ニトリで単層ステンレスボトルを買ってきたのが、ちょうど1年くらい前。
直火にかけられるし、水筒・ケトル・湯たんぽを兼ねられるので、あまり荷物を持ち込めないバックパックでの冬キャンプに大活躍しています。
装備の軽量コンパクト化にピッタリなうえ、焚き火の上で湯気を吐き出すビジュアルは気分も上がる!
冬キャンプでの、ステンレスボトルレビューです。
シンプルなキャンプにステンレスボトルが役立つ!
『ステンレスボトルを直火にかけてお湯を沸かす』っていうのは、ブッシュクラフトスタイルのキャンプでは、わりと知られた方法らしい。
以前、海外のユーチューバーがやっているのを見たことがあります。
一言もしゃべらない淡々とした動画のなかで、美しい景色を背に、無造作に焚き火へ放り込まれたボトルが湯気を上げるまでの時間をすごく贅沢に切り取った映像でした。
ぼくは他人のキャンプスタイルを参考にしたり、手本にしたりという事はほとんどないのですが、あれは素直に「かっこいい~~~!」と思ったものです。
実際にやってみると、キャンプサイトの『ワイルド感』パラメーターが『グンッ!』と上昇した気分です。
ですがそれ以上に、この『ステンレスボトルを直火にかけてお湯を沸かす』方法は、あまり多くの荷物を持てないスタイルのキャンプでは、とても理にかなっていました。
どう役立つの?
ステンレスボトル湯沸かしの最大の利点は、荷物を減らせることです。
水筒・ケトル・湯たんぽを1つの道具で賄えるので、持てる量に限りのあるバックパックやバイクでのキャンプではとても助かります。
ぼくはバックパックでキャンプに行くスタイルですが、道具の取捨選択はいつも、楽しくもあり、悩ましくもある問題です。
アレもしたいしコレもしたいし・・・。
その点、ステンレスボトルはひとつで3役こなせる優秀さん。
ケトルも湯たんぽも、単体だとけっこう場所をとる荷物ですが、それが水筒も含めてひとつで済んでしまう。
冬キャンプに持って行かないなんて選択肢はない、悩ませ知らずの道具です。
あと、なんと言っても焚き火に入れたときの絵面が最高!
どんなボトルが良いの?
ステンレスボトルでも、どれでも良いわけではありません。
シングルタイプを選ぼう
ケトル代わりに火にかけるなら、シングルタイプである必要があります。保温保冷機能のないステンレス1枚のボトルです。
2重構造になっているダブルウォールタイプは、火にかけることは出来ません。
材質を選ぼう
金属製のボトルは、主に【ステンレス】【アルミ】【チタン】の3種類があります。
おすすめはやはりステンレス製。丈夫なうえ割と安く、空焚きの耐性もあります。
アルミは安価なのは良いのですが、もしも空焚きしてしまうと溶ける可能性があるので注意が必要です。
個人的には、内部にコーティングしてあるものが多い印象。
最近よく見るのがチタンボトル。
丈夫だし軽いしサビない。良い事ずくめの素材なのですが、そこはチタン。
やはり少しお高いです。
火にかけて真っ黒になる事を考えると、安価なステンレスを選んでしまうなぁ。
近頃は買いやすい値段の中華製チタンボトルが多くありますが、口にするものなので品質が少し心配。
コーティングは無しで
火にかけてグツグツ言わせるので、内部にコーティングが無い方が、気分的にも安心です。
ステンレスボトルの使い方
ぼくの持っているのは、ニトリのステンレスボトル。容量は900mlです。
キャンプ中は昼間から翌朝まで、ずっと活躍しています。
昼間は主に水筒
家から飲料水を入れてくることもあるし、ソーヤーミニでろ過した水を入れる場合もあります。
もともとが水筒なので、ボトルとしてはソフトタイプよりも使いやすい。
夕食時は火にかけて、お湯を沸かしておきます
食事をしている間にお湯が沸くので、食後にクッカーをキレイにしたり、コーヒーを飲むのに使います。
就寝時は湯たんぽに
冬場は湯たんぽがあるとすごく快適! そのままだと熱いしススで汚れているので、少し冷ましたあと新聞紙で包んでタオルを巻き、ゴムバンドで留めるのがぼくの方法。
朝はコーヒーや朝食用に
朝、気温が低くなると、テント内に置いておいても水は凍ってしまいます。そんな厳冬期キャンプの朝に、湯たんぽ内のお湯は、解凍しなくてもすぐに使える貴重な資源。
朝食やコーヒーに利用します。
こんなスタイルに向いている
ステンレスボトルで3役を兼ねる方法は、すこしでも荷物を減らしたい、軽くしたい、けど雰囲気もほしい!ってスタイルと相性が良いです。
- 荷物の限られるバックパックスタイル
- 大きなものは運べないバイク・自転車でのキャンプ
- 湯たんぽが必要な冬キャンプ
- 焚き火へ無造作に突っ込まれたボトルにロマンを感じる人
- 水も凍ってしまう夜を、無暖房ですごす人
これらに該当するなら、きっとステンレスボトルを気に入って貰えると思います!
やっぱり【クリーンカンティーン】
ぼくが使っているのは、ニトリの単層ステンレスボトル。
ちょうど安くなっていて約600円で買えたのですが、今は無くなってしまったようです。
在庫セールだったみたい。
この価格だからこそ、気兼ねなく火中に突っ込んで使えたのですが、無いものは仕方ありませんね。
残念です。
もっとも、今ならその有用性が分かったので、次に購入する機会が来るとしたら多少お高くなっても好みのボトルを選ぶかと思います。
そう、クリーンカンティーン!
クリーンカンティーン
ステンレスボトルの専門ブランド『クリーンカンティーン』。2004年にスタートした、カリフォルニアのメーカーです。
その魅力はシンプルで飽きのこないデザイン。上品なんだけどアウトドア感もあって、これをザックにぶら下げて歩く様子を想像するだけで、『ニヤッ』ってしちゃう。
焚き火で使うなら、シングル構造の『リフレクトボトル』か『クラシックボトル』。
容量は、ともに【532ml】と【800ml】があります。
気を付けてほしいのが、名前に【インスレート】と入っているボトルはダブルウォールなので、直火で使えません。
憧れのナルゲンステンレスボトル
高品質なプラボトルで有名なナルゲンにも、実はステンレスボトルがあるんです。
カッコよさは文句なし!
まとめ
直火にかけられるステンレスボトルを使い始めて1年。
湯たんぽが必要になる時期だけの使用ですが、バックパックでキャンプするときは、荷物を減らせてとても便利です。
当時、ニトリで約600円で買えたんですから、まさにお値段以上。運が良かったです。
便利さの分かった今なら、次はクリーンカンティーンを購入しますが、このニトリのボトル、なかなか壊れてくれないんですよねぇ。
シンプルなだけに頑丈です。
ながく付き合う道具になりそうです。
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