前回のソロキャンプで、TC素材のティピーテントを初めて使ったわけですが。
以前は、「ソロ用なのに大きくて重くて背負えもしないテントなんて・・・」と、少々その存在を否定的に捉えている部分さえあった自分ですけど、ゴメンナサイすっかり手のひら返しました。
良かったです。とっても良かったです。
これはこれでアリだ!と改心いたしました。
なんでも体験しなきゃ分からないですね。
というワケで、TCティピーへの理解をよりいっそう深めるべく、2回目の出撃行ってみよう!
6月、初夏の裏磐梯ソロキャンプへ!
今年、晴れて中学1年生になった次男君。
彼が選んだ部活は、陸上部。
走ったり飛んだりしているそうです。
その陸上部から『6月はじめの週末、裏磐梯で合宿します』とのお知らせがありました。
「裏磐梯!?」
とのワードにパブロフの犬のごとく反応を見せるのは、もちろん僕ですよ。
送り迎えという名目で、合法的に1泊キャンプをゲットだぜ!
そして当日。
合宿の集合時間は朝の9時半。
到着してみると、どの親御さんも休日の朝から車で1時間かけて送ってきているのにもかかわらず、にこやかな笑顔で「頑張れ~」とか言ってます。
すげぇ。親の鏡だ。
自分、たいして興味なくてねぇ・・・。「キャンプのついでに送ってきました!」とは言えねぇやw
見学や応援する気満々のみなさまを横目に、次男君をサクッと降ろして、足早にキャンプ場へ向かいました。
すまんな息子、父は父のしたいことをするぜ!
行きつけの『裏磐梯みちのくキャンプ場』
合宿の場となっている古めかしい民宿から、桧原湖の脇を車で走ること、約15分。
目的地に到着、ただいま午前10時なり。
だいたいのキャンプ場はまだ、チェックイン前の時間です。
野宿出身のぼくとしては、キャンプに"チェックイン・チェックアウト"の概念があるってのが、イマイチしっくりとこない。
まぁ仕方ないのは分かっています
けれどやっぱり心情的にはね、思い立ったらフラッとテントを張って、満足したらフラッと撤収してっていう、そんな気ままなキャンプがいいなぁ。
思いつくまま気の向くままってね。
ここ、行きつけの『みちのくキャンプ場』は、それが出来る数少ない場所のひとつ。
ありがてぇ!
裏磐梯ではいちばんのお気に入りです。
空を見上げれば、晴れ間が広がる良いお天気。
だけど風はゴオッと強い。
強風はキャンプの大敵だ。
けれどもココは、勝手知ったる行きつけの場所。
場内でもっとも風の影響が少ない一角を、キャンプ地としました。
快適快適!
慣れないワンポールテントが刺激的
テントは前回のキャンプと同じです。
TC素材のワンポール、アースピノマッドを持ってきました。
我が人生2回目のTCワンポールテント設営は、前回より、ほんの少しスムーズにいった気がしないでもない。
しないでもないけど、やっぱり気のせいかもしれない。
そんな、お釈迦様でも気づかない程度の差だけれど、ちょっとは上手に張れたはず。
っていうふうに、気張らずフワフワに考えるくらいのほうが、遊びは断然たのしいよね。
何事もフワフワが肝心です。
ワンポールの設営は楽ってよく聞くけれど、ソロで使うサイズに限って言えば、ぼくはドームテントの方が楽だなぁ。慣れもあるんだろうけど。
いまのとこ、慣れ親しんだドームテントの方が好き。
何十年も連れ添った相方と、さっき会ったばかりの飲み屋のお姉さん。どっちが刺激的っつたら、そりゃまぁお姉さんだけど、安心なのは?って聞かれたら「相方」っていう心理かね。真理。
家とキャンプでしか飲まないけどさw
というワケで、今回は安心のラクさより、新しい刺激を楽しむ方向で。
アースピノマッドの高さは約150cm。
ワンポールとしては低いほうだけど、今までずっとドームテントを使ってきた自分としては、とても広い頭上空間。
中でチェアに座って寛げちゃうんだもの。
こういうチョットした事が刺激的で、いちいち楽しい。
アースピノマッドの(超個人的)不満点
ただ不満点も当然ある。
それは厳密に言えばテントにではなく、TCという素材にたいして。
地味なんですよ、色が。
地味!
まぁ完全に好みの問題なんですけれどね。
ぼくは落ち着いたアースカラーより、南国の国旗みたいな鮮やかな色が好きなのです。
自分、キャンプをしていても、お酒を持った手を高くつき上げ「ウェーイ!!」なんて決して言いません。
いつも焚き火を前にひとり静かにビールを煽り、表面的にはスカした顔で、でも心の中ではけっして悟られない満面の笑み。
そんな地味な過ごし方しているもんで、テントも地味だと地味地味になっちゃうんです。
だから鮮やかなのが良い。
医者の手術着が血の赤の補色である青緑なように、地味なぼくの心も、補色になりうる鮮烈なカラーを求めているのだろうと推測しています。知らんけど。
ま、鮮やかな色が好きなのは本当なので、アースピノマッドに足してみました。
お馴染みの、オレンジ。
おお!思った以上にイイ!
程よいサイズのウイングタープを繋げてみたら、なんとも居心地の良い秘密基地になりました。
見える景色は減ってしまうけど、かわりに癒やしのオレンジが目に入って、これはこれで良し!
などど、いろいろ刺激的?なひとり遊びを楽しんでいました。
そしてケーキがあったのを思い出し、ティータイムに突入です。。。
やっぱりキャンプは癒される
木々の高いところから、エゾハルゼミの声が風に乗って降りそそぐ。
真夏のセミの唯我独尊的な鳴き方と違って、涼やかでとても心地良い。
辺りはすっかり新緑だ。
新たに芽吹いて、今まさに成長中の若い草花は、鮮やかな瑞々しい黄緑色。
一般的に言えばただの雑草なんだろうけど、目を凝らしてよく見ればそこにもちゃんと世界は広がっていて、
それは予想外に美しくて楽しい。
クローズアップの視点から徐々に引いて、それらの見え方が自分の生活圏と重なったとき、実は自分の立っている場所となにも変わらない繋がった同じ世界だったのだと、あらためて実感します。
当たり前にそこにあったものの美しさに気付く瞬間が大好きです。
いつ来ても、やっぱりキャンプは癒される。
やめられませんw
昼間は汗ばむ陽気でも、夕方にはもう、焚き火の熱が心地良いくらいには冷えてきた。
むこうはソログルキャンプかな?
楽しそうに賑わっているけど、騒がしくはない。
見るともなしに眺めていたら、楽し気な雰囲気が伝わってきたのか、ちょっとだけお酒が美味しくなった気がします。
ああいうのもイイもんだよね。
こちらはこちらで、静かにひとり宴会。
相変わらず、いつもと何も変わらないんだけど、「あぁいいなァ」と思わず口から出てしまいそうな、安定の快適さ。
焚火に照らし出された影が幕に映る。
ゆらゆら揺れているのは、風のせいかな?
と思ったけど、この時間はさほど吹いてない。
そうか、酒のせいか!
揺れているのはオレか!
なんて、くだらなくも幸せな時間は過ぎていく。
月が綺麗ですね。
と言ってみたくなったのも、そうだきっと酒のせい。
翌日。テントを出るとそこには、『ゆうべはお楽しみでしたね』の図。
捨ててあるワケではありませんよ。
日が昇るとともに、夜のあいだ身を潜めていたエゾハルゼミの声が戻ってきた。
前日に続き、快晴なりそうな予感の空。
次男君のお迎えまではまだ時間があるので、自分にしてはめずらしく、お昼過ぎまでいる予定。
さて、なにしよう?
普段は10時頃には撤収してしまうから、2日目の朝にこんなにもノンビリ出来るのはちょっと新鮮だなぁ。
『いつもと違うこと』は、やっぱり大事だね。
声はすれど姿は見えないセミの居所を探ったり、街では見かけないトンボを追いかけたり。
ひとり静かにはしゃいでいたら、なんだかんだで『あっ』というに時間は過ぎてしまいました。
今回も癒された。
まとめ
一時にくらべ、キャンプに行ける機会がグッと減ってしまったこの頃ですが、送り迎えという行為の下に、問答無用で出掛けることができた今回。
部活、グッジョブ!
6月の裏磐梯は過ごしやすく、良いキャンプになりました。
風がかなり強かったけど、ぼくがテントを張った一角はほぼ影響なし。
いちばんの強風対策は、頑丈なテントでもしっかりしたペグでもなく、風の弱い場所を見つけるコトです。
折れた枝などが落ちてくる場合もあるので、そのあたりも考慮して。
そういうポイント探しも、また楽しかったりするものです。
裏磐梯は寒冷地。この時期になっても、防寒具は必須。
今回も夜は吐く息が白かったので、最低気温はおそらく10℃以下になっていたかと思います。
真夏でも、薄手のダウンやひざ掛けくらいはあった方が安心ですよ。
もし遊びに来るときは、夜間の冷えに気をつけてお越しください。
6月はもう一回キャンプできる予定です。
さて、どこに行こうかな。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (2件)
shizuwaさん、こんにちは!
部活送迎をダシにキャンプとは。
なんと好都合なことでしょう。
送迎+夫の不在、世の中の奥様はたいてい大喜びです。
ワンポールテント、うらやましいです。
わたしもいつかもっと自由にキャンプに行けるようになったら
手に入れてみたい!
こちらの男子はこの春から高校生になりました。
なんと弓道部です。
大会に出られるようになったら凛々しい姿を見に行きたいものです。
いらん情報をぶっこんでみました。笑
ウチの妻さんもやっぱり大喜びしているのでしょうか?
そう言われてみれば、キャンプに反対されたこと、一度もないもんなぁ・・・w
ワンポールは、流行りに乗っかるみたいで敬遠していたんですが、使ってみたら思いのほか良かったですw
先入観はいけないな、と思い知りました。
弓道!いいですね。
これまた先入観かも知れませんが、自分との戦いでストイックなイメージです。
そして袴姿がかっこよさそう!