至福な焚き火タイムをすごすとき、ビジュアル面でも快適面でも、おおきな役目を果たすのが『火ばさみ』。
薪を持ち上げたり、炭を動かしたりするのに使います。
火ばさみ自体は、皮手袋と適当な枝さえ持っていれば必須ではないものの、あればとても便利な『準必須級』のギア。
火遊びが捗ることうけあいです。
昔は"無骨"とすら呼べないような、掃除用具みたいなモノしかありませんでしたが、時代が変わり今は違う。
現在のキャンプシーンを彩る多種多様な焚き火台にあわせ、火ばさみも色々な種類が売られています。
その中でも、ベルモントから発売されている【UL hibasami/ウルトラライト火ばさみ】は、軽さに特化した1本。
重量200g前後の製品が多いなか、ウルトラライト火ばさみは半分以下の約70g!
本当に軽いです。
今回は『軽量キャンパーだけど焚き火もしっかり楽しみたい』というスタイルにオススメな、ベルモント・UL hibasamiのレビューです。
軽量焚火ギア!ベルモント・UL hibasami(ウルトラライト火ばさみ)
ベルモントは、「釣用品」「アウトドア用品」などを製造販売している新潟県のメーカー。
有名メーカーが数多くあるアウトドアの聖地、燕三条にあり、チタン系のギアには定評があります。
とくに超軽量焚き火台『TABI』が有名で、ぼくも愛用しています。
今回の【UL hibasami/ウルトラライト火ばさみ】は、このTABIと合わせるために購入したモノです。
同メーカーで、しかも公式に一緒に使うことをオススメしているだけあって、相性バッチリ!
UL hibasami レビュー
ベルモントHPより
細身でスタイリッシュなデザインでウルトラライトなアルミニウム製火バサミ。
アルミニウムをコの字に成形しているため強度があり大きな薪にも対応、可動部にはバネ材を使用しているのでヘタれることなく長く使えます。先端をズラして使うと細い枝もつかめる設計。超軽量70gなので荷物を減らしたいソロキャンパーやツーリングキャンプに最適です。
TABIやTOKOBIの収納ケースに入る33cm仕様です。
- 材質/アルミニウム、ステンレス
- サイズ/全長:約33cm
- 重量/約70g
- JAN/4540095042586
- MADE IN JAPAN
ベルモント・UL hibasami。
たかが火バサミと思うなかれ。
細身で均整の取れたボディは、まさにスタイリッシュのひとこと。
サイドに刻まれたロゴがさりげなく、けれど確かな存在感を放っている。
ボディとフォントのバランスが、見事なタイポグラフィのよう。
このUL hibasamiをスッと取り出せば、炎を整えようが空き缶を拾おうが、たちまちスマートな画がそこに現れるのです。
・・・と思っちゃうほど、よくできたデザインですよ、コレw
おしゃれな火バサミと言えばそう、テオゴニアやスノーピークあたりが有名ですよね。
双方おしゃれの方向性は違えども、どちらも大きくゴツ目のギアとなっています。
ただ、これはこれでカッコイイんですけど、コンパクトな軽量系の焚き火台に使うには、ちょっと大げさすぎる気がします。
たいしてUL hibasamiは、そのシュッとしたスタイリッシュさが際立つ、魅惑の細身ボディ。
軽量焚き火台との相性が良く、炎の傍らにさりげなく佇む感じがステキです。
う~ん絵になる!
細身でありながらも、コの字の形状で剛性を確保しており、軽さからは想像できないほどシッカリとしています。
先端の形状も特徴的。
ふつう火バサミは、薪を掴むためのギザギザが『先の方だけ』にあるものです。
いっぽうUL hibasamiの先端部は、突起が離れ気味で広範囲にわたり付いています。
この形状によって、より広い範囲で薪を掴むことができるため、細身で軽量ながらも、しっかりと大きな薪でもホールドすることが可能なのです。
絶対的なパワーでは先のテオゴニアやスノーピークには敵いませんが、軽量焚き火台で使うような薪ならば、まず問題はありません。
もちろん、細い枝もちゃんと持てます。
『点』ではなく『面』で持つ形状なので、薪を「どこを掴もうか?」とさぐる必要なく、適当にカバッと掴めちゃうのが個人的お気に入りポイント。
全長33cmの恩恵
一般的な火バサミは全長40cmくらいのモノが多いのですが、UL hibasamiは約33cm。
コンパクトな部類に入ります。
使っていて、とくに短いと感じることはなく、けれど取り回しの良さは確実に実感できる絶妙な長さ。
また、TABIやピコグリルといった軽量焚き火台の折り畳んだサイズと近いので、一緒に持ち運びがしやすくなっています。
収納時A4サイズになる焚き火台なら、だいたい相性イイですよ。
軽量なアルミ製
UL hibasamiの本体はアルミ製。
ステンレスやスチールと比べ、軽量なかわり耐熱性では劣る素材です。
が、普通に使っているぶんには、全然問題なし。
溶けたり、持ち手まで熱くなったりしたことは、今まで一度もありません。
火の中に入れっぱなしにでもしない限り、大丈夫です。
まとめ
たとえばテオゴニアはカッコイイけど、身軽なウッドストーブとはちょっと合わないなと思う。
どちらかと言えば、どっしりとした焚き火台を前にし、腰を据えてじっくりと炎を愉しむようなシーンに向いているんじゃないだろうか?
チェアに深く腰掛けて、目の前でパチパチと音を立てている薪をときおり優雅な動作でそっと挟み、ゆったりとした時間の流れを楽しむ。
それが僕の中のテオゴニア!笑
そこにUL hibasamiの出番はありません。
しかし、バックパックに軽量焚き火台を詰め込み、湖畔や森の中で薪を探し、地べたに座りながら真っ黒になったクッカーで雑に料理を作っている。
そんな場面で手にしたいのは、主張しすぎないシンプルなUL hibasamiです。
そんな焚き火のTPO的に、『身軽に行きたい、けれどしっかり炎も愉しみたい』そういうシチュエーションにピッタリな、ベルモント・UL hibasamiでした。
一緒に収納できるTABIとの相性は抜群です。
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