こんにちは、クッカー沼の深淵を覗いたつもりが逆に覗かれていたシズワです。
ちなみに元ネタはめぐみんではありません。ニーチェですよ。
キャンプでもこだわりやすいアイテムのひとつであるクッカーは、たくさんの種類が売られています。
それらを選ぶ際に気にするのは、普通はサイズや素材かと思いますが、もうひとつ大きな違いがあります。
それは蓋の形状。
蓋が『本体の内側になるか外側になるか』です。
たいした差ではないかもしれませんが、気になる人には気になる。
そんな両者の違いを解説します。
クッカーの蓋・内側と外側のちがい
クッカーの違いといえば、まず思いつくのが素材。
主に【ステンレス】【チタン】【アルミ】の3点が挙げられます。
とっても簡単に説明すると、
- 【ステンレス】頑丈・重い・シェフっぽくね?
- 【チタン】軽い・値段高い・焦げる・茹で専用
- 【アルミ】オールマイティー・焚火の強火力は苦手
個人的偏見も含めてこんな感じ。
でも今回はこれらの違いは置いといて、蓋がクッカーの【内側になるか・外側になるか】の違いを考えます。
基本的に、『そんなの気にしない』って人も多いかと思います。
それくらい微々たる差なんですが、使い勝手の面で違いがあるのもまた事実。
この写真だと、【右が内側蓋】、【左が外側蓋】になります。
ぼくが両者の違いを感じる部分は、簡単にまとめるとこんな感じ。
蓋が内側 | 蓋が外側 | |
水滴の垂れやすさ | 〇(垂れない) | ✖(垂れる) |
蓋の安定感 | 〇 | ✖ |
蓋をフライパンとして使う | ✖ | 〇 |
本体の使い勝手 | ✖ | 〇 |
水滴の垂れやすさ
クッカーで調理をすると、蓋の裏側には必ず水滴がつきます。
これは家の鍋でもフライパンでも同じこと。
料理をしていると具材から水分が出て水蒸気になるので、どんなことをしても蓋の裏側には水滴が付いてしまいます。
【蓋が内側】のクッカーだと、蓋の径が本体より小さいので、水滴はクッカーの中に落ちて周りを濡らしません。
同じ理由で、炊飯時などの噴きこぼれに強いのも【蓋が内側】の特徴です。
【蓋が外側】のクッカーの場合、蓋を取ったとき、この水滴がどうしても外側に垂れてしまいます。
蓋の径がクッカー本体より大きいからどうしようもありません。
蓋の安定感
蓋の安定感にも両者で差があります。
【蓋が内側】の場合、蓋はクッカーの溝にハマっているのでズレたりはせず、安定感があります。
【蓋が外側】だと、蓋はクッカー上部に乗っているだけなので、噴きあがる蒸気などでズレてしまう事があります。
外れた蓋が焚き火の中にダイブして、舞い上がった灰で料理が汚染された!なんてウソみたいな悲しい出来事がホントに起こる。
炊飯や煮込み中の重しは必須です。
蓋をフライパンとして
持ち手が付いている蓋は、簡易的なフライパンや器として使うことができます。
この場合【蓋が内側】は径が小さいのでイマイチ。
フライパンとしての使い勝手は【蓋が外側】の方が上です。
容量が同じクッカー同士なら、このフライパンの径の差は微々たるもので、たぶん1cmくらい。
でもこの1cmがけっこう大きくて、使い勝手の印象はずいぶん変わります。
フライパンの淵に肉が付くと、あっという間にこびりついて焦げちゃうのキライ。
クッカー本体の使い勝手
【蓋が内側】のクッカーは、蓋を受けるためクッカー上部が段差になっています。
なので、鍋ものやラーメンを作って直接スープを飲もうとすると、ちょっとやりずらかったりします。
大雑把に飲むと、口の端から垂れたりして面倒。
気を付ければ良いだけなんだけど、だいがい酔ってるんだからそんなの無理!
【蓋が外側】だとこの段差はないので、違和感なく食事が出来ます。
スープを飲むのも楽々だし、お湯も注ぎやすいです。
まとめ
クッカーの【蓋が内側】か【蓋が外側】かの違い。
あまり気にする人はいないと思うけど、自分的にはけっこう重要。
というか、気になっちゃう。
【蓋が内側】と【蓋が外側】いちおう両方を持っていますが、個人的には内側が好みです。
焚き火にダイブしないからw
キャンプにも慣れて道具が一通りそろってくると、今度はこういう、ちょっとした違いのバリエーションをそろえてみたくなったりして。
麺を食べるときはコレ。
煮込みのときはコレ。
焚き火とガスでの使い分け。
みたいな。際限なくて困ります。
こういう、ちょっとした違いで道具を使い分けるのも、また楽しかったりする。
これもキャンプの醍醐味かなって思います。
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