冬は全エリアがフリーサイト!『ワイルドフィールズおじか』の雪中キャンプが最高だった!

2月上旬の週末。

普段あまり遠出を好まない自分にしてはめずらしく、いつもの裏磐梯を離れ栃木へ行ってきました。

目的はもちろんソロキャンプ。

向かった先は『ワイルドフィールズおじか』

アウトドアショップのWILD-1が運営するキャンプ場です。

もうずいぶん前のことですが、子供とファミリーキャンプで1泊したことがありまして、「静かでのんびりとした良いキャンプ場だなぁ」と、とても好印象でした。

小さいながらも売店があり、炊事場ではお湯が使え、トイレはウォシュレット完備。

設備は整っているけれど、リゾート系キャンプ場とは違って高規格すぎない、便利さとアウトドア感の絶妙な塩梅。

幹線道路からは離れ、山々を望み澄んだ川の流れる自然に囲まれた好ロケーション。

広い敷地に比べて少なめなサイト数で、ゆったりとした雰囲気の場内。

おじか池を望む区画サイトは林に囲まれ、プライベート感もばっちり。

思い返してみても、やっぱり良いキャンプ場だ。

栃木とはいえ福島県との県境なので、ぼくの住む会津からそれほど遠くもなく、所要時間は裏磐梯へ行くのとたいして変わらなかったりもする。

じつはけっこう近い。

それでも再訪しなかったのは理由がある。

区画サイトが料金的にソロ向けでないことと、フリーサイトが実質は区画になっていて好みじゃないこと。

ぼくは、広大なフリーサイトにぽつんと設営する解放感が大好きなのだ。

行きつけの『裏磐梯みちのくキャンプ場』のようなね。

今回も元々はみちのくにするつもりでした。

けれどSNSで『ワイルドフィールズおじかが冬季の特別営業をしている』と知り、気になって行ってみた次第。

そしたらまぁ、最高でしたよ!

『広大なフリーサイトにぽつんと設営する解放感』をたっぷりと味わえるソロキャンプとなりました。

目次

冬の『ワイルドフィールズおじか』で雪中キャンプ

キャンプ予定日のちょうど1週間前。

夕食の後片付けも済んで自分の部屋にもどり、ふうっと一息ついて紅茶をひとくち。

デスクで何気なくインスタを眺めていると、目に入ったのは雪中キャンプの写真と『#ワイルドフィールズおじか』のハッシュタグ。

「え!? 冬も営業してたの!」

とびっくりですよ。

早速HPを見てみたら、冬のあいだは特定の週末だけ特別営業を行っているとのこと。

料金は1泊1名2,000円(駐車料金500円は別)で、受入れ日人数は10組20名までと通常シーズンよりずっと少ない。

しかも・・・、

施設内全エリアがフリーサイト!

おいおいおい!これ最高じゃん!

タイミング良くちょうど空きがあったので、すぐさま予約を入れました。

おじかの冬は全面フリーサイト

国道から狭い脇道に入り、小さな集落を抜ける。

そしてその先はさらに狭くなった、崖沿いの一本道。

対向車が来ないよう祈りながら進んでいくと、どんどん山の奥へと向かい、やがて建物が見えてくる。

到着~~~♪

相変わらずスリリングな道のりだ。

出迎えてくれた受付のおじさんは、なんとなく見覚えがある。

そうだ! 以前来たとき、子供にカブトムシを見せてくれた人だ。

丁寧でやさしそうな雰囲気は、あの頃のまま。

さっそく積雪について話を聞いてみると、今年はやっぱり少ないみたい。

今は20~40cmで、例年の半分くらいだそう。

それでも、ちゃんと一面雪に覆われてるから、ぼくとしては良しですよ。

ワイルドフィールズおじかの冬キャンプは、駐車場に車を停め、あとは各々好きな場所に設営するスタイル。

なんたって全面フリーサイトだからね。

木の下などは設営禁止です。

駐車場と一部の道しか除雪されておらず、他はほぼ手付かずの雪原状態。

通常期は荷物運びにリヤカーを使えるのだけど、冬季はさすがに無理なので、代わりにソリが用意されています。

使用できる水回りは管理棟のみ。場内にある炊事棟は閉鎖。

だからみなさん、駐車場の近くにテントを張るのがほとんどらしい。

ぼくはもちろん、奥のほうへ突入です。

バックパック&スノーシュースタイルで雪中キャンプ

いつものバックパック&スノーシュースタイルで、気持ちの良いお天気のもとサクサク進みます。

積雪が少ないので足をとられることもなく、すんなり奥まで入れました。

設営したのは、『いろいろ使える広場』の端っこ。

出典:ワイルドフィールズおじか

炊事棟の前までは、荷物下ろし時のみ車が入れるようになっていました。

でもそのまま駐車はできないし、炊事棟も閉まっているので、だいたいの人はイベントスペースのあたりに設営するみたい。

なのでここは誰もおらず、広大な広場が貸し切りです。

この『ぽつんと一張り』感がたまらなく好き!

テントの目の前、一段低くなったところには男鹿川が通り、清流のさらさらとした音が聞こえてきます。

その静かな音色に惹かれ川岸まで降りてみると、見事な氷柱ができていました。

穏やかに流れる澄んだ水は、とんでもなく冷たそう。

ぼくの足元はソレルのパックナイロン。

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くるぶしのあたりまでは完全防水なので、それを頼りにざぶざぶと川に入ってみる。

長靴を履いてると意味なく水たまりに突入しちゃう子供心を思い出した48歳。

足裏に伝わる微かな浮力に、楽しくなってしまいました。

手袋を外して流れに触れてみると、想像通りの、皮膚を切るような冷たさ。

指の間を流れる水は絹のようで、サラリサラリと抜けていく。

夏の川とはまた違った感触なのが不思議。

いったんテントに戻ってスノーシューを履き、そのまま場内の散歩にでました。

このキャンプ場の象徴たるおじか池は凍ってしまっていて、姿を見ることはできません。

でもそこだけポカンと空間が空いているから、なんとなく「ここらへんかな?」と分かる。

例年なら凍結した上を歩けるそうなんですが、今年は暖冬で氷が薄いから難しいみたい。

リアルで薄氷を踏むのはちょっと勘弁だなぁ。

実際、暖冬なのは実感できて、歩いていると暑くて上着も着てられないくらい。

2月上旬なんて、本来ならもっとも寒い時期のはずなのにね。

雪も少ないからスイスイ歩けちゃうんだけど、調子にのってるとどんどん身体が温まり、いつの間にか汗冷えしてる。

寒いはずの冬がへんに暖かいと、どうにもやりずらいなぁ。

場内をひとしきり歩いてテントに戻ったら、空はちょっと薄曇りになっていました。

予報だと、夜の初めころから一時的に降りだすみたい。

雪ならいいけど、この気温だと雨もあり得る。

「さてどうしようか・・・」と思案したのも一瞬で、とりあえず忘れてお茶にします。

“面倒なことは先送り”の精神も時には大事w

曇っていても気温は高いので、外で読書とティータイム。

見た目は少々アレですが、気分は立派なリバーサイドのオープンカフェですよ。

ちょっと腰痛いけど。

日暮れとともに低い雲が流れてきて、気づけば空は鉛色。

3時間くらいで再び晴れる予報だけど、本当に降ってきそうだから、念のためタープを張りました。

こんなビニールが1枚頭上にあるだけで安心感は段違い。

そして、そこはかとなく暖かい。

オープンタープだから周りの気温が変わるわけじゃないはずだけど、なんとな~く暖かい気がする。

その安心感と微妙な暖かさで調子にのって、夕食前だってのに3本飲んで、さらにたまたま馴れないラム酒なんて持ってきていたもんだから、ちょっと出来上がってしまったダメな大人ですよ僕なんて。

めんどくさくなって焚き火は中止。

テント前でチマチマご飯作って食べました。

でもこれはこれで楽しいな~って、ぐるんぐるんした頭で満喫していましたよ。

アルストひっくり返さなくてよかった。

心配した雨はおろか、ひと粒の雪さえ降らず、穏やかな夜。

天気予報を確認すると、あとはもう降水確率0%、ずっと晴れマークが続いてる。

よい朝を迎えられそうです。

予報が外れて朝から雪(楽しい)

ガサガサッとした音で目が覚めた。

これは雪がテントを滑り落ちる音だ。

もう頭はぐるんぐるんしておらず、すっきり冴えてるから間違いない。

おかしいな。予報だと昨夜から晴れが続いて、今日はずっと快晴のはず。

「さては(予報が)外れたかな?」

と思いテントを出てみたら、やっぱりがっつり外れてました。

快晴のカケラもないじゃんか!

との憤慨をあざ笑うかのように、ときおり陽が差したりもする、なんとも小憎らしいお天気です。

でも、この移り変わりをのんびり眺める時間は嫌いじゃないし、なんならおっさんに人生を振り返らせてしまうような、不思議な魅力にあふれてる。

タープと地面の間を小窓に見立て、流れるように降る雪の軌跡を目で追いながら、朝のティータイム。

「これぞキャンプだよ」

などど思い上がる今の自分は、「ひょっとしたら映えてるんじゃ?」なんて気もしましたが・・・

きっと「いつもの僕」のままなので、自撮りはしないでおきましたw

朝食は、いつものようにカレーメシ+α。

一時期は狂ったようにうどんばかり食べてましたが、今やすっかりカレーメシに取って代わりました。

とは言え、いつかは飽きが来るのでしょうが、今のところその気配は全くなく、カレーメシのポテンシャルの高さに感心して食べていると・・・、

あれ?晴れたよ。

いつのまにか、気持ちの良い青空が戻っていました。

まさに自然のマジックですね。

その後、みるみるうちにお天気は回復して、気温もどんどん急上昇。

雪まみれだったテントも、無事、乾燥してくれました。

撤収!

まとめ

冬のワイルドフィールズおじか、とっても良かったです。

駐車場以外は除雪しておらず、手付かずの雪原ってのが最高。

炊事場・トイレは使用可能だし、奥まで入れば人はいない。

静かで快適、目の前には清流。

積雪量だって、例年ならこの倍あると思えば十分。

もう、リピート確定です。

冬キャンプの行先が増えたのは、とても大きな収穫でした。

次シーズンの冬が、いまから楽しみなキャンプ場です。


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コメント

コメント一覧 (2件)

  • shizuwaさん、こんにちは。

    耳より情報が飛び込んでくるなんて
    普段からの情報収取の賜物ですね。

    お湯が出る炊事場にウォシュレットトイレ!!
    至れり尽くせりですね。

    設営された場所の地図を見て吹きましたよ。
    徹底的に遠ざかってますね。

    でも川の水音が聞こえてくるのはポイント高いです。
    自然の癒し効果ありますものね。

    川に入っちゃったり、降雪を喜んだり。
    童心に返る気持ち、分かります・・・。
    私も飛び込んだり、魚を追いかけまわしたりしています。
    ・・・冬じゃないですよ。(笑)

    それにしても雪中で焚火なしだなんて、
    さすがsizuwaさん。やっぱり冬は無敵ですね。

  • さめじろうさん、こんにちは。

    今回は思いがけず良い冬キャンプ地が見つかりました。
    SNSさまさまです。

    ぽつんと一張りを目指して進んでいたら、いつのまにか最奥まで行ってました(笑)
    でもおかげで雪にまみれた良いキャンプでしたよ。

    きれいな川は、入れるもんならやっぱり入っちゃいますよね!
    ホント童心に返りました。
    でもぼくは泳げないので、冬じゃなくても入るのは足だけです。
    魚を追いかけ回すの、一度やってみたい!

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