すこし前にフッ素加工の深型フライパンを買ってみたんだけれど、これが良い。すごく良い。
驚くほど手軽に大抵の料理はできてしまう。
焼くも煮るも蒸すも、なんでもOK。
食後の洗い方さえ、とにかく楽。
それはもう「最強の万能クッカーだな!?」っておもわず興奮してしまうほど。
調理の無双っぷりが、とにかくすごいのです。
キャンプではあまり手の込んだ料理はしない僕ですが、だからこそ、このフライパンの万能な手軽さがツボにはまりました。
キャプテンスタッグのフッ素加工深型フライパン
購入したのはこちら。
我らが鹿番長キャプテンスタッグの【フッ素加工 深型フライパン17cm】。
| サイズ | (約)外径170mm(内径160)×高さ64mm |
| 重さ | (約)250g |
| 容量 | (約)1.4L |
| 材質 | 本体=アルミニウム 取手=ステンレス |
| 表面加工 | 内面=ふっ素樹脂塗膜加工 外面=シリコンポリエステル塗装 |
サイズ感はソロ~デュオ用ってところ。
深さがあるので、結構たくさん入ります。
この深さとフッ素加工のおかげで、フライパンいっぱいの焼きソバもチャーハンも、トロトロのシチューだって大丈夫。
焦げることなく調理できます。

同じような深型フライパンは、ユニフレームやエバニューからも出ています。
ユニフレームの【山フライパン深型】は、このタイプの元祖的存在。
エバニューの【U.L. Alu.Pan】は深型との記載はないけど、サイズ的にはほぼ深型。煮込みもラーメンもできる。
他に、リーズナブルな中華メーカー製も探せばあるかもしれません。
それらの中からキャプテンスタッグを選んだ理由は以下。
- 黒色で汚れが目立たない
- 高すぎない値段
- 品質の良さ
- ネームバリューの安心感
- 同社フライパン16cmとのスタッキング
あとはね、どのメーカーにしようか悩んでたところ、こいつだけが近所のホームセンターに売ってたから。
さすが鹿番長だよねw
とても造りが良い
手に取ってみてまず思ったのは、しっかりとしていて、意外なほど造りが良いこと。
意外と言ったのは、同じキャプテンスタッグの【たためるミニパン16cm】がリーズナブルな値段どおりの安っぽさだったから、その質感の違いに驚いたのです。
あ、フォローじゃありませんが【たためるミニパン16cm】は、安っぽいだけでちゃんと使えますよ。
コスパ抜群の良いギアです。

いっぽうで、この深型フライパンは安っぽさなぞ微塵も感じません。
まぁ、じっさい安くはないんだけどね。
黒いボディは質感も良く、艶やか。
リベットは丁寧に打たれており、歪みやズレもありません。
全体的に塊感があって、しっかりとしています。
4000円の値段(2025年12月現在)もなっとくの出来ばえ。

そのしっかりした造りゆえ、ユニフレームやエバニューとくらべすこし重いのですが、それも「アルミ製としては」という程度。
鉄フライパンやスキレットよりはぜんぜん軽い。
登山ならともかく、キャンプ用途なら問題なしです。
かえってこの適度な重さのおかげで、どっしりと安定感があって使いやすいくらい。
バーナーの上でズレたり傾いたりしなくて良いです。

それに頑丈。
全体的にガッチリしていて、厚みもあるし取っ手も太い。
雑な扱いも難なく受け止める。
そう簡単に凹んだりしません。

これが酔っ払いにはありがたいw
フッ素加工で深型は超べんり
実際にキャンプで使ってみると、想像どおり、フッ素加工で深型はやっぱり便利。
まず、炒めていても飛び出さないし、こぼれない。
通常のフライパンでの調理はお酒を飲みながらというのもあるんだけど、調子に乗ってフンフン♪なんて作ってると、よくこぼすんですよ。

冷凍チャーハンだと、確実に数十粒は逝きます。
ソーセージも、たまに飛び出します。
深型はそれがなくて快適です。
次に、深型は鍋にもなるから『炒め→煮込み』の工程がこれひとつで完結して、手軽で良い。

量的にも、ちょっとした汁物からガッツリ大盛ラーメンまで、ソロでの食事なら大抵は入ります。
フッ素加工の質も高いです。
『弱火~中火で調理』『金属カトラリーを使わない』ということに気を付けていれば、焦げ付くことも、表面が傷むこともありません。
フッ素加工のクッカーは他にユニフレームとプリムスも持っていますが、品質はこのキャプテンスタッグが一番な気さえしています。

フタ(別売り)は専用がおすすめ
このフライパンには、別売りではありますが専用の蓋が用意されています。
しかも【たためるミニパン16cm】と共通なので、両方持っている人は買いでしょう。
というか、深型フライパンは鍋としても使うので、フタは絶対あったほうが良いです。
もちろん、ぼくは買いましたw
この専用のフタも質感良しです。
機能性も文句なく、ズレることもないし、ちゃんと乗る。ツマミだって当然のように自立します。

キャプテンスタッグ揃えでスタッキング
この【深型フライパン17cm】と【たためるミニパン16cm】、そして上記の蓋はスタッキング可能と公式が言っていましたので、当然やってみましたよ。

たしかに全部重なります。
重なるんですが、なんと言うか、良いスタッキング特有の『収まるべくして収まっている気持ち良さ』的な感じはありません。
とりあえず入るけど・・・って印象です。
と言うのも、中に入る【たためるミニパン16cm】の金具部分が【深型フライパン17cm】の表面加工を痛めそうで、気になって仕方ない。

まぁ、間に紙とか布を挟めば良いだけなんですけれどね。
そこにさえ目をつぶれば、いちおう、ちゃんと重なります。

でも、個人的にはフライパン2つじゃなくて、ケトルを入れる方が好き。
トランギアのケトル0.6Lがすっぽりと入ります。

料理は深型フライパンひとつで済ませ、食後にケトルでコーヒーを・・・、って流れがシンプルでお気に入り。
あと、パッキングについて。
購入前は、本体サイズが懸念点だったんですよ。
バックパックに入れるにはちょっと大きいかなぁ、って。
けれど、じっさいは所有している浅型クッカーとそれほど違いませんでした。
愛用の【太田金属 CAMPSET5】と比べるとこの通り。

深型フライパンのほうが、直径で少し大きく、高さは低い(フタをすれば同じくらい)。
ゆるめの適当なパッキングでせいぜい数百メートル歩く程度の自分は、とくに気になる差じゃありませんでした。
ただ、ガチ徒歩キャンなら別かもね。
そういう用途ならやっぱり軽量なエバニューかなぁ。てか、本音を言えばぼくもエバニュー欲しいw
まとめ
「高くないっ!?」というのが正直な、はじめの印象。
品質に定評のあるエバニューやユニフレームならともかく、キャプテンスタッグのフライパンが4000円もすることに驚きました。
というのも、ぼくのキャプテンスタッグに対するイメージは『コスパの良いリーズナブルメーカー』でしたから。
けれど、それももう昔のことなんですよね。
今のキャプテンスタッグは、安くて良いものもたくさんあるけれど、同時に数々の『質の高いギア』を送り出す大手アウトドアメーカーの一角。
この深型フライパンは、そんな大手らしさを感じる質の高さです。
フッ素加工の深型フライパン界での位置づけは、
- 登山や徒歩キャンで使うなら軽量なエバニュー
- オートキャンプ主体なら頑丈なキャプテンスタッグ
- その中間的なユニフレーム
そんなところでしょうか(笑)
キャプテンスタッグ深型フライパン17cmは、けっして安くはないけれど、価格に見合った良いギアでした。












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