こんにちは、シズワです。
2021年のキャンプ初めに、雪の裏磐梯へ行ってきました。
1月の裏磐梯は一面の銀世界です。最低気温が-10℃を下回る日も珍しくはありません。
降る雪はもちろんサラサラパウダー。もうね、冬キャンプ好きとしてはたまらない。北海道ほどではないかもしれないけど、最高のフィールドなのです。
今回は1月の裏磐梯、雪中キャンプのレポートです。
踏み跡のない雪原でテント泊を
昨年末に引き続き、今回もバックパックでのソロキャンプです。
辺り一面は雪。だれも立ち入らない無除雪地帯。もちろん車は進入できません。
積雪は1mくらいかな?踏み跡のない雪原が最高!
当然だれも居ませんよ。
こういうの、無駄にテンション上がりますよね。
キャンプ道具を詰めたバックパックを背負い、スノーシューを履いて進みます。
勝手知ったる場所だから、雪の下の地形も把握済み。何も気にせずズンズン行きます。
フカフカの新雪なので、けっこう沈む。
でも軽い雪だから、軽快に進みます。
この日の日中は降雪と、ときおり冷たい風が吹くコンディション。風の通り道をさけ、無風に近い、林の手前をキャンプ地に決めました。
次は雪面を踏み固めスコップで平らにする、雪中キャンプ定例の儀式。一気にやると汗をかいて身体が冷えてしまうので、休憩を取りながらノンビリやるのがコツです。
これホント大事!
とはいえ、1人分のスペースならすぐに終わる。
リビングスペース(?)も作って焚き火台を設置したら完成です。
雪中キャンプ・日中の過ごし方
なにをするかは人それぞれだとは思いますが、ぼくの場合は普段のキャンプとあまり変わりません。
テント内で寝袋に足を突っ込んで本を読んだり、辺りをブラブラ散歩したり。
スノーシューを履いての散歩は、普段行けない森の中にも入れるので楽しいですよ。
昼間なら、風さえなければ氷点下でもそれほど寒くはないので、陽のあるうちは外にいることが多いです。
暖かいものを飲む機会が増えるから、コーヒー以外にも紅茶やココアなどいろいろ持って行きます。
身体の暖まり度合いはココアがイチバン!最近はウメ昆布茶がお気に入り。
焚き火は夕方から
本当は日中からずーーーッと焚き火をして、暖かな炎の前で過ごしたいとこだけど、雪中の徒歩だと運べる薪の量にも限りがあるからそうもいかない。
ぼくは直径30cm×高さ30cmの入れ物に、同じく約30cmに切った薪を詰めて運んでいます。
適切なサイズにして持ってくるから、現地で薪割をすることはありません。
雪中バックパックは出来るだけ荷物を減らしたいので、斧やノコギリは持ってこないのです。重いわりに他の使い道ないしね。
さすがにナイフは携帯していくので、どうしても薪を割る必要がある場合はバトニングします。
火を熾すのは夕方から。
ぼくの持ってくる薪の量だと、木の種類や燃やし方にもよりますが、だいたい夕方4時~夜9時くらいまでもつ。
この時間帯は雪が強く降らないかぎり、ほぼ焚き火の前で過ごしています。
指先を暖めながらご飯を作って、シャリシャリになっていくビールを急いで飲んで、出来上がった鍋をハフハフいいながら食べていると、たいして寒さも感じません。
あとは焚き火で湯たんぽの準備をしながらぼーっとしたり、夜の写真を撮ろうと「あーでもない、こーでもない」とカメラを弄ってみたり。
やってることはホントいつものキャンプと変わらないんだけど、雪の中ってだけで非日常感が増し増しで楽しいです。
暗闇のなか、『ユラユラと雪面を照らす炎の灯りをアテに酒を飲む』なんてシチュエーション、普段の生活では味わえませんからね。
ダイヤモンドダストの中、うどんを食べる朝
翌朝は、顔に落ちてくる冷たい氷の粒で目を覚ます。
冬キャンプあるあるです。
凍ったテント内の結露が、夜のうちに積もった雪がフライシートを滑り落ちる振動で、顔に降ってくる。
ライトをつけると、壁一面キラキラです。
凍っているぶんには、水みたいにビチャビチャにならないから楽でいいんだけどね。
外は気持ちよく晴れていました。
温度計を見ると外気温は-10℃くらい。テント内は幾分あたたかいですが、それでも-7℃近く。水は半分凍ってしまっていました。
なので、まだほのかに温さを保っている湯たんぽのお湯でコーヒーを淹れる。
冬キャンプで湯たんぽ必須の理由です。マジ湯たんぽ有能!
朝食はいつものうどん。
冬の屋外だと固形燃料ではなかなか沸騰しないので、ガスを使います。
一晩中外に出しておいたのに一発点火のEPIエクスペディションガスが、これまた有能!
雪上だとつるつる滑って危ないので、ホルダーは必須です。
まぁ万が一ひっくり返しても、雪上なら雪ごとすくってもう一度暖めれば食べられるんだけどね(やらかしたことある)・・・。
ダイヤモンドダストを眺めながらの『うどん』はこの時期だけのレア朝食!
うまく写らなかった...。
まとめ
冬の間しかできない雪中キャンプはやっぱり楽しいです。
とくに1月は雪質も良くて最高の時期。
一見ハードに見えるかもしれないけど、気温が低いと雪が溶けないので荷物がビチャビチャになる事もなく、個人的には雨キャンプよりずっと快適。
ただ、適切な道具をえらんで適切に使わないと死んじゃう可能性もあるので、ぼくもそのあたりは注意して遊んでいるつもりです。
それでも雪山登山なんかと比べたら、全然ハードルは低いと思います。
普通のキャンプにも慣れてマンネリを感じはじめたら、『雪中バックパック』オススメですよ。
コメント
コメント一覧 (4件)
はじめまして。
関西でキャンプを楽しんでます、さめじろうと申します。
雪中キャンプの夜の写真、焚火に照らされた雪がとても素敵ですね!
いつも、記事を楽しみに、そして、たくさん勉強せていただいています。
基本はこっそり拝読のみ、なのですが、
お聞きしたいことがあり、思い切ってコメントさせていただきました。
雪中キャンプの時の、シズワさんの服装について
差し支えなければ、教えていただけるとありがたいです。
過去記事を見落としていたら申し訳ありません。
どうぞよろしくお願いします。
さめじろうさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
滅多にないことなので、とてもうれしいです!
さて、雪中キャンプ時の服装とのことですが、ぼくは割とリーズナブルなものを着ていきます。
頭
・ニット帽
・バラクラバ(目出し帽)【ワークマン】
上半身
・ヒートテック肌着半そで【ユニクロ】
・ヒートテック極暖長袖【ユニクロ】
・ウルトラライトダウンVネック【ユニクロ】
・ファーリーフリースフルジップジャケット【ユニクロ】
・シムスのボードウェア【古着】
・ヒートテックフリースモックネックT(予備)【ユニクロ】
下半身
・ヒートテックタイツ極暖【ユニクロ】
・裏アルミインナーパンツ(予備)【ワークマン】
・透湿防水防寒デニミーストレッチパンツ【ワークマン】
足元
・厚手の靴下
・ソレル・パックナイロン
手袋
・ダイソーの薄手
・スキー用グローブ
他
・ハクキンカイロ×1
・貼るカイロ×2
この組み合わせが、もっとも出番が多いです。
すべて重ね着できるものを選んでいますが、予備は使わないことも多いです。
キャンプだと焚き火で煙くさくなるし、以前ノースフェイスのゴアテックスに火の粉で穴をあけてから、高機能ウェアを着ていくのは懲りました(涙)
今はワークマン・ユニクロが中心だけど、思った以上に優秀で驚いています。
もう高いメーカー品はいらないな、みたいな(笑
こんな感じでよろしかったでしょうか?
あまり大したのは使っておらず、なんだか申し訳ないです。
ぼくに分かることでしたらなんでもお答えしますので、お気軽にコメントくださいね。
シズワさん。
さっそくご回答ありがとうございます!
こちらは雪中ではなく、ただの冬キャンプなのですが、
下半身・足先の冷えがなんとかならないものかと。
今年は寒くて特に堪えます。
スキースノボ未経験なのですが、古着のボードウェア(下)だけ
買おうかと悩んだりしていました。
シズワさんは、上はボードウェア着用されてますが、下はワークマンなのですね。
・・・買わなくてよかった。
ユニクロ愛用中ですが、ワークマンは未経験です。
店舗を探して行ってみようと思います。
貧しいキャンパーゆえ、真似できそうなラインナップ、とてもありがたいです。
ノースフェイスのゴアテックスに穴・・・とんだことで。
読むだけで涙がこぼれます。
長々と失礼しました。
さめじろうさん。
下半身が冷えるのはツライですよね。
ワークマンの【透湿防水防寒デニミーストレッチパンツ】はこの冬から雪中用に導入したもので、防風性能が高くかなり暖かいです。
去年までは下もボードウェアだったのですが、それよりも使いやすいくらい。
冬キャンプでも雪がないときは、同じくワークマンの【ディアマジックダイレクト綿リップ防風防寒パンツ】を履いています。
こちらは表面がコットンなので、焚き火向きですね。
中綿入りで暖かいですよ。
なにより安いのが助かります。
良いウェアが見つかるといいですね。
少しでもお役に立てれば幸いです。