キレイに手入れされた芝のサイトにお気に入りのチェアを出して、木陰の下、そよそよと吹く風を感じながらの読書がたまらなく好きです。
かたわらに、アイスコーヒーとちょっとしたお菓子があればもう最高。
至福のいっとき。
そんな時間をすごしたくて僕はキャンプに行くのだけれど、それを邪魔する羽虫どもがうっとおしい季節になりました。
とくに、顔のあたりにまとわりつく『メマトイ』のうっとおしさは群を抜いていて、温厚なハズの自分が気づいたら呪いの言葉をつぶやいていて、我ながらびっくりですよ。
メマトイとは、目の周りにまとわりつく習性のある、ちいさなハエの一種。体長は約2mmほどで、日本には十数種類が生息しているそうです。
血を吸われたりはしないんですが、とにかく不快。
手にした本をブンブンと振り回してみるけど、まるで当たらない。当たったためしがない。
捕獲したのち、説教して蚊取り線香の煙で燻してやりたいけど、ぜんぜん捕まらない。捕まえられる気がしない。
本当にやっかいです。
目の周りには、化学薬品のカタマリである虫よけスプレーはあまり使いたくないし、そもそもハエであるメマトイには効果が薄い。
屋外用の蚊取り線香はわりと効いて、火をつけると確実に寄ってこなくなるんだけど、それでも0にはなりません。
『ならば!』と蚊取り線香の数を増やしたり自分の近くにもってきたりして、顔の辺りに煙がくるようにすると見事メマトイはいなくなりますが、今度は煙すぎて読書どころじゃなくなってしまう。
こいつはまさに、本末転倒を絵にかいたような結末だ。
完全に撃退するのは不可能なのか・・・。
と、失意の中、アマゾンさんがぼくに紹介してくれたのがコレです。
名称よくわからないけど、はちみつ作っている人がかぶってるアレ。
買ってみました!
キャンプシーンではなかなか見ないアイテムで、『それはなにかの冗談か?』と思われそうなビジュアルですが、ぼくはいたってマジメですよ。
対虫防御力は最強!ヘッドネットでキャンプをすごす
これの正式名称はよく分かりませんが、とりあえず【ヘッドネット】と呼ぶことにします。
アマゾンの商品説明にはこうあります。
- 視界性の高い高機能虫よけヘッドネットです。通気性が良く涼しく快適で蚊や虫を気にせず作業に集中できます。 アウトドア・釣り・キャンプ・登山・ロッククライミング・農作業などに最適です。
- キャップ・ハット・サンバイザーなど帽子の上からすっぽりかぶるだけで虫を寄せ付けません。
- 適度な網目の細やかさで(穴数:約80/㎠)視界良好、通気性もよく息苦しさもありません。柔らかいナイロン素材でさらっとした質感。
- 専用収納ポーチ付きで、手ひらサイズにコンパクト収納出来るので持ち運び、保管も便利です。 ネットの裾部分にはドローコード付き。軽くしぼって着用することにより、首元からの虫の侵入やネットが風等でめくりあがるのを防止します。
- 本体サイズ(約):幅46cm×高さ46cm(平置き採寸) 素材:ポリエステル
ようは、帽子の上からすっぽりかぶる虫よけネットです。
今回は、これをキャンプで使ってみた感想です。
繰り返しますが、ネタみたいだけど僕はいたってマジメですよ。
レビュー
ポーチに収納した状態はとてもコンパクト。
非常に軽いので、なんの荷物にもなりません。
網目は細かく、どんな虫も通り抜けることはないでしょう。
手触りはなめらかで、サラサラです。
薄くて頼りないとも言えますが、いまのところ破れたりはしていません。
裾の部分にはドローコードがついています。
非常に頼りなさげなゴムを絞ることで防御力がアップしますが、ぼくは基本使っていません。
というのも、ドローコードを絞ってしまうと手が入らないので、飲み食いが面倒になるんですよ。
登山や外仕事など、行動するぶんには問題ないんでしょうが、ぼくの目的はあくまでリラックスした憩いの時間をすごすこと。
飲食しづらいのはマズイ。
「しまった!」って思いましたが、よく考えれば当然だよね。
ヘッドネットをかぶると、視界はちょっとモヤがかかったように変わります。
でもまぁ、すぐ慣れます。明るい昼間なら問題ない。
しかし夜はダメでした。まったく見えないわけじゃないけれど、不便を感じる程度には見えづらい。
このヘッドネットを使って憩いの時間をすごすおっさんの図はこんな感じ。
「なにやってんの、あの人?」
って絵面になるかと思ったけど、意外とそうでもない。
いちおう『虫対策してんだな』って意図は伝わるからでしょうか。
・・・そんなに変じゃないよね?
ただ、このまま飲食してる様は、さすがに『なにやってんの?』感がある。
常用するには、ちょっと無理があったかな。
ヘッドネットのメリット・デメリット
実際にキャンプで使ってみて、非常に高いメリットも、無視できないデメリットもありました。
まぁそれはどんな道具でもあるのが当然で、重要なのは自分の要望にたいして、どちらの比率が大きいかという話です。
結果的にぼくとしては、キャンプ中ずっとこれを使っていられるかといえば、無理。うん無理。
だってビール飲めないじゃん。
ヘッドネットのメリット
- 手軽
- 高い対虫防御力
- 身体がよごれない
まず手軽です。すごくお手軽。
かぶるだけですからね。
しかもリーズナブルなので、使うのも購入するのも手軽。
それでいて、虫に対する防御力は最強クラス。
ちゃんと使えば、蚊だろうがブヨだろうが、メマトイだってまったく寄せ付けません。
蜂すら防ぎます。
顔は刺されないけど逃げましょう
まさに鉄壁。
虫よけのように塗ったりするわけじゃないから、身体がよごれたりベタついたりもありません。
汗と虫よけの混ざったベタつきはけっこう不快なので、これは助かる。
ヘッドネットのデメリット
- ちょっと恥ずかしい
- 風が吹くと顔にまとわりつく
- 飲食できない
- 夜は使えない
- すこし暑い
これをキャンプ場でかぶっているのは、ちょっと恥ずかしいですよね。
人が多いと、さすがに少し、使うのをためらいます。
そして飲食が面倒なのも欠点かと。
そもそも、本来は寛ぎ中に使うものではないのかもしれません。
帽子のつばで顔前の空間は確保されていますが、風が吹くとネットが顔にまとわりついて、すこしうっとおしく感じるときがあります。どうしようもありません。
けれど、まったくの無風状態だと、ネット内がちょっと暑くなります。気温30℃を越えて無風だとさすがに無理。
まぁ屋外で完全無風なんてそうはないので、だいたい大丈夫なんですけど、真夏はキツイです。
視界の問題で、夜間の使用も厳しい。見えません。
まとめ
ヘッドネット本来の目的である『虫に対する防御』は完璧です。
まったく寄せ付けません。
ネットの向こうで必死に飛んでいるメマトイを見て
「フフフ、近づけまい!」
と勝利した気分になるのは気持ちイイです。
ただ、快適性と引き換えですがね!
ぶっちゃけ、ネットをかぶっていると寛げません。寛いだ気になりません。
先に挙げたデメリットが気になって、リラックスタイムには向きませんでした。
有効な用途としては、設営や撤収など、蚊取り線香を使えないときの虫よけ対策とか、
予想を上回る虫の大群に襲われたときとか、
そういうピンポイントな場面で使うのがもっとも効果的かと思います。
ヘッドネット自体はまったく荷物にならないので、とりあえず持っておいて、いざという時に出す『最終兵器』的な運用になりそうです。
買って後悔は・・・してませんよw
虫よけ、虫刺されもあわせて準備しましょう。
コメント
コメント一覧 (2件)
shizuwaさん、こんにちは。
驚きました。
とうとうshizuwaさんのお姿が!
現れ具合としては、御簾の向こうの天皇様のようですけどね。笑
私の場合は食べて飲んでを繰り返すことと、
進みつつある老眼のせいで読書の妨げになりそうで、
この技はちょっと真似っこできないようです。苦笑
こちらでは、暑くてキャンプはお休みです。
来月のテント泊登山に向けて、妄想中。
さめじろうさん、こんにちは。
顔は見えないんじゃないかと思ったんですが、意外と分かるもんですね。
忘れたころに、また出ます(笑)
あのネットは防御力こそ高いんですけど、他の部分がイマイチでした。
残念。
あれはたぶん、もう出ません(笑)
こちらもキャンプ場は暑いです。
山の上は涼しそうですね。
テン泊登山、憧れます。