大袈裟でもなんでもなく、本当にポケットへ入ってしまうコンパクトなノコギリを購入しました。
そのサイズゆえ用途は限られますが、薪ではなく『枝』を燃料とする小型のウッドストーブとは好相性。
こじんまりとした火遊びにピッタリ!
太い薪には全く太刀打ちできない、まるでオモチャみたいなノコギリですが、そのぶんお安く手軽に持ち歩けます。
軽量キャンプで使うなら「コレはコレでありかな」という感想の面白いギア、『コフラン・ポケットシエラソー』のレビューです。
コフラン【ポケットシエラソー】
コフランはカナダのアウトドアメーカーで、小物を中心としたラインナップが特徴です。
失礼ながら、個人的には特筆すべきところはないメーカーなんですけど、パッケージの見た目が緑・黃・赤と賑やかで、その部分はかなり好き!
そんだけなんですけどね・・・
ちょっと無理やりに良いところを探してみたw
コフランファンの方はごめんなさい!
今回のポケットシエラソーは、そのコフランから出ているコンパクトなノコギリです。
- 使用時サイズ:全長約22.5cm
- 折り畳みサイズ:(約)13.2×3.7×1.7cm
- 刃長:約9cm
- 重量:約60g
本体はプラスチック製。
パッと見からして、なんとも安っぽい。
こう言っては何だけど、まるで食玩みたいな出来栄えです。
食玩(しょくがん)は食品玩具の略。 「おまけ」として玩具を添付した食品(もしくは飲料)の商品様態の総称である。~wikipedia~
ところどころにバリも残り、成形も甘い。
もう40年くらい前かな?
とても可愛げのあるお子様だった僕は、バンダイのプラモデル『1/144ガンダム』を夢中になって組み立てていましたが、そっちのほうが「まだマシじゃね?」って思っちゃう程度の出来です。正直。
クオリティとしては、100均レベル。
正直、1000円以上だして買うものじゃないって印象です。
しかし!
ポケットシエラソーのポイントは、残念な出来栄えではなく、その絶妙なサイズ感にこそある。
軽量キャンプで使ってみれば、その便利さに気づくはず。
本体のつくりは安っぽくても、別にいいのです。
枝専門のコンパクトノコギリ
ポケットシエラソーは、【マルチツール付属のノコギリより大きく・通常の小型ノコギリより小さい】と、まさに『かゆいところに手が届く』サイズです。
比較で写っているのは、通常のノコギリとしては最小サイズのもの。
これ↑とほぼ同じです。
実物を見ると写真以上にコンパクトな印象で、折りたたんだ状態だと手のひらに収まってしまう。
ボディの赤い部分はラバーっぽい素材で、滑り止めになっています。
握り具合は悪くありません。
むしろ、ワリとしっくりきます。
この辺りはさすが単体ノコギリ。マルチツールよりはずっと持ちやすい。
刃の長さは約9cm。
刃厚は薄く、太い薪を切断するのは大変です。
木の種類にもよりますけど、実際このくらいの太さで、もう限界。
刃の剛性が足りなくて、思いっきりギコギコできません。
けっして、ぼくのノコギリスキルが足りていない、って訳ではないハズ。
ぐにゃっと曲がってしまいそうで怖いのです。
「そんなの役に立たないじゃない!」
と思うかもしれませんが、そもそもコレは、そういう使い方するノコギリじゃないです。
専門は『枝』。
なので、太い薪を必要とする焚き火台には向きません。
枝を燃やすウッドストーブにぴったり
ポケットシエラソーが本領を発揮するのは、軽量キャンプでのウッドストーブ使用時です。
薪ではなく、拾った枝を燃料とする小型のウッドストーブとの相性がバツグン。
手で折れる程度の枝ばかりだと、調理や焚き火のとき、一時の火力はでるもののすぐに燃え尽きてしまいます。
なので、ちょっと太めの枝も欲しい。
そういう、『ノコギリを使うほどじゃない、でも手ではなかなか折れない』くらいの枝を集める場面で、コンパクトなポケットシエラソーはとても都合がいいのです。
上着やパンツのポケットに忍ばせて、散歩ついでの枝探しでブラブラ徘徊。
「いい枝見っけ!でもちょっと手で折れないな・・・」
というシーンで『サッ』と取り出し使う。
軽量コンパクトで取り回しが良く、ポケットの中で邪魔にならないから、散歩&枝集めがとっても快適にできるのです。
これこそが、ポケットシエラソーの役目!
他の枝用ノコギリたち
いちおう、同じようなノコギリは『ポケットシエラソー』の他にも存在してまして、
アルスコーポレーション 花小町
こちらはスペック・見た目から判断して、おそらくほぼ同じものだと思われますが、質はずっと良さそうです。しかも安い。
赤いギアは個人的に持ちたくなかったので買いませんでしたが、気にならなければ、コレの方が良いと思います。
みきかじや村 プラントハンターミニ
こちらも枝切用のノコギリで、ほぼ同サイズ。持ち手が木材だからナチュラル感があってキャンプシーンにも合いそう。
ユニフレーム 燕三条乃鋸
キャンプ用枝切りノコギリの大本命はコレでしょう。サイズはほぼ同じですが、ボディがステンレス製なぶん、ちょっと重めの重量約165g。
けど頑丈で、きっと壊れない。だってユニフレームだもの。
ノコギリとしてはすべての面で格上だけど、手軽さではポケットシエラソーの勝ちというコトでw。
まとめ
ポケットシエラソーは薪を切断するには力不足ですが、枝を切るなら小回りが利いてとても便利なノコギリです。
同じように携帯性にすぐれたノコギリだとマルチツールもありますけど、それよりはずっと良いですよ。
枝専用と考えれば、軽量キャンプにおいてかなり活躍してくれます。
見た目も作りも安っぽいのは間違いないのですが、機能は問題なしなので個人的には気になりません。
むしろ、こういう一点突破の尖ったギアは、癖があって大好物ですw
ポケットシエラソーのおかげで、自分のスタイルにはこういう枝切り用のノコギリが便利だと分かりましたから、もし壊れたとしてもまた購入すると思います。
次はユニフレームを!
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