エバニューといえばチタン!
と言っても良いくらい、チタンクッカーのラインナップが豊富なエバニュー。
派手さはないけど、高い技術で確かなモノづくりをする、いぶし銀なメーカーです。
そのエバニューの中でも、もっともシンプルなクッカーセットがこの「チタンクッカー1人用セット」。
非常に軽くコンパクトで、自転車やバイク、バックパックなど、持てる荷物に制限のある人にぴったりのクッカーです。
- 少しでも軽くコンパクトにしたい
- 凝った料理は作らない
エバニュー・チタンクッカー1人用レビュー
ぼくが使っているのは10年以上前に購入したものなので、現行品とは少し違いがあります。
- カップのメモリの有無
- 現行品は収納袋がメッシュ
現行品は持っていませんが、違いはこの程度のようです。
セット内容はポットと蓋、マグの3つと本当にシンプル。
ソロに特化したクッカーです。
- ナベサイズ:径9.4×深さ11.8cm/容量750ml
- マグサイズ:径9.5×深さ5.8cm/容量400ml
- 素材:チタニウム(取っ手部シリコンチューブ付き)
- 質量:本体144g(ケース11g)
- その他:スタッフバッグ付き
チタン製なのでとても軽く、近年注目されているUL(ウルトラライト)のスタイルにもピッタリ。

ポット
内部には600mlまでのメモリがあります。
現行品だとカップの方にもあるようです。
無くてもさほど困らないけど、付いているとやっぱり便利。

ポットには110サイズのガス缶と小型バーナーが収まります。
カップ
容量は400ml。
形状が絶妙で、カップとして器として、簡単なクッカーとしても使える万能道具。立ち位置としてはシェラカップに近いです。
400FDという製品名で単体売りもされています。
とても使いやすいカップなのですが、不満がひとつ。
ポットの蓋が使えないのです。
乗ることは乗るんだけど、ほんと乗るだけ。すぐにズレてしまい、蓋としての用を足しません。
代わりに、トークスのチタンリッド95mmがピッタリなので、ぼくはこれを使っています。

使い勝手
とにかく軽量コンパクトなクッカーなので、シンプルなキャンプがしたい時によく持ち出しています。
同じく軽量なチタンウッドストーブや、固形燃料との組み合わせがお気に入りです。

このクッカーでのメニューは、
- ポットでスープを作るorソーセージを茹でる
- カップでレトルトを温める
- 主食はパン
- 食後はカップに残ったお湯でコーヒー
- 翌朝は、ポットで棒ラーメンかウドン
が、ぼくの鉄板。
このクッカーセットで美味しい食事をお腹一杯とって、食後のコーヒーまでの流れをスムーズにこなせると、そのシンプルさが気持ちいい。
シングルチタンマグがあるとベスト
よく出来たクッカーセットではありますが、やはり必要最低限なので、これだけではちょっと不便な場面もあります。
そんなとき一緒に持って行くのは、同じく軽量なチタンマグがおすすめ。
軽さが身上のクッカーなので、その長所を邪魔しない選択です。
スタッキング
EPIのシングルチタンマグ500だと、ポットに超シンデレラフィット。
まったくカタカタすることもなく、一部の隙もありません!

500mlのシングルチタンマグは小型クッカーとしても使えるので、これ一つあるだけで全体の使い勝手は大きく向上すること請け合いです。
ここに110サイズのガス缶を逆さまにしてスタッキングする。

ちょっと蓋が浮くけど、収納袋にもなんとか入ります。

さらにシングルチタンマグの中にも収納スペースはあるので、調味料などの小物や、小さなコップなんか入れると良いかも。
ぼくの使っているプリムスP-153はギリギリ入りませんが、もっと小型のバーナーなら大丈夫じゃないかな。
他クッカーとのスタッキング
このエバニューチタンクッカーを、他クッカーに入れることも可能です。
いちばんピッタリなのは、スノーピーク・トレック900タイプのクッカー。
蓋を逆さまにすれば、キレイに収まります。

写真はトレック900ではなく、同サイズのエバニューのもの。
この大きさのクッカーは他社からもいろいろ出ているので、トレック900のサイズを参照に探してみても良いかもしれませんね。
ただ、このスタッキングはエバニューチタンクッカーの【軽量コンパクト】という長所を消してしまうので、ぼくはあまり使いません。
まとめ
身軽なキャンプがしたい時は、まっさきに出番のあるクッカーです。
かれこれ10年以上使っていますが、ガタもなく、まだまだ現役。
必要最低限なぶんコンセプトが明確で、とても完成度の高い製品です。
このストイックなところがカッコいい!
ついつい使いたくなる不思議な魅力があります。
これで食事を作っていると、なんだかすごく身軽になったようで、よく分からないけど満足してしまう。
サイズから見ると決してお安いクッカーではありませんが、その価値は十分にある製品です。
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