アルコールストーブは不便? キャンプで使わなくなった理由4つ

買ってはみたものの、結局使わなくなってしまう道具ってありますよね。

お蔵入りってやつです。

ぼくにとって、アルコールストーブ(バーナー)もそのひとつ。

4~5回は使ったと思うけど、その後出番は無くなってしまいました。

その理由は、結局ガスのほうが便利なのと、極低温下では火力が足りなくて役に立たなかったから。

それと、風防や五徳を合わせると、思ったほどコンパクトじゃないし。

たしかに魅力的な部分もたくさんあります。

でも、自分のスタイルには合わなかったみたい。

そこで今回は、アルコールストーブを検討している人やガスと迷っている人へ、ぼくのお蔵入り理由をご紹介します。

目次

アルコールストーブのメリット・デメリット

アルコールストーブとはその名の通り、アルコールを燃料とするアウトドア用の火器です。

アルコールバーナーと呼ぶメーカーもありますが、基本的には同じ仕組みの道具。

略して通称アルストという名称がよく使われています。

created by Rinker
trangia(トランギア)
¥2,400 (2024/11/03 15:11:01時点 Amazon調べ-詳細)

アウトドア用の火器には、ガスやガソリンを燃料とするバーナーもあります。

現在、もっともよく使われているのは、ガスバーナー。

そのガスバーナーと比べたときの、アルコールストーブの大まかな特徴

メリットデメリット
軽量コンパクト火力が弱い
燃料入手が簡単風に弱い
静か単体で使えない
やさしい炎に癒される火力調整がしにくい
シンプルで壊れない屋内で使えない

といったトコロでしょうか。

アルコールストーブはロマン枠

使い勝手に限って言えば、正直、アルコールストーブは他の火器にくらべ少し劣ります。

ガスの便利さに慣れちゃうともう、ね。

でもいっぽう、情緒的な面で見てみると、他の火器の追従を許さないほど魅力的なのも事実。

使っていて趣きがあるのです。

言うなれば、アルコールストーブは性能以外の部分に魅力を見出す、いわばロマン枠としての側面が大きな道具です。

そしてぼくがアルストを使わなくなった理由は、まさにそこ。

ひとことで言うと【便利>ロマン】の図式。

キャンプ中、頻繁に使う道具ですから、ロマンよりも便利さが勝ってしまったというわけです。

ぼくが持っているのは、もっともオーソドックスで有名な製品、トランギアのTR-B25アルコールバーナー

買ってはみたものの、4~5回で使わなくなり、結局お蔵入りしてしまいました。

アルコールストーブを使わなくなった理由4つ

理由その1:面倒

『不便を楽しむ』キャンプで面倒なんて、身も蓋もない理由なんですが・・・。

ぼくは基本、キャンプでの食事は焚き火でつくるから、火器はサブ的な位置づけです。

その役割は8割がコーヒーの湯沸かしや温めなおし、残り2割が朝食。

ソロなので沸かす量は少なく、1回につき150~200mlくらいです。

ただ、コーヒー好きだから回数は多い。

つまり『少量のお湯を頻繁に沸かす』という使い方です。

これだと、いちいち『アルコールを注いで火をつける』動作がだんだん面倒になってきて、結局はワンタッチで簡単なガスに軍配があがりました。

設営を終えた最初の1杯をアルコールストーブで淹れるのは、最高なんですけどねぇ。

理由その2:そこまでコンパクトじゃない

いやね、誤解のないように言うと、アルコールストーブは間違いなくガスやガソリンよりコンパクトです。

でも単体では使えず、風防や五徳は必須。

燃料容器だって要ります。

それらを合わせてしまうと、ガスの利便性をひっくり返せるほどの差じゃないんですよね。

110サイズのOD缶ガス&バーナーなら、【アルスト+五徳+風防+燃料】とそれほど違いがありません。

それに、ぼくはバックパックでキャンプをするとは言え、移動自体は車。

そこまで軽量化にこだわっていないというのも理由です。

理由その3:屋内で使えない

屋内とは言っても、テントの前室での話です。

アルコーブストーブは、ガスに比べ炎のコントロールがききません

そういう『おおらかな部分も含めて楽しむ道具』なので、けっして欠点ではないのですが、不便に感じることはあります。

例えば予想外に天気が荒れて、焚き火調理のできない時。

そんな場合はテントの前室で調理するのですが、細かな調整の出来ないアルコールストーブは怖いです。

てか、ぼくは無理。

火力の弱いイメージがあるかもしれませんが、結構大きな炎がでますよ。

『万が一ひっくり返したら・・・』とか考えると、やっぱり外でしか使えない

それと、アルコール燃料は気化ガスがけっこうヤバいです。

くれぐれも、狭い空間で使っちゃいけません。

理由その4:極低温化で使えない

『アルコールストーブは寒さに強い』とよく聞きます。

氷点下でも問題なく着火できるって。

あれって個人的には、半分正解で半分間違いだと思ってます。

たしかに着火はできるんですよ。

だけど低温下では火力が足りません

10℃以下になるとはっきり実感できるほどです。

さらに風があったりすると、絶望的に力不足です。

ただ、それも解決方法はありまして、囲うタイプの風防&五徳を使えば大丈夫。

熱がこもって火力がブーストされるので、問題ない火力がでますよ!

created by Rinker
バーゴ
¥7,900 (2024/11/03 21:10:42時点 Amazon調べ-詳細)

・・・と、ここまでは、あくまで0℃~マイナス5℃くらいの話。

ここからが本当の問題点

ぼくの冬キャンプのフィールドは、マイナス10℃以下になることも珍しくない極低温下の雪原です。

そのくらい冷えると、アルコールストーブでは何したって火力不足なのです。

着火は出来ても、お湯なんて永遠に沸かないんですよ・・・。

なので使わなくなりました。

ただ、トランギアのストームクッカーは別かも知れません。

持ってないから確かなことは言えませんが、調べてみると、あれなら大丈夫そう。

なんせ極低温の本場、北欧産まれですからね。

ちなみに「ガスは寒さに弱い」というのは、気温に応じた適切な器具を選べていないだけです。

極低温用のOD缶ガス+高火力バーナーなら、マイナス10℃でも一発点火。

お湯だってすぐ沸く火力ですよ。

結果:OD缶ガスを使う

ということで、ぼくはOD缶のガス火器をメインで使っています。

完全にロマンより利便性を取ったカタチです。

たしかにアルコールストーブには風情があるんですけど、コーヒー1杯淹れるごとに、いちいち感じなくてもいいかなって。

まあ、それ言っちゃぁ身も蓋もないんですけどね。

まとめ

ここまで書いといてなんですが、道具の合う合わないって、すごく感覚的なものだと思っています。

道具自体の出来や良し悪しとは関係なく。

で、その感覚的なものって、スペックやレビューでは分かりません。

だから道具選びって難しい。

自分のキャンプは冬など寒い時期がメインなので、どうしてもガスに軍配があがってしまいました。

ただ、今は『合わない』と感じていても、後々スタイルや好みが変わって『すごく合う』になるかもしれないし、逆も又しかり。

それも、道具選びの楽しさではないでしょうか?

とにかく『気になるなら使ってみる』

結局これしかない!

ホント身も蓋もない終わり方でスミマセン。

created by Rinker
trangia(トランギア)
¥2,400 (2024/11/03 15:11:01時点 Amazon調べ-詳細)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次