【5月の裏磐梯】変化の季節に、スタイル変えてソロキャンプ!

5月上旬、ひさしぶりにキャンプへ行ってきました。

いつもの裏磐梯『みちのくキャンプ場』です。

前回はまだ雪が残っている時期だったけど、今はもう春。

季節がめぐり、雪一色だった風景は、すっかりカラフルな花々で彩られていました。

ところで、「ひさしぶり」という言葉は、どれくらいの期間をさすのだろうか。

友人だったら1年ぶり?

ラーメンだったらひと月ぶり?

なんにせよ、「ひさしぶりじゃない」状態が前提としてあって、それに対する相対的な感覚なのは間違いない。

ぼくがキャンプに行く間隔は、ここ最近はひと月に1回くらい。

今回は2か月ぶりなので、正真正銘のひさしぶりです。ちょっとうれしい。

喜びが増すなら、我慢もたまには良いもんですね(ウソ)

目次

NEWギアお試しソロキャンプ

GWも過ぎ、ぼくの街でも、30℃ちかい日がちらほらと出始めました。

Tシャツにサンダルが心地いい。

今年は早くも、夏へのカウントダウンが始まったみたいです。

キャンプ場へ向かう道中、買い物に立ち寄ったドラッグストアでは、ガリガリ君のスペースが前列の一等地へと移ってました。

この店でおやつを購入して行くのが、キャンプ当日のルーティン。

そして、すき焼きをものすごく上手に調理しそうなオーラを持ったレジのおばちゃんが、「いつでもポイントカード作れるからね!」って、新鮮なタマゴ入荷してるよ!みたいなノリで勧めてくるのを丁重にお断りするのも毎度のこと。

ポイントカード面倒なんだもの。

そうして向かった裏磐梯は、まだ暑さの届かぬ、うららかな春の陽気でした。

日向はぽかぽか、だけど日陰はひんやり。

Tシャツ1枚では肌寒いくらい。

汗ばむ街の気候と比べれば、まるで半月前に戻ったようです。

やっぱり高原は涼しいなぁ。

馴染みの「みちのくキャンプ場」に到着すると、1本の八重桜が青空の下、きれいな花をつけていました。

キャンプスタイルのちょっとした変化

みちのくのオーナーさんが話すには、常連でも、毎回ちがう場所に設営する人と、毎回おなじ場所に設営する人に分かれるそう。

それぞれ好みが出るよねって笑ってました。

ちなみにぼくは後者のほう。

場所は変わらずとも景色は変わるもの。

四季の変化は、こまかく分ければ2週間で訪れると、なにかで聞いたことがあります。

葉の緑の色合いやトーン。

咲く花の種類が交代したり、飛び交う虫の種類が増えていたり。

そういう変化は意外と早い。

自然のうつろいを追いかけて、そのつど気持ちの良い設営場所をさがすのも、それはそれで楽しそう。

いっぽう、ぼくは本を読んで酒飲んでノンビリとするのが目的だから、それに最も適した場所をキャンプ地としています。

それが、ここ!

居心地が良いんですよ。

先客がいない限り、変わらずいつも同じ場所です。

今回も無事、陣取りました。

テントはアースピノマッド。

最近、履いて捨てる程よく見るTCティピーテント。その仲間です。

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5月の裏磐梯に注ぐ程度の日射しならしっかり遮ってくれて、タープがなくとも快適です。

まだ使い始めて間もないものの、けっこう出番は多い。

以前はTC(ポリコットン)に対し、

「ソロ用なのに大きくて重くて、背負えもしないテントなんて・・・」

と、わりと否定的だったんですけど、使ってみたら、これはこれで良かったです。

うつろう変化ってやつですよ(笑)

キャンプスタイルの変化については、今回、もうひとつ大きな出来事が・・・。

なんと、コット買いました!

初コットです。ワークマンコットをタイミングよく買えました。

ぼくは軽量コンパクトなキャンプが好き。

バックパックに収まらないようなギアはあまり増やしたくないと、常々思っていました。

けど、背負えもしないTCティピーが使ってみたらあまりに快適だったので、じゃあ背負えもしないコットはどれほど快適なのだろうと、興味が出ちまったのですよ。

で、今回さっそくTCテントと一緒に使ってみたら、これが良い。

読書にとても良い!

チェアに座り疲れたら、コットにごろりと横たわってまた読書。

小音量のラジオを聞くともなしに聞きながら、軽い眠気にそのまま身をゆだねるのも良し。

なにこれ最高じゃん。

さすがにちょっと抗わないと、いつの間にか夜になってしまいそう。

コットキャンパーの先輩たちは、こんな怠惰の誘惑と、つねに戦っているのだろうか?

ぼくは勝てそうにありません。

悲しいかな、重量系ギアの快適さに毒されっちまったみたいです。(笑)

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コットに敗北

春の陽気。

ポリコットンのつくる濃い影と、通り抜ける微風。

怠惰を誘うコット。

活字が紡ぐ、止まらない物語。

あ~だめだコレ、動けない。

気持ちよすぎて泥のようになっていました。

が、「このままではいけないっ!」と空腹の力も借りて一念発起、なんとか起き上がり活動再開です。

よくやった自分!

時計を見たら13時。お腹も減るわけだ。

朝昼晩にかかわらず、遅めの食事は休日の作法。

時間なぞに縛られない、空腹を感じたときが食べ時なのです。

ところが、昼食に持ってきた冷凍お好み焼きは、未だカチコチに凍ったまま。

すぐには食べられそうにありません。

ん~、なんか以前にも同じような状況があったような?

まぁ、気にしないことにします。

人は、『忘れるからこそ健やかに生きていける』と、何かで読んだものですからw

それにこの陽気です。すぐ溶けるさ。

その後、青のりも鰹節も忘れたことに気づきましたが、大変おいしく頂きました。

足りないことを嘆くより、あるものに感謝すると良いそうですよ。知らんけど。

ぼくとしては、より良い生き方に変えるつもりもサラサラないので、「香ばしい鰹節が欲しいよチクショウ!」って無様に嘆くほうが好みです。人間だもの。

うん、美味しいけどやっぱ物足りねぇ!


空を見れば雲一つない。

まさに絵に書いたような五月晴れ。

と言いたいところですが、五月晴れは『皐月(旧暦の5月)の晴れ間』。

新暦と旧暦は約ひと月のずれがあるので、本来は6月の梅雨の晴れ間をさす言葉だそう。

だから『五月晴れ』は梅雨や初夏の季語なのです。

ただ、言葉は時代で変わるもの。

現在では、5月のよく晴れた日を指すのも間違いではないようです。

なんにせよ、梅雨前に快晴キャンプができて良かった。

場内あちこちに咲くたんぽぽが、陽を受けようとめいっぱい顔を空に向けるさまは、子供が両手を広げているみたいで、見ててほっこり。

あっちに黄色、こっちにピンク。

カラフルな春の様子が、静けさの中にも楽しげに映る。

平日で人が少なく、さほど風もないから、しんとした場内。

でもあと2週間もすれば、春蝉の声で賑わい始める。

時代も自分も、季節とともに等しく移りゆく。

それは抗うものでないし、それが自然なのだろう。

だからぼくも、春とコットの心地よさに抗うことなく、だらけて寝る。

とても勝てやしねぇ、HIRUNEだよ!

焚き火はなしの方向で

ヒヤッとした冷気を感じ、うたた寝から目を覚ましてみれば、テントはすっかり日陰のなかに入っていました。

5月の裏磐梯は、陽が陰るとまだ寒い。

「そろそろ火を熾そうか」

と思ったけれど、昼寝の余韻はなかなか抜けず、焚き火の準備も億劫になってきたので、今夜はNo bonfireとする。

焚き火はたしかに暖かいし楽しい。

けれど準備も片付けも面倒だし、身体もそれなりに汚れてしまう。

やらない選択肢も大いに有りです。

気温は一桁台に着々と近づいているものの、ダウンジャケットがあればどうということはない。

アルコールストーブの揺れる炎を眺めていれば、物足りないということもない。

それに最近・・・、

風呂上がりのバスタオルから濡れた犬のニオイがするようになってきて恐れおののいているアラフィフな自分。

汚れは厳禁☆

これもまた、加齢というひとつの変化か・・・。


今回、数年ぶりにキャンプで米を炊きました。

ちょっとした気まぐれです。

お酒をのんでおつまみ食べて、炊き上がりをノンビリ待つ。

あえて焚き火をしないからこその、本当にゆったりとした『間』をたのしむ。

退屈を退屈として持て余さない、贅沢な時間の使い方です。まぁただ酔っぱらってるだけですが。

顔にまとわりついてくるメマトイたちと、

「君らちょっとうるさいよ」

などと会話しつつ楽しく炊き上がりを待っていましたが、あまりにうっとおしくなったので、蚊取り線香を取り出してSATSUGAIしようと決めたその時・・・、

メマトイは目の周りにまとわりつく体長2mmほどのハエの仲間です。

ピピッっと、炊飯完了を知らせるタイマーが鳴りました。

こういうの使っておかないと、酔っぱらいはとんでもない時間炊いちゃうからね。

無事、美味しい夕食にありつけて満足。

命拾いしたメマトイどもは日暮れと共に姿を消し、気づけば、辺りはもう薄闇に呑まれてました。

澄んだ群青の空に木々が影絵みたいに張り付いて、まるで昔うなされた悪夢のよう。

5月の宵の口は肌寒さも手伝って、まだちょっと、冬の張りつめた空気感が残っている。

夏はまだまだ遠いみたい。

TCも 使ってみたら 良いもんだ

朝。目が覚めたら目前にテントの壁。頭上も壁。

ボケボケの頭が一瞬「いつ映画館の最前列に座ったっけ?」と勘違いしたものの、しだいに覚醒してきた。

そういやコットに寝てたんだっけ。

テントの内壁にそっと触れてみてる。

シングルウォールでフロアレスなのに、結露はない。

さすがポリコットン。ナイロンならテントの中に雨を降らすところです。

TCテントとコットの組み合わせは、最近もてはやされていてるような気がして、天邪鬼かつオールドタイプキャンパーな自分はちょっと敬遠してました、正直。

でも使てみたら、良かったですw

重ささえ気にしなければ、とってもいい。

なんだかご機嫌になって、

「こーれーいーいーねーー!」

っと勢いよく起きた朝は、吐く息が白くなるくらいには冷えてました。

引き続きよい天気。

ノンビリとしていたいところでしたが、ちょっと用事があったので、軽い朝食のあと、後ろ髪惹かれながら撤収。

これにて今回のキャンプは終了です。

まとめ

はじめてのコットに、いろいろとやられちゃった今回のキャンプ。

ちょっと新鮮でした。

ワークマンコットはリーズナブルなのにとても良い品質だと思います。

ぼくは他のコットを知らないから「思います」としか言えませんけど、キャンプギアならたくさん見てるんで、「良いモノだ」との感想は出ます。

おかげで、少し変化のあった、たのしいキャンプとなりました。

春はうつろいの季節。

環境も、内面も、いろいろ変化があるものです。

それは必ずしも最善とは限らない。

けれど、『楽しめれば儲けもの』程度に受け取っていれば、適度な刺激になってまぁ良いんじゃないの?って思ってます。酒飲みながら。

だからぼくにしては珍しく、勢いで買ったTCテントもコットも、それによって変わりゆくキャンプスタイルも、すべて楽しかったので全然結果オーライ。

そしてその変化に、ぼくのキャンプになどこれっぽっちも興味のない妻さんは気づいておらず、増えたギアもバレてません。たぶん。

でもまぁ、ワークマンコットはお安いので、バレたところで問題はない。ハズですよ。

アマゾンを見たら同じような価格のコットもあるけれど、ぼくはワークマンで満足です。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • sizuwaさん、おはようございます!

    珍しく仕事前に読んでいます。
    新緑の季節、いいですよね。
    緑が濃くて鮮やかで美しい。何度か低山登山で楽しみました。

    山モード継続中でキャンプに行っていない私ですが、
    sizuwaさんのブログのおかげで、つかず離れずを保てていると
    勝手に思っています。(笑)

    コットに寝っ転がって読書、サイコウ!
    時折、本から顔をあげて、
    真上の木々の緑に目をやったり、琵琶湖の対岸に目をやったり
    気持ちよかったなー。(回想)

    sizuwaさんが焚火なしとは!そんな日もあるんですね。

    五十路が近づくと色々でてきますね。分かります。ものすごく。
    とはいえ、思い切り楽しんだ後で、お風呂でピカピカになれば
    それでよいのでは?

    そして。
    奥様は興味がなくても、ギアの購入には気づいていると思います。
    なんかコソついてるというか、ワクついてるというか、
    そういう空気が出てますよ。

    ではまた!

  • さめじろうさん、こんにちは。
    登山いいですね。うらやましいです。
    僕もやってみたいとは思っているのですが、腰とか膝とかあちこち痛くて、二の足を踏んでしまいます。
    ほんと、色々でてきますね。

    コットは最高でした。
    みんな使うわけだと納得です。
    ただでさえグダグダしたキャンプが、輪をかけてグダグダになりました。
    でも幸せですw

    ギア購入はやっぱり気づかれてますよねぇ。
    考えてみたら、いつの間にか増えてる美容道具に僕も気づきますからね。
    そこはお互い、スルッと流すのが吉なのでしょう。(笑)

    では!

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