OD缶とは、アウトドア用の火器に使うガス缶のことです。
小・中・大と3種類あるのですが、慣れないうちは
「どのサイズがいいんだろう?」
と悩みがち。
春夏秋冬、OD缶とともにキャンプに出かけて行くぼくが、ソロキャンプに適したOD缶のサイズを紹介します。
ソロキャンプ・OD缶(アウトドア缶)のサイズ選び
OD缶ってなに?
外でお湯を沸かしてコーヒーを飲み、一息。
空の広い、静かな川の流れの傍でインスタントラーメンを食べる。
いいですよね。大好きなシチュエーションです。
屋外で手軽に調理の出来るガスは、キャンプでも便利な道具。
OD缶とは、アウトドアで使うガス火器の『燃料カートリッジ』のことです。
OD缶とCB缶
アウトドアで使用するガスは、『OD缶』のほかに『CB缶』というのもあります。
【CB缶=カセットガスボンベ】で、カセットコンロでお馴染みガスです。
互いに互換性はなく、OD缶用の火器はOD缶でしか、CB缶用の火器はCB缶でしか使用できません。
互換性を持たせる器具も販売されていますが、メーカー非公認のため使用は自己責任です
CB(カセットガスボンベ)缶
よく家庭でも使われる一般的なガスですが、これを燃料とするアウトドア用品も多いです。
どこでも手に入り、安いのが利点。一応、アウトドア向けのモノもあります。
OD(アウトドア)缶
ドーム状の、コロンとした形状のガス缶です。ODは『OutDoor』の略だそう。
CB缶よりコストが高いけど、そのぶん寒さに強い。
コンビニやスーパーには売っていませんが、よりアウトドア向けなガスになります。
今回は、このOD缶のお話です。
OD缶のサイズは3種類
OD缶のサイズは3種類あります。
- 小:110サイズ
- 中:250サイズ
- 大:500サイズ
もっとも大きなサイズの500はツーバーナーやランタン用に使う場合が多く、どちらかと言えばグループやファミリーなど多人数向けです。
身軽なソロキャンプで検討するのは『110』か『250』のサイズになります。
これらをシーンに合わせ使い分けます。
OD缶の燃焼時間
- 110サイズ : 20~30分くらい
- 250サイズ : 1時間くらい
季節や火力によっても変わるので一概には言えませんが、おおよそこの位です。
季節による使い分け
OD缶は入っているガスの混合比率や種類によって、『暖かい時期用』とか『寒い時期(にも使える)用』があります。
とはいえ、キャンプ程度なら難しく考えず「肌寒くなってきたな」と思ったら寒い時期用を使うくらいでOKです。
見分け方は各メーカーにより違うのですが、名前に『パワー』とか『スーパー』とか入っていたらだいたい寒い時期でも使えるタイプです。
個人的に、とくに寒さに強いと感じるのはEPIガス。
厳冬期や雪中なら、さらに強力なエクスペディションだと安心です。ただし、このエクスペディションは暖かい時期には使用できないので注意。
メーカー間の互換性
各社から出ているOD缶とOD缶用の火器ですが、メーカー間で互換性はあるのでしょうか?
答えは、いちおう使えるけどメーカーは奨励・保証していません。
各メーカーとも、自社の火器には自社のOD缶を使うようにと案内しています。
ただ、ネジの径は『EN417』という規格で統一されているので、違うメーカー同士でも接続は可能です。
しかし径は同じでも、形状が微妙に違うらしいので(見比べてもよく分かりませんが)安全に使えるかどうかは分かりません。
一応、ぼくはプリムスのP-153というバーナーで、【EPIガス・キャプテンスタッグ・コールマン・スノーピーク】のガスを使用したことがありますが、問題はありませんでした。
違うメーカー同士の組み合わせは保証対象外となるため、何かあった場合『自己責任』であることを念頭に置きましょう。
ソロキャンプでOD缶を使うならこのサイズ
結論から言ってしまえば、1泊2日のソロキャンプの場合、小さな110サイズで十分です。
燃焼時間20~30分と聞くと短く感じますが、意外と長く使えますよ。煮物でもしない限り大丈夫。
ただし、冬キャンプの場合は余裕のある250サイズが安心です。
110サイズがおすすめスタイル
- 調理は毎食1~2品
- 焼いたり茹でたりする程度
- 焚き火でも調理をする
- 少しでも軽量コンパクトにしたい
- 1泊2日
- 春~秋
『焚き火を熱源にしてガスは補助』として運用するなら110サイズがオススメです。
ガスがメインでも、1泊2日なら大抵だいじょうぶです。
250サイズがおすすめスタイル
- わりとガッツリ料理する
- ガス調理オンリー
- ガスの残量を気にしたくない
- 軽量化にはこだわらない
- 連泊
- 冬(厳冬期用ガス)
250サイズなら、ソロキャンプで足りなくなることは無いでしょう。安心感を求めるならコチラ。
あと真冬。マイナス10℃以下でも使えるような厳冬期用ガスは250サイズしかありません。
焚き火で調理、ガスは補助という使い方
ぼくはキャンプのとき、いつも焚き火で調理をしています。
風が吹いていて「ちょっと焚き火は危ないかな?」という時は、火の粉が飛び散りにくいウッドストーブを持ち出して、風の影響が少ない場所で使います。
予報で風が強そうな日はキャンプに行かないようにしているので、焚き火が出来ないなんてことは滅多にありません。
ですのでキャンプ中にガスを使用する機会は、少量のお湯を沸かす時くらい。
『調理は焚き火で、ガスはその補助』といった使い方です。
なので普段は、110サイズのガスで十分間に合っています。
ただし、冬は別。
何らかの理由で焚き火を熾せなかった場合、110サイズでは心許ないので、250サイズを持って行きます。
とくに寒い時期に使う厳冬期用のガスは、250サイズしかないというのも理由です。
火のない冬キャンプなど、もはや遭難の疑似体験ですからね。楽しむどころの話ではなくなってしまいますから。
結論 こんな感じでサイズを決めています
1泊2日のソロキャンプ。
- 焚き火調理がメインなら、ガスは110サイズで十分。
- ガス調理がメインなら、250サイズ。
- 冬は250サイズの寒冷地用ガス。
というのが、ぼくのガス運用。
普段は110サイズを持って行きます。
なお、ガスカートリッジホルダーがあると安心。
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