1月中旬、警報級の大雪って予報がでて、ぼくの住むところでは2日間で50cm超の積雪がありました。
大変といえば大変だけど、ここは雪国。
除雪車がせわしなく動き回っているだけで、街はいつもと変わらない。
普通に出社します(涙)

翌日の土曜日。
「街で50cmなら、裏磐梯はかなり積もったはず」
久しぶりのまとまった雪に、冬キャンプに憑りつかれてる僕はそわそわして、そう思ったら居ても立ってもいられなくて、さっそくキャンプへ行ってきました。
今回も行きつけの『裏磐梯みちのくキャンプ場』。
雪遊びなら、駐車スペース以外は除雪しないココが一番ですから!
フワフワ新雪でスノーシューキャンプ
股まで埋まる雪が楽しい!
前回『みちのくキャンプ場』を訪れたのが昨年末。
積雪はそこからさらに増えていて、だいたい2メートル近くになっていました。
そのうち1メートルは、前日までの大雪警報で積もりに積もったフワッフワな新雪です。
けっこう降ったなぁ。
一面、真っ白!

試しに靴のまま入ってみると、さらさらと細かい雪に股まで埋まる。
とても動けたもんじゃない。けど我がテンションは爆上がりw

そんな手付かずの雪原へ、スノーシューを履きソリを引いて、突入です!
雪に足を取られながら、重い荷物を背負ってソリまで引いているとあって、かなり疲れる。
気温は-2℃くらいなんだけど、とめどなく汗が噴き出して上着なんて着てられません。
もうひたすら暑い!
それでも、息を切らし真っ白い雪のなかを進んでいると、一歩一歩行くごとに現実からだんだん離れていくようで、その感覚が心地いい。
現実逃避のトリップです。
いつもの場所までたどり着いたら荷物を下ろして、今度は設営場所つくり。
スノーシューで雪を踏み固めるんだけど、これがまた疲れるんだよなぁ・・・、楽しいけどw
ものの10分でもう汗だく。でもワークマンのメリノウールとブロックフリースが優秀で、身体はさらりとしたまま。じつに快適です。
今後の雪中キャンプはこの組み合わせで決まりだな。

ちなみに、頭には帽子の下に速乾タオルを巻いています。

雪のちらつくお天気は、このあと快晴に転じる予定。
けど今のとこ、地上のと境も曖昧なミルク色の空。
「晴れるなんてほんとかよ?」って感じだけど、天気予報の画面には確信したかのようなお日様マークがずらっと並んで、オレンジ一色になっています。
期待せずにはいられない。


気持ちの良い晴れキャンプになりますように、とちょっと祈って、お昼ご飯の準備です。
やがて冬晴れの空
レトルトのロールキャベツを温めて、ヤマザキのランチパックを軽く焼く。
あとはコーヒーを淹れれば、手軽で熱々な昼食の出来上がりです。


簡素だけど何となくリッチな気分♪
ちゃんとパンを焼いたのと、普段はあまり食べないくせにオシャレぶって買ってきたロールキャベツのおかげだな(笑)。
食後はちょっと雪を掘ってリビングスペースを作り、座椅子を置いて本で寛ぐ。
画だけ見ると、我ながら寒々しいなぁ笑
でも風がないから、こうしていても意外と寒くはないし、とっても充実した時間です。
周りを満たす真新しい雪のニオイは、湿り気を帯びているんだけどサラッと流れるようで、瑞々しい。
新築のタンスみたいな感じ?
これが2月末くらいになると、湿り気が増して鼻腔にまとわりつくように変わる。
借家のタンスみたいな感じ?笑
そんなことを考えながら時々空を見上げるけれど、やっぱりまだミルク色。
けれど、少し明るくなってきたんじゃない?


本を読んで、気が付いたら小一時間が経っていました。
すこし身体も冷えてきたことだし、ここでいつものルーティーン、スノーシュー散歩に出ます。


深い新雪はスノーシューを履いていてもスイスイとはいかず、ズボッズボッって感じで、ちょっと進むだけで息が上がる。


腰からぶら下げたボトルで、水分補給も忘れずに。
冬ってやつは、湿度は高いくせにすぐカサカサになってしまいますから。
潤いを失いつつあるアラフィフの肌には過酷w
ペットボトルからチタンボトルに変えてみたら、ギア感が増し増しでいい感じ。火にかけられるのも冬キャンプでは大きな利点です。
無心でブラブラしているうち、いつの間にか空に青みが見えている。


そういえば風も吹いてきた。
それに気付いてからは、あっという間。


みるみる雲が流れて行って、気持ちの良い光が注いだかと思うと、高い冬の青空が現れた。
雪の上には冬らしいパキッとしたコントラスト。


振り返った先の青と白と黒の濃度に息を吞んだ。


晴れの新雪はやっぱり最高。


スタミナ切れで絶え絶えだった息も心地よい疲れに変わって、散歩もさらに捗ります。


ひとしきり歩いたらさすがにヘトヘト、テントに戻っておやつタイムといきますか!
動いた後の、のんびり過ごす時間がたまらなく良い心地。
だんだんと日も傾いてきたので、夜の準備に取り掛かりました。
イワタニ『マイ暖』で手軽な暖を
前回、タープ下で使った『コールマン508A+ヒーターアタッチメント』が思いのほか暖かかったから、違うのも試してみたくなり、ソリに乗せて持ってきたのが、これ。
イワタニの『マイ暖』です。
掘って一段低くしたテント前の足元スペースに設置。
ハクキンカイロで温めといたガス缶をセットしたら、-5℃でも無事、点火しました。


あったかいよ!
タープ下とテント内に暖気が留まって良い感じです。
自分の周りの気温が-5℃から0℃くらいに上がりました。
効果抜群じゃないですか!


「0℃って暖かいの?」
って思うかもですが、普段は暖房無しな自分的に、冬の夜の0℃なんて常春ですよ。
手袋しなくても大丈夫なんだもの(笑)
冬キャンの暖房の快適さってやばいね。
やばいものを知ってしまった。ハマりそう・・・。


翌朝。
夜はどのくらい冷えたのかと温度計の最低気温を確認してみたら、テント内で-6℃、外は-10℃の表示。
ホントかなぁ・・・、そんなに下がった感じはしなかったけど。
でもテントから出てみると、ちゃんとバリンバリンに凍っていて、冬らしい朝。


空気がぴんと張りつめている。


日が昇ると、ほどけるように消えてしまう、今の時間だけの緊張感。
ぼくの思う冬キャンプの魅力が、ここに凝縮されている。
このあとにやってくる、気温の上昇とともにぱあっと広がる解放感もすてきだけどね。


まとめ
今回、ちょっとした気まぐれで動画を撮ってみました。
機材はいつものカメラ、Z50です。
やってみたら、撮るだけなら手軽にできるけど、撮影となるとけっこう大変。
いったん荷物を置いて、離れたところに三脚とカメラを設置して、急いで戻って荷物を背負いなおし、何食わぬ顔で映る。
こりゃ忙しい!
ユーチューブへコンスタントに動画を投稿できる人って、すごいですよ。
のんびりと過ごしたいだけの自分には、ちょっと向かないかなって感想です。
でも面白かったのも事実。
気が向いたら再び撮るかもしれないので、そのときは「またやってるよ」って、生暖かく見守っていただければ幸いです笑
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (7件)
雪すご!
寒々しい雪中読書の様子おもしろかったです。またときどき動画を見せてくれたら嬉しいです。
こちら九州は暖かな日が続いています。
春までにあと2、3回雪降りになるかなあ。雪中とまでいかなくとも、せめて雪降りテント泊してみたいなあ。
良きキャンプを。それでは、また。
さぶさん、こんにちは。
そう言っていただけると、バタバタしながら撮影した甲斐がありました。
また撮ってみます!
ついでに、YouTubeデビューでもしてみようかな(笑)
shizuwaさんの“ほわん”とした感じの文章が読んでいて心地よいです。言葉選びがすてきですね。映像作品になるのも楽しみです。
わたしは先月キャンプ動画をYouTubeにアップしてみました。まだお試しだけど。
やー、観るは易く行うは難し……ほんとほんとYouTuberっていろいろ大変なのだなあって。でも、どう撮ろうか?考えるのも楽しかったのでまたやってみます。
ではまた。あしたは九州でも雪降りの予報。
ざぶさん、こんにちは。
うれしい感想ありがとうございます!励みになります。
ざぶさんのYouTubeっていうのは、愛車ラパンとキャンプに行ってるやつですか?
もし違ってたらスミマセン。
ぼくのほうは、作品と呼べるものになるのはまだまだ先かな、難しいです。
けどおっしゃる通り、楽しいですね。
そうそれ!ラパンのざぶキャン△です。
見つけてくれてありがとうございます。
シンプルで、ゆったりとした雰囲気が伝わって良いですね。
動画作成の参考にさせていただきます。
いつもは本を読んだりラジオを聞いたり写真を撮ったり……気まま時間。
shizuwaさんも同じようにのんびり過ごしていそうで、ずっと親近感を持っていました。
また、見にきますね。