ガッツリと薪割りをするなら、ナイフやナタよりもやっぱり斧が向いています。
最近、手斧よりも少し大きな全長45cmの斧を使っていますが、絶妙なサイズ感でとてもイイ。
コンパクトな手斧と比べ威力は段違いで、気持ち良く薪が割れます。
自宅だけで使うつもりでしたが、このくらいのサイズなら車で問題なく持ち運べるので、オートキャンプであれば手斧よりむしろこちらの方が良いんじゃないかと思ったり。
薪割り用に両手斧を購入
自宅にストックしてある薪を割るのに、今まではキャンプに持ち出す手斧を使ってました。
しかし、広葉樹やちょっと太めの薪には力不足なんですよね。
たまにどうしても割れないやつがいます。
で、ある日。
自宅建て替えの際にでた太い柱を薪にしようと、割るのに四苦八苦していた時、
「キャンプ用とは別に、大きめの斧を買えばいいんじゃね?」
と唐突に閃いた。
そこでまず、手斧が安く好印象だったPLOW(プラウ)で購入しようと思いました。
けれど手斧の上は両手斧、全長が86cmになってしまう。別に丸太を割る訳じゃないので、さすがにそのサイズは要らん。
ということで、アマゾンから購入したのがコチラ。
【ALEC】薪割り斧 楔形ヘッド45cm
聞いたこともないメーカーの、中国製の安い斧です。
けれど、これがけっこう良い具合。
この斧はこんな人にオススメ
- 車を横付けできるオートキャンプ
- 大きめの焚き火台で太い薪を使う
- 薪ストーブを使う
- しっかりした薪割り台がある
- ナイフを併用する
- 価格を抑えたい
スペック
- 全長:約45cm
- 重量:約1.2kg
- 刃長:約8cm
- ケース付き
この斧の全長は約45cm、重量は約1.2kg。
手斧と比べ大きいけど、両手斧よりはコンパクト。
車であれば、持ち運びが苦になるサイズではありません。
それでも手斧と比べると大きいです。
商品説明には『片手で振り上げることができる扱いやすい片手斧です』とか書いてあるけど、イヤイヤイヤ。
片手で振るのはちょっと無理。プロレスラーかな?
これは『大きな手斧』ではなく、『コンパクトな両手斧』です。
外見
とてもリーズナブルなお値段なので、作りもそれなりです。
まぁ実際安いんだから仕方ない。
でも『安物だから』と思って買っておけば、実物を手にして『意外と良いじゃん』という感想がでる程度には、悪くないです。
ぼくとしては、不満はない。
ヘッド
買った状態では刃はほとんど付いていません。
ちゃんと説明してあるし、安い刃物はそういうものなので問題なし。
粗めの砥石で軽く研いで、スパスパ切れはしないけど木には食い込む程度に仕上げ。
斧なんてのは、結局のところ柄のついた楔なので、たいした切れ味は必要ないと思っています。
刃が欠けるから、むしろ鋭くなくてイイ。
値段相応で雑なつくりのヘッドですが、そういうわけで薪割りには問題なしです。
付属のカバーは非常にペラペラで安っぽいですが、ちゃんと役目は果たします。
こちらも、値段を考えれば付いているだけでありがたい。
ただ、実用性重視のぼくでも「ちょっと安っぽいなぁ」と感じるレベルなので、買い替えるなら
コレがちょうど入るらしいです。
柄
柄は天然木。
高級感はありませんが、バリや欠け、割れなどはない。
値段を考えれば妥当な仕上がり。
GSマーク取得を証明するシールが貼ってありました。
GSマーク認証とは、ドイツの機器安全法で定められている法律に基づいた、玩具・自転車・ヘルメット・家具・家庭用電気・機械製品などの安全認証のことを言います。
全体的に悪くないし、ちゃんと持ちやすい柄ですよ。
使用した感想
実際に使ってみると、じつに扱いやすい斧でした。
ただ、薪をしっかり立たせて両手で斧を振り下ろすスタイルになるので、薪割り台は必須です。
両手持ちではありますが、45cmというサイズが絶妙で、とても取り回しがしやすいです。
- 太い薪には、柄の先の方を両手でしっかり持って、遠心力で叩き割る。
- 細かい薪は、柄の根本付近を持って、ヘッドの重みで食い込ませて割る。
と言った使い分けがスムーズにできる、まさに絶妙なサイズ感。
薪との距離感とか、振り下ろす感じとか、感覚的には手斧とさほど変わりません。
それでいて、威力は体感で倍くらい。
気持ち良く薪が割れます。
この斧はヘッドの形状がちょっと変わっていて、横への広がりが大きい『楔形』をしています。
説明によると、これのおかげでよく薪が割れるらしい。
特徴的なくの字の斧身で従来型の斧と比べより強い引裂力を発揮できます。鋭利な刃先と1KGの斧の重みで驚くほど簡単に薪が割れます。~商品説明より~
確かに、斧を振り下ろしたら『パッカーーーン』と割れた薪が勢いよく飛んでいきました。
ほんとにビックリするくらいの勢いで飛んでいくので、周囲には注意が必要です。
ナイフは併用したい
それほど細かい作業には向かないサイズの斧なので、焚き付け等を作るのためにナイフの併用は必須。
若干役割の被るフルタングより、小回りの利くナロータングの方がいい。
フルタング=すごく頑丈で重い
ナロータング=そこそこ丈夫で軽い
価格のバランスを考えると、定番のモーラがぴったりかと。
細かな薪割りも出来るヘビーデューティーがおすすめです。
2023年4月現在、薪割り斧の相棒には『より小回りが利きハードな作業もこなせる小型フルタングナイフがベスト』という結論に至りました!
オートキャンプにとても良い
全長45cmは、確かにコンパクトではありません。
でも、思ったほど邪魔にもならない。
それに、このくらいの長さのキャンプ道具って結構あるんですよね。ポールとかテントとか。
だから車への積み込みは全然問題なし。
なのでオートキャンプだったら、『手斧よりこちらを持って行った方がいい』と思いました。
まとめ
ぼくにとって刃物は実用性が第一。
愛でる趣味はないし、するどい切れ味も薪割り斧には必要ないので、数万円もするモノは対象外。
その点これはいい。
安いけれど実用上は問題なく、仕事(薪割り)はキッチリとこなしてくれます。
なによりサイズが絶妙で、手斧と両手斧のいいとこどりな印象です。
全長45cmは、あまり見かけない大きさ。
威力とサイズのバランスが、オートキャンプにぴったり合っていると感じました。
はじめは自宅の庭専用と思っていましたが、車横付けキャンプのときは持ち出すことになりそうです。
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