福島県のいわき市にある『かいぞくの森キャンプ場』は、サイトから海を見渡せる、ロケーション抜群のキャンプ場です。
7月上旬、ここで海キャンプを堪能してきました。
今はプレオープン中ということで、水道や洗い場はなくトイレも仮設なため至れり尽くせりとはいきませんけど、キャンプができる環境は整っています。(2023年7月現在)
なにより、太平洋が一望できる眺めはとても素晴らしい。
海キャンプははじめてだったのですが、こんなにも良いものだったのかと思い知りました。
ぜひ、また行きたい!
人生初の海キャンプへ!
唐突に、海が見たくなりまして。
そうしたら、居ても立ってもいられなくなりまして。
普段は遠出嫌いのぼくですが、高速を運転して行ってきました、海キャンプ!
どこを向いても山並みが連なるような内陸育ちの人間は、ときおり、どうしようもなく海が見たい衝動に駆られるとか、駆られないとか。
まぁ他の人は知りませんが、この度ぼくは駆られたわけですよ。もうどうしようもなく。
それも
「ああ最近、海見てないな~、見たいな~」
なんて生易しいものではなく
「海が見てぇ!」
という勢いある衝動です。
その衝動がもたらすものは
『この熱い気持ちに突き動かされない人生なんて!』
という名目の現実逃避ですw
そしてぼくはキャンパー。
海沿いにテントを張り、潮騒に身をゆだね、水平線を眺める自身の姿を想像したら、そりゃもうダメですよ。
ダメダメ。
サクッと仕事を休んで、行ってきました海キャンプ。
結果ひかえめに言って、最っっっ高でした!
海を望む! いわき市『かいぞくの森キャンプ場』
お邪魔したのは、いわき市にある『かいぞくの森キャンプ場』。
今年2023年の4月にプレオープンという形で営業を開始した、新しいキャンプ場です。
まだ造成中なので水道・洗い場はなく、トイレは仮設。
飲料水の持参は必須になります。
今のところはね。
本オープンは2024年4月の予定だそうです。
場所は、いわきマリンタワーのある三崎公園から少し北。
丘、というか小山の上にあり、中之作郵便局の向かいあたりが入り口です。
入り口付近の道路からはキャンプ場らしい施設はまったく見えませんが、『かいぞくの森キャンプ場』と書かれた小さな看板がありました。
そこを入り坂道を車で登っていくと、視界が開け、空の広がる頂上に出ます。
なんとも味のある管理棟が立っていました。
その向こうには、広大な太平洋と水平線。
素晴らしく良い展望に、
「うわマジかこれ!?」
と思わず声が出てしまいました。
キャンプサイトは頂上付近と海側の斜面にあり、程度の差はあれど、ほとんどの場所から海が見えます。
とくに展望サイトからの眺めは抜群。
すっごいロケーション。
あまりの景色の良さに興奮していると、気さくなオーナーからさらにダメ押しの言葉を伝えられました。
「今日は完ソロですよ」と。
!!ッ
この海を独り占め決定です。
場所が選び放題となったので、とりあえず場内を徒歩でゆっくり見て回り、どこに設営しようかチョット思案。
ほんと魅力的な場所ばかりで迷ってしまう。
なかなか決めかねていましたが、ぐるりと2周したあと、木陰の涼し気なところにテントを張ることとしました。
なにせこの日のお天気は、ジリジリとした熱波を投げつけてくる真夏の太陽が容赦ない。
すこし動いただけで吹き出す汗が止まりません。
頬を伝って一滴、また一滴としたたって、瞬く間にTシャツの首周りはびっしょり。
いくらタープがあっても、日なたはちょっと危険だなぁ。
なので無理せず、日陰に逃げ込みました。
かいぞくの森キャンプ場さんのMAPを借りて場所を記すと、
上記の辺りに設営です。
木々が茂る斜面を西側にしたここは、お昼前から陰となり、あとは夜まで日射しに晒されることはない。
大きく広がり重なりあった枝葉が濃い影を落として、ひんやりとしています。
海から吹く風もあって、この一角はけっこう涼しい。
テントから望む景色に息をのむ。
とうぜん、海丸見え。
ここから前方に10秒ほど歩くと、ベンチの置かれた見晴台があり、
とうぜん、絶景。
素晴らしい以外なにも言えねぇ、言えねぇよ!
チェアに腰かけ、アイスコーヒーをグビリと流し込みながら、ひとり
うふふ、うふふ、うふふふふ・・・
と、歓喜の笑いがこみ上げるのを抑えられませんw
「ざざーん・・・」とくり返す波の音と、潮の香りをふくんだ海風。
青く滲んだ水平線に、ゆっくりと船が姿を消していく。
その風景のなかでのソロキャンプ。
海を訪れることなんて、数年に一度くらいの自分にとって、この状況がもたらすのは極上のトリップ感。
そりゃひとり笑いもこぼれるってもんさ。
普段あまり遠出をしない自分が、今回は高速道路に乗ってちょっと遠くに来たワケだけど、思い切って出て来てよかった~!
しかし、キャンプの過ごし方はいつもと一緒。
コーヒーとお菓子、そして本。
澄ました顔して、読みふける。
けど今回ぼくの内面は、いつもと全然一緒じゃない。
こぶしを振り上げ、
「うおお~~~!海~~~!海最高~~~!うふふふふ!」
って言ってる自分が、頭の中に5人くらい居るw
脳内バカ騒ぎがちっとも収まらない。
はじめてしたけど、海キャンプって最高なんだなぁ。
かいぞくの森キャンプ場はまだ造成中だけど、キャンプ場としての形はもうずいぶん出来上がっていて、ポテンシャルの高さをひしひし感じる。
段々畑のようになった展望サイトは、前方に遮るものがなく、とてもよい眺め。
段差もけっこう高さがあります。
まだ整備中の芝生も、本オープンを迎える頃にはフカフカになっていることでしょう。
展望も良くて、右手の向こうにマリンタワーを望み、夜にはライトアップした姿が見られます。
ここは最後まで迷ったんだけど、日光を遮るものがなかったので、日射しのきつい今回はあきらめました。
もうひとつ気になったのは、いちばん奥にあったサイト。
木々に囲まれて、離れ小島のような雰囲気。
小さな漁港を見下ろす展望が、どことなく侘しさを感じさせ、とても落ち着く場所でした。
こじんまりとして、スペース的には完全にソロ向けのサイトです。
次はココがいいなぁ。
恒例の、散歩という名の徘徊に出た。
このキャンプ場は山の斜面に作られているから、高低差がけっこうあります。
海が良いのはもちろんだけど、海を背にして見上げる景色もダイナミックで面白い。
管理棟の付近には花壇があって、夏の花が鮮やかに咲いていました。
海+空+花のコンボが強力に癒してくる。
心地よさに脳がとろけたようで動けない。
これが大海原の魔力か・・・。
しばらくベンチに座って、ぼーっとしてました。
それにしても、素敵な時間だなぁ・・・。
ぶらぶらと思う存分に徘徊したら、すっかりノドがカラカラです。
おじさんはもう、そろそろ限界だ。
なにやら素敵な階段を下りて、マイテントに帰宅。
だいぶ日も傾いて、影が長く伸びてきた。
だんだん、いいよね。
アレいっちゃっても。
プシュッと!
波音を身体で感じながらのビールがうまい!
くぅ~~~っ!と唸るほど美味い。
ひとり笑いがとまりませんw
まだ明るいけれど、時間は18時を過ぎています。
このまま、並べたおつまみで夕食にしよう。
海の音と潮の香りに満たされながら、ぐびりぐびりとビールがすすむ。
この時間を何にも邪魔されないの、とても最高。
これほど完ソロをありがたいと思ったキャンプはちょっと記憶にないなぁ。
いつものように、当たり前に日は沈む。
けれど今回、ぼくは海にいる。
だんだん夜に移ってく様を、ずっと見てられる。
これがとても新鮮で、ほんと来てよかったと、しみじみ思う黄昏時でした。
翌朝は一転、雨模様。
たいして強くはないけれど、ずっとシトシト降ってきます。
海に来るのは遊びの時だけだから、基本お天気の良い日を選ぶ。
だから雨の海って、あまり見たことなかったかも知れない。
雨降りの海の灰色と、雨雲の空の乳白色が交じり合って、水平線が滲んでる。
波は前日よりおだやかで、水性絵具を塗りたくったような、のっぺりとした景色。
なんの抑揚もないんだけど、ずっと心地良く見てられる。
これはこれで、趣があってイイ!
そして安定のカレーメシで、今回のキャンプを締める。
はじめての海キャンプは想像以上にいいものでした。
山に行ってる場合じゃないよっ!って思ってしまった。
まぁ、思っただけで、行くんですけどね。山は山で好きなのでw
というか、今後も山メインなのは変わりませんけどね。
だって海遠いんだもの。
それでも『かいぞくの森キャンプ場』は、ぜひまた来たいと感じる場所でした。
景色は素晴らしいし、居心地も良い。
ちょっと日陰が少ないけれど、今後は場内に木々を増やす計画もあるそうで、どんどん良くなっていきそうです。
『いわき・ら・ら・ミュウ』や『アクアマリンふくしま』などが近いのも大きなメリットですよね。
今後も定期的に遊びに行って、出来上がっていく様子を楽しみながら見れたらなぁ、って思ってます。
では、このへんで。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (2件)
shizuwaさん、こんにちは。
とても素敵なキャンプ場!
そして、完ソロ!
なんと贅沢な時間を過ごされたことか。
海キャンプ、未経験です。
一度、遠出キャンプを企画した時に候補にあがりましたが、
夏だったため、涼を求めて標高をあげることに。
いいなぁ、海。
よせては返す波の音を聞きながら・・・。くーっ、たまりません。
山より虫が少ない気がするのも、いい!
ひとつ気になっていることが。
それは砂の浸食です。
音もなくさらさらと風にのって、
荷物のあちこちに紛れ込んでしまい、家がジャリジャリ・・・
にはなりませんでしたか?
初めての海キャンプ。
波音のなか本を読んだりビール飲んだり。
のんびりと過ごすさまを想像しながら向かったのですが・・・。
その想像の10倍良かったです!
あんなに素晴らしいものだとは思いませんでした。
場所は砂浜ではなく海沿いの高台だったので、砂は大丈夫でした。
砂浜キャンプは猪苗代湖で懲りておりますゆえ・・・。
あれはほんと後が面倒。