梅雨入り前のよく晴れた日に、沼沢湖でキャンプを堪能してきました。
いつものソロです。
最近(と言ってもまだ数回だけど)、沼沢湖畔キャンプ場へは、この時期に訪ねることが多くなりました。
理由はちゃんとあります。
夏に向けて『これからエネルギーをあつめるぞ!』と動き始めたフレッシュさと言うか、
ジェットコースターがスタート地点に向けて少しずつ高度を上げていくときのドキドキ感というか、
そんな嵐の前の静けさがどことなく漂う雰囲気に、すっかり心奪われたから。
今回も最高に心地の良い、初夏の湖畔キャンプとなりました。
涼しい風が抜ける高原の【沼沢湖畔キャンプ場】
6月中旬、沼沢湖。
湖畔の日射しは穏やかで、真夏みたいに突き刺さるような熱も無い。
すごしやすい陽気です。
無音でたたずむ水面が、まったく空と同じ色を写してる。
まだ泳ぐには早いから人も少ない。
梅雨入り前のカラッとしたお天気と、深いカルデラ湖を抜けて吹く風がヒンヤリと心地よく、コンディションはまさに上々。
静けさが大好物のぼっちキャンパーとしては、最高としか言いようのない日和です。
- オートサイト:1泊3,200円・管理費320円/人
- フリーサイト:1泊1,100円(タープも一張り分)・管理費320円/人
- 定休日:水曜
- 営業:4月上旬~11月下旬
湖に向かって立つと、左右にテントサイトが広がります。
その左側の奥。
ちょうど管理棟の対岸のあたり、そこがいちばんお気に入りの場所。
木陰が多く、人通りも少ない。
のんびりするには最適なのです。
今回も無事、ここをキャンプ地とできました。
サイトからの眺めでいえば湖の真正面も素敵なんだけど、あそこはだいたい風が強いからなぁ。
ずっと風に晒され続けるのは、けっこうつらい。
ぼくは静かな読書の時間が欲しいのだ。
風のない日は最高の場所なんだけどね。
沼沢湖畔キャンプ場は車の横付けができないから、荷物はバックパックに詰めていきます。
これなら往復しなくて済むので。
だから、テントも軽量コンパクトな非自立式のX-Mid2。
快適な読書のため、ちゃんとチェアも持ってきました。
タープはなし。
どんなに日射しが降り注ごうと、木陰の多いここなら、ぜんぜん問題ありません。
テントの前を跳ね上げればそれだけでじゅうぶんです。
これだけの木陰が広がっていても、ここらの地面はまったくジメッとした感じがしない。
それは湖面から絶えず吹いてくる風と、時間とともに影の中をゆっくり移動する浮島のような木漏れ日のおかげ、かな。
相変わらず、とにかく心地がよくて最高。
キャンプでは自由に食べる!
アラフィフともなると、いろんな不具合が出てくるものらしい。
健康診断の結果がそう知らせてる。
妻さんがそれを分析した結果、ぼくがカップラーメンを食べれる機会は、この数年で激減した。
まぁ、それは致し方ない。
が!
ここはキャンプ、我が家の治外法権だ!
多少の後ろめたさも濃いソースで流し込み、ソースの余韻をアイスコーヒで洗い落とす。
キャンプ最高!w
湖を見下ろす沼御前神社まで
午後2時ころ。
ず~っと本を読んでいたので、少しばかり、肩と腰が痛い気がする。
ちょうどいい。
昼食にジャンクな食事も取っちゃったことだし、デトックスに運動でもしておくかと、ふいに思い立ちました。
まぁ、いつもの散歩なんだけど。
沼沢湖畔キャンプ場からすぐ近く、小高い山の上に沼御前神社が建っています。
今回の散歩はちょっとだけ足を延ばして、そこへ向かってみることに。
存在は知っていたけど、行くのは初めて。
キャンプついでにぶらっと歩くにはちょうど良い場所っぽい。
湖畔から離れアスファルトの上に立つと、とたんにムワッとした熱気がまとわりついてきました。
暑い。とても暑い。
「え、今日ってこんなに暑かったの!?」
とびっくりですよ。
「やっぱりやめようか」なんて一瞬迷ったけれど、『デトックス』と言う名のペラペラの決心で進みます。
風の抜ける湖畔の涼しさがすでに懐かしい・・・。
すこし行ったところで山側に折れると、道は高い木々に両脇を挟まれ、薄暗い洞窟のようになりました。
空が狭い。
その区間だけ、気温が極端に低くなったように感じます。
ひんやりしてる。
そこをテクテク歩く。
木々の洞窟を抜けると参拝者用の駐車場があって、脇の小道を登っていくと、ほどなく到着。
この道は裏参道にあたり、社の裏側へと通じていました。
表側にまわり、あらためて参拝。
なかなか立派なお社です。
沼御前神社には、かつてこの辺りを荒らしたと伝説の残る大蛇が祭られているそう。
けど、そんな話も今は昔。
現在は湖を見守るように、その社は湖面に向かって建っていました。
あたりは静謐な空気が漂っていて、気持ちが凛とするよう。
来てよかった。
本来なら逆なんでしょうが、表参道を通って帰ることにしました。
鳥居の向こうに湖面が見えます。
その先は急な石段になっていて、湖に吸い込まれてしまいそう。
てか、足を滑らせたらほんとに吸い込まれるな。物理的に。
あとは山間の遊歩道といった趣の道を行き、山を下ります。
ほどなくして、湖畔へと出てきました。
こちらが表参道らしいけど、ちょっと分かりずらいかな。
最初は裏の駐車場から行って、正解だったかも。
あとは湖沿いの道をぶらぶら歩いて、テントへと戻りました。
キャンプ場から神社までは、表参道・裏参道どちらを行っても、徒歩15分くらいでしょうか。
ほんとに良いさんぽ道でした。
A・N・MI・THU!
浅瀬でパシャパシャと遊んでいる子供たちに、「おやつにしよう」とお母さんが呼びかけるやさしい声が、対岸からぼくのトコまで聞こえてきた。
ふと本から顔を上げる。
時計をみると、ちょうど午後3時になったところ。
うん、おやつにしよう!
前回のキャンプおやつは、グルングルンのモンブランでした。
美味しいけれど、初夏の雰囲気に相応しいかと問われれば、『NO!』と答えざるを得ない。
美味しいけれど、季節柄いささか情緒に欠ける気がする。
美味しいけれど、栗はやはり、秋だろう。
では、どんなおやつなら相応しいのか。
答えはこれだ!
A・N・MI・THU!
ぷるんぷるんで透き通った寒天の涼やかさ。
そこに深みを加える餡の黒色と甘み。
年齢を重ねた今ならわかる、和菓子に詰まったやさしさのかたち。
『あんみつ』しか勝たねぇ!と声を大にして言いたい気分で食いましたw
ほんとうは郡山製餡さんのあんみつが大好きなんだけど、会津ではなかなか買えないのです(涙)
【郡山製餡】
夕食はシーフードチーズ(風)カレー
おやつ後も夢中で本を読む。
これが、ぼくのキャンプのメインイベント、目的なのですから。
静かな環境も相まって、気持ちよく読み進めました。
いつの間にか日射しは傾き、夕暮れが近いことを知らせてくる。
そろそろ食事の時間。
日中集めておいた薪に火を点け、調理をはじめよう。
今夜は久しぶりの、飯盒カレーを頂く予定です。
いつぶりかなぁ。
飯盒の力は凄まじく、適当に煮込んだだけで、信じられないくらい美味しく出来上がってしまう。
まさにキャンプ・オブ・キャンプ飯。
ところが・・・、
肉を入れる段階になって、その肉を忘れてきたことに気が付いた。マジかっ?!
たしか以前も同じことやらかしたよなぁ・・・、と記憶がよみがえりますが、どうしようもありません。
幸いにして、おつまみに持ってきたチーカマがあったから、それを入れて疑似シーフードチーズカレーになりました!
さらに、どんなものでも5倍増しで美味くなるキャンプマジックが発動し、お酒の酔いも手伝って、たいへん良いお味でした(涙)
寒くもないから、調理が終わった段階で焚き火は終わり。
このくらいにしとけば、後片付けだってとーっても楽。
あとは、湖越しの暮れ往く空を、ゆっくり眺めるチルタイム。
それは場内にいる他の皆さんも同じなのか、この時ばかりは物音がせず、しんと静まりかえっています。
すっかり風も止んで波音さえも消え、静寂に飲み込まれていく中、どこかでカシューンとビールを開けた音の余韻が広がって、いつまでも尾を引く宵でした。
ULテントで迎える朝は
ULテントに遮光なんて概念はありません。
それは軽量化のためとても薄く作られたセクシーなテントです。
日光を防ごうなんて気はこれっぽっちもないのです。
だからULテントで迎える朝は、「明るくなってきたな」と目を覚ましてみると、まだまだ早朝と呼ぶにも早い時間帯だった、なんてことになりがち。
この日も、4時ころに目が覚めた。
することなんてな~んにもないけど、
あたりを徘徊したり、
とりあえずコーヒー飲んだりしてると、
いつのまにか時間が経って、日の出がやってきます。
「目だ!目を狙え!」
と誰かに指示されたかのように射し込んでくる朝日を掌で遮り、ぬるくなったコーヒーをグイッと煽って、
「生産性?あほか!」
と呟いて、キャンプの朝は始まります。
朝食はシーフードチーズ(風)豚キムチたまごうどん
朝食は豚キムチうどんのつもりだったのですが、肉がありません。
仕方がないので昨夜と同じようにチーカマで代用。
意外とうまい。チーカマ万能だな!隠れたポテンシャルの高さがすげぇ。
なんだか、あらたな才能を発掘したプロデューサーの気分で、シーフードチーズ(風)豚キムチたまごうどんを頂きました。
食べ終わるころには日も高くなり、空が夏色を帯びてきました。
湖畔でちょっと本を開いてひとやすみ。
普段は10時ころにチェックアウトするのですが、たまらなく良いお天気すぎて、少し長めにのんびりしていくことに。
シロツメクサのお花畑をルンルンで眺めたりしてましたよ。
そしてテントを片づけたあとも、しばらく本を読んでいました。
これぞ休日!って感じの時間を満喫して、お昼ころにチェックアウト。
今回も最高に心地の良い、沼沢湖畔キャンプ場でした。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (2件)
sizuwaさん、こんにちは。
ソロキャンプでは食べたいものを食べるべしですね。
濃厚UFO!、私も先月琵琶湖畔で食べました。
キャンプではなく湖水浴ですけどね。
五十路に手が届く女子軍団がシュノーケル装着して泳ぎまくり
昼食にはカップ焼きそばとビールを楽しむ。
異色・・・。
素敵なキャンプ場ですね。
みんなが湖に向かって静かに過ごすひとときの感じ。
すごく伝わってきます。
琵琶湖も昔はそんな風だったんですけどね。
キャンプブームは下火になった感があるから
涼しくなったら再開してみようかな。
さめじろうさん、こんにちは。
アウトドアで食べるカップ麺系はほんと美味しいですよね。
美味すぎて、唸りながら食べてました。
というか、昼食にカップ焼きそばと、ビール!?
ああ、ぼくも飲めばよかった!
アイスコーヒーとか気取ってないで、本能のままビールにしとけばよかった!
次のキャンプ昼食はそれで行こうと決めました。