こんにちは、shizuwaです。
寒さが身に染みる冬キャンプ、暖房の暖かさはまさに生命線。
外にいる間は焚き火で良いのですが、 さすがにテントに持ち込むわけにはいきません。荷物の少ないシンプルなソロキャンプで、このテント内の暖をどうするか?
ガスランタンを使うのもひとつの手です。
ガスランタンは暖房になるか試してみる
小型のガスランタンはかなりコンパクトなので、シンプルなキャンプをする場合でも持って行きやすい道具です。そして、暖房代わりとするのも割とよく聞く話。
では、実際どのくらい暖房としての効果が期待できるのか、正月の暇つぶしに庭で試してみました。
テスト環境と使用道具
当日の天気は曇り。日差しでテント内が暖められることもありません。外気温は6.5度くらい。ときおり微風が吹くコンディションです。
使用テントはハーフムーン2
シエラデザインズのハーフムーン2。タイプとしては、ソロで使われることの多いオーソドックスなドームテントです。インナーサイズは約130×220。メッシュのないフルクローズのタイプなので、暖房は最大限に効果を発揮できるはず。
OD缶のガスランタン
OD缶用のガスランタンを使用します。コンパクトかつ程よく明るいので、テント内で使うにはちょうど良いです。(自己責任)
ガス警報器
テント内での火器使用は奨励されていません。使う場合は自己責任の上、必ずガス警報器を準備しましょう。
温度計
IN・OUTが計れ、最低・最高気温のメモリ機能付きを使用します。ebayで買った安い中国製ですが、肝心の精度は大丈夫、だいたい合ってます。
テント内のセッティング
テント内に道具を入れ、セッティングしていきます。
ハーフムーン2のドアは、上部にしか隙間を作れないこと忘れてた。違うテントにしておけば良かったなぁ。温度計のコードの長さが足りず、本体が宙吊りになってしまった。
まぁ、テント内の真ん中辺を計れるので、これはこれで結果オーライ。
前後ドアを換気用に少し開けておきます。
床には一酸化炭素チェッカーを準備。一応、事前に車のマフラーに近づけて作動することを確認しました。かなりやかましいので、鳴らないことを祈る。近所迷惑になってしまう。
ランタンに着火します。後ろの火気注意の文字が目に痛い。
ガスの開度は1/4から1/3くらいにしておきます。
着火直後の室内温度は10.8度。
斜めになって見づらい...。
着火してすぐ、ほんのりと熱が伝わっていくのを感じます。火の灯ったランタンは見た目にも暖かく気持ちもホンワカするのが良いねぇ。
でも、なにも敷いていない床がつめたく尻がつらいので、いったん家の中に戻るとします。
40分間後、テント内の温度は
40分後戻ってみると、テント内の温度は約20度まで上がっていました。かなりヌクヌクで暖かい。
その間、警報器は反応なし。
結果
テント内の温度は10度から始まり、20度近くまで上がりました。外気温が6度くらいなら十分に暖房としての役目は果たせます。寒い時期は、ランタン兼ストーブして活躍できることがわかりました。
一酸化炭素中毒に注意
しつこいようですが、テント内で火器を使用する場合は、くれぐれも一酸化炭素中毒に注意しましょう。どんな燃料だろうと『燃焼する』ものであれば起こる可能性があります。
- 換気に気を付ける
- 警報器を使う
などの対策は必須です。
まとめ
実はぼく自身、ガスランタンをテント内で暖房代わりに使うのはよくやります。だた今回のように、外気温が何度で、テント内がどのくらい暖かくなって...というように検証したのは初めてです。
意外と効果あるんだなぁ、とちょっと驚きました。
ただし、気温が低くなればそれだけ効果も薄くなります。テント内がマイナス2~3度まで下がると、ランタンを点けてもせいぜい7~8度くらいまでしか上がりません。今回のようにちゃんと計った訳ではなく『経験上の体感』の話ではありますが。
それに、燃料もパワーガスが必要になってきます。
それでも、真冬に7~8度まで上がれば十分暖かいし、荷物が少ないなら貴重な熱源になります。
ソロテントの室内をランタンで暖めつつ寝袋に足を突っ込み、小説なぞ読みふける冬のキャンプも非日常感が抜群で楽しいですよ。
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