北欧のアウトドアメーカー『オプティマス』が発売しているクリップオンウインドシールドは、OD缶を使うシングルバーナー用の風防です。
とても格好いいデザインのギアでして、さらに使い勝手や性能も抜群。
使用できるクッカーのサイズに制限はありますが、シングルバーナーの風対策としての効果は絶大です。
アウトドアの火源はたいてい風に弱く、だからこそ風防(ウインドスクリーン)というアイテムが必要になってきます。
従来のウインドスクリーンは言うなればただの可動板なので、どんなクッカーやストーブにも使える反面、風が強いとパタパタ倒れたりして、風防なのに風に弱いという矛盾を抱えた道具でもあります。
対してオプティマスのクリップオンウインドシールドは、使えるクッカーやバーナーに制限があるとは言え、風で倒れるなんてまずありません。
とても快適な使い勝手です。
もはや風が吹こうが吹くまいが、だいたい毎回使っている。
そんなお気に入りのマイフェイバリットギア、オプティマス【クリップオンウインドシールド】のレビューです。
オプティマス・クリップオンウインドシールド
オプティマス【 OPTIMUS 】はスウェーデンのアウトドアメーカー
アウトドア趣味のない人にとっては、オプティマスと言ったら
この人(?)じゃないかと思います。
おっさんな年齢の僕的には「コンボイ司令官」の方がシックリくるんですけどね。
でも今回はこの頼れるリーダーの事ではありません。
オプティマス【 OPTIMUS 】はスウェーデンのメーカーで、ストーブやクッカーがよく知られています。
もはやロマンの塊でしかない様な、ガソリンストーブのスベア123Rもこのメーカー。
他にも、鮮やかなライムグリーンがポイントの、北欧らしいデザイン性の高い製品が並びます。
個人的にはNOVAが欲しい。
レビュー
素材 | アルミ(アルマイト加工) |
高さ | 約10.3cm |
直径(使用時) | 約12cm |
重量 | 約87g |
オプティマスのクリップオンウインドシールドは、よくある板型の風防と違い、 筒を半分に切ったような形状をしています。
使う時は、OD缶の首(?)の所に挟み込むようにセットします。
ワンタッチでとても簡単。
ガス缶に直接取り付けるため移動も楽だし、けっこうガッチリと固定されるので、なにかの拍子にズレるような事はありません。
ウインドシールドを掴んで持ち上げても大丈夫。
まるで、風防とバーナーが合体して『風に強いシングルバーナー』が出来上がる!そんな感じのアイテムです。
長所と短所
【オプティマス・クリップオンウインドシールド】を約2年間使ってみて感じた、良い点・イマイチな点がコチラ。
長所 | 短所 |
安定感がある | 直径約12cmまでのクッカーしか使えない |
防風性能が高い | バーナーによっては使用不可 |
ガス缶が熱くならない | 本体上部が熱くなる |
クッカーとスタッキングできる | カートリッジホルダーがないと少し不安 |
カッコイイ! | バーナーによっては操作が難しくなる |
どんな道具にも長所と短所はあるもので、このウインドシールドも例外ではありません。
お気に入りではあるけれど、やっぱり万能ではないんだなぁ。
それを端的に説明するならば、
『使えるクッカーとバーナーは選ぶけれど、風防としての性能は高い』
といった感じです。
長所
- 安定感がある
- 防風性能が高い
- ガス缶が熱くならない
- クッカーとスタッキングできる
- カッコイイ
ウインドシールド自体がOD缶と合体するので、板状の風防みたいに、風に吹かれて倒れたりすることがありません。
抜群の安定感で、とても使いやすい。
上にクッカーを乗せれば開いているのは前面だけになりますから、防風効果は高いです。
風防内の空間が狭いため熱がこもり、寒い時期は火力も少し上がるように感じます。
また、ウインドシールドの底面が遮熱板の役目も果たすので、ガス缶に熱は伝わりません。
このへん、良く出来てます。
収納時はクッカーの外側にセットすれば、荷物を増やすことなく持ち運びが可能なのも大きな利点。
単体だと大きく感じるんですが、スタッキングできるので収納性は良好なのです。
シングルバーナーに装着すると、抜群の防風性能なうえ見た目も変わって、まるで違うギアになったみたいで楽しいですよ。
とどめに、オプティマスのロゴがカッコイイのです!
短所
- 直径約12cmまでのクッカーしか使えない
- バーナーによっては使用不可
- 本体上部が熱くなる
- カートリッジホルダーがないと少し不安
- バーナーによっては操作が難しくなる
使用時の直径が約12cmなので、それ以上の大きさのクッカーやバーナーは使うことが出来ません。
なので、必然的に深型クッカー専用と考えていいと思います。
バーナーからの距離が近いため、使用中や使用直後は、ウインドシールドの上部がけっこう熱くなります。
うっかり掴んでしまうとヤケドしちゃうんで、移動させるときはガス缶を持つのが無難。
でもついつい、本体上部を持ってしまうんですよねぇ。
使用時はガス缶と一体化する構造上、カートリッジホルダーはあった方が安心です。
とくに、小さな110サイズ缶なら必須レベル。
無くてもひっくり返ったりしたコトはありませんが、見た目的にけっこうヒヤヒヤするので、ぼくは必ず使います。
ウインドシールドを装着すると、後面側は完全に隠れてしまうので、点火装置と火力調整が対面についているバーナーは、ちょっと操作が難しくなります。
自分が愛用しているプリムスP-153もそう。
とはいっても、そんなに操作しない点火装置を斜め後ろに、火力調整を斜め前にくるように配置すれば、たいして問題はないです。
プリムス P-153ウルトラバーナーとの相性
プリムス・P-153は代表的なシングルバーナーなので、使っている人も多いかと思います。
ぼくも絶賛愛用中で、もう10年以上の付き合い。
ということで、オプティマスのクリップオンウインドシールドとプリムスP-153の相性ですが、一言でいえば、問題ありません。
P-153のゴトクを広げることは出来ませんが、そもそも12cmまでのクッカーであれば広げなくても大丈夫です。
先の短所の項でも触れましたが、P-153だと、火力調整ツマミを手前にすると点火装置が奥に行ってしまいます。
本体が冷めている時なら問題ありませんが、使用直後など、冷めないうちに再点火する場合は注意が必要です。
お酒飲んでると、ついついうっかり触っちゃう。
番外
オプティマスのウインドシールドは放っておいても自立する形状なので、シングルバーナー以外でも、ちょっとした風防にならないことも、ない。
アルコールストーブだったり、固形燃料だったり・・・。
自動炊飯での風除けとかね。
まぁ、便利っていうよりは、そんな使い方もできますよって程度ですけど。
さらにおまけとして、CB缶にも装着できます。いちおう。
使い道はないけどね。
まとめ
風防は、絶対に欠かせないかと問われれば、なくても何とかなる道具ではあります。
『荷物で壁を作る』『厚手のアルミホイルで代用する』『テントの前室で調理する』などなど対策のしようはある。
ただ、ちょっと面倒だし、所詮は簡易の風除けなので効果もイマイチ。
アウトドア用のバーナーは、風が当たると体感で分かるほど火力が下がってしまいます。
なのでウインドスクリーンは、荷物に余裕があるのなら持って行きたい道具です。
あれば間違いなく快適度は上がりますよ。
このクリップオンウインドシールドは、ソロ用の深型クッカーに特化した風防です。
『とにかく使い勝手がよく』『セットが簡単』『風で倒れない』『スタッキングも出来る』と文句ありません。
P-153との相性も問題なし。オプティマスのマークもカッコイイ。
所有欲を満たす風防ってのも、なかなか無いんじゃないでしょうか。
これも「もっと早く買っておけばよかった」と感じた道具でした。
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