チタン製のクッカーが炊飯を苦手としているのは、キャンパーの間では周知の事実。
すぐに焦げ付いてしまいます。
でも、
「そんなチタンクッカーで自動炊飯がしたいんだ!」
といろいろ試した結果、バーナーパットを使うことで上手く炊けることが分かったのが前回。
こうして完成したかに思えた「チタンクッカー自動炊飯」ですが、この方法でも新たな問題が浮上しました。
「バーナーパット忘れ」です。
もともと、必要な時以外に持って行く道具ではなかったので、荷物に入れるのを忘れてしまう事態が多発しました。
お米の吸水も終え、いざ炊飯というときに忘れてきた事実が発覚すると、それはもうダメージは甚大です。
なにせ、チタンクッカーなのに炊飯しようと考えている時は、おいしいお米ありきのメニューである事がほとんどなのですから。
芯が残っていたり、お粥と化したご飯に対し、本来のポテンシャルを発揮しきれない立派なおかずたち・・・。
そんな悲劇を繰り返させぬため、その後も試行錯誤を重ねた結果行きついたのが、「チタンクッカー・アルミホイル自動炊飯」です。
チタンクッカー・アルミホイル自動炊飯とは
仰々しく言ってみましたが方法は簡単で、チタンクッカーの内部にアルミホイルを敷くだけです。
実は単純。
その中でご飯を炊く形になります。
アルミホイルは0.035mmがベスト
使用するアルミホイルはロゴスの厚手のもの。
厚さは0.035mmです。
この手の厚手アルミホイルは最近よく見かけますが、他社は0.04mmがほとんど。
「より厚いほうがいいんじゃない?」
と思われるかも知れませんが、そんなことはありません。
BBQグリルに敷くならともかく、径の小さなクッカーに使うなら、少しでも柔らかいこの0.035mmの方が扱いやすいです。
ちなみに普通の台所用アルミホイルだと、すぐ破れてしまってダメでした。
チタンクッカー・アルミホイル自動炊飯の方法
使用しているチタンクッカーはこちら。
エバニューの【チタンクッカー1人用セット】。
シンプルなポットとマグの組み合わせの、軽量コンパクトなクッカーです。
今回はポットの方を使って炊飯します。
まずは中にアルミホイルを敷きます。できるだけピッタリと。
台所用だとすぐに穴が開いてしまうのですが、さすがに厚手は丈夫で簡単には破れません。
丈夫すぎて丸めるとき手が痛いくらい。
指先を切らないように気を付けて。
敷いたあとは、いつもと同じようにお米を洗い吸水させ、固形燃料で炊飯するだけです。
今回の吸水時間は1時間。
念のため多めに時間を取りましたが、普通の炊飯と同じ20分程度でも大丈夫じゃないかな?
マグの方には、レトルトカレーがなんとか入るので、これを重し代わりにします。
季節によっては熱々とまでいきませんが、一緒に温められて一石二鳥。
固形燃料が消えたら、10~20分蒸らして完成です。
焦げることなく、キレイに炊けました。
あとはアルミホイルごと引っこ抜いて皿に盛っても良いし、もちろんこのまま食べてもいい。
厚手のアルミホイルなら、箸やフォークが引っかかって破けてしまう、なんてこともありません。
今回はポットの方で炊飯しましたが、マグでも同じ方法で可能です。
まとめ
このアルミホイル自動炊飯にぼくが感じている利点は2つ。
- アルミホイルは常備しておいても邪魔にならない
- クッカーを洗うのがラク
荷物減らしたい派にとっては、なかなかに魅力的なポイントです。
アルミホイルは、必要な分だけを折りたたんで持って行けば、ほとんど荷物になりません。
クッカーは多少汚れはするものの、洗わずともウェットティッシュで拭くだけで済む程度。
簡単に出来る割に、恩恵は大きいです。
ところで、
「炊飯するときはアルミクッカーを持って行けばいいんじゃね?」
って言う意見はもっともで正しくその通りなんですが、そこはアレですよ、わざわざチタンでやる事に意味があるわけで。
一言でいえば
上手く行かないのを、あれやこれやと色々と試してみるのが楽しかったりするのです。
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