるかに滑りません。
アスファルトなどは高価なスノーシューだと行きたくない場所ですが、安価な雪っ子ちゃんカンジキなら問題なし!曲がってしまうような金属製の爪もないですしね。
前日に雪が降り、靴のままだとスネの中ほどまで沈む場面でも、雪っ子ちゃんカンジキを履けば足首程度で止まりました。
まぁそれほどサラサラの雪ではなかったのもありますが、靴のままより数倍マシです。
見た目からオモチャみたいな印象を持ちがちだけど、けっこうしっかり浮く!
コンパクトで軽いので取り回しがよく、手軽に雪上さんぽの楽しさが味わえます。
各種ブーツに装着レビュー
スペックは以下のとおり。
- 材質 : 本体/ポリエチレン、バンド/エラストマー
- サイズ : 長径/340×短径/235mm、使用可能靴幅/119mmまで(ワイドタイプは130mmまで)
- 重量 :650g
雪っ子ちゃんカンジキは2種類あって、違いは色と、装着できる靴の幅です。
- オレンジ:通常タイプで、靴幅119mmまで対応。
- イエロー:ワイドタイプ。靴幅130mmまで対応。
装着可能な靴のサイズに関しては、通常タイプ・ワイドタイプどちらも同じです。『~cmまで』という説明はありませんが、靴底の実寸で28cm位までが快適に使えるサイズだと思います。
ぼくの靴サイズは26cmで、オレンジ色の通常タイプを選びました。
長靴や防寒シューズなどは問題なく履けますが、大柄なソレルのブーツ(パックナイロン27cm)は、すこしきつく、履けないことはありませんが、装着が大変です。
参考に、手持ちのいろいろな冬用の靴に装着してみました。
ワークマン・ラークス
まずはワークマンの防寒ブーツ【ラークス】
サイズはLです。
靴裏の実寸は、約【長さ:27cm】【幅・10.5cm】
問題なく装着できます。
歩き回っても、靴が浮いたりはしません。しっかり使えます。
ゴム長ぐつ
普通の防寒長ぐつ。いわゆるゴム長です。
サイズはL。
靴裏の実寸は、約【長さ:26.5cm】【幅:10.5cm】
はい問題なし。もっとも簡単に雪歩きを楽しめる組み合わせです。
これで、そこら辺の公園や川沿いを散歩するだけでも楽しいですよ。
ソレル・パックナイロン
今や防寒ブーツの代名詞、ソレルです。
モデルはパックナイロン。
サイズは27cm。
靴裏の実寸は、約【長さ:29cm】【幅:12cm】
かなり無理やりです。
まず甲の部分が厚すぎて、ベルトにつま先しか入りません。だからカカトがはみ出ちゃってる。
でもまぁ、なんとか履けることは履けます。
ちょっと大変だけど。
履いてしまえば、動き回っても外れることはありません。
ただ、幅が完全にオーバーしちゃってて、金具と靴が干渉してます。
ソレルなどゴツめのブーツは、通常タイプでは無理なようです。
使ったことないのでハッキリとは言えないけど、ワイドタイプなら大丈夫じゃないかな?
子供用 防寒長ぐつ
子供用のゴム長ぐつです。
サイズは23cm。
靴裏の実寸は、約【長さ:23.5cm】【幅:9cm】
ベルトを調整すればバッチリ。
ちょっと靴の長さが足りない感もありますが、外れたことはありません。
子供用スノーブーツ
モコモコのスノーブーツ。
サイズは21cm。
靴裏の実寸は、約【長さ:24cm】【幅:10cm】
これもバッチリです。
飛んだり跳ねたりしても大丈夫でした。
子供用の靴は、このあたりのサイズが普通に使える限界かなって感じです。
これより小さいと外れやすいかも知れません。
まとめ
まさしく『簡易スノーシュー』という呼び名がぴったりの雪っ子ちゃんカンジキ。
雪遊びをするには、とても良い道具です。
雪山登山や40~50cmの新雪などはさすがに無理ですが、里山で遊ぶくらいなら十分に楽しめます。
スノーシューを試してみたい人にもオススメ!
なんと言っても2,000円程度で買えるので、後でもっと本格的なモノが欲しくなっても、ぜんぜん惜しくないのがイイ。
軽量コンパクトなので、子供が使うのにも丁度いいです。体の大きさにもよりますが、小学校4~5年生くらいになれば問題なく歩けますよ。金属製の爪がないのも安心です。
これを履いて雪に埋もれた広い公園に行くと、子供は大喜びします。
ちょっと気軽にスノーシュー、雪っ子ちゃんカンジキはそんな道具です。
ゴツい靴には入らないかもしれないので、ご注意くださいね。
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