キャンプの大敵は風! 強風対策はしておこう

キャンプしていて、急に強い風が吹いてきた!なんて経験ありませんか?

ずっと屋外に居る外遊びだと、天気の急変はよくあることです。

にわか雨とか雷とか、予期せぬ荒天は困っちゃいますよね。

そんな天気の変わりようの中で、ぼくがいちばんイヤなのは風。

「ちょっと吹いてきたな~」

くらいならまだ良いのですが、突風だったらたまりません。

もうバタバタですよ。バタバタ。風だけに。

突然の雨ならば、荷物をテントやタープ下にサッと片付けて、タープに雨の逃がし道を作ってやるくらいでOK。

焚き火が消えてしまうこともありますが、ちょっと残念なだけで、たいして実害はありません。

それよりも、『アッ!』という間の空模様の早変わりに自然の凄さを実感して、なんなら感動を覚えるくらい。

「自然って偉大だなぁ」って。

ですが、これが風となると話は別。

なかなかに厄介です。

タープは畳まないと危ないし、テントはほっとくと飛んでいくし、火は急いで消さないと大惨事の可能性。

アウトドアでの強風は、本当に怖いのです!

目次

キャンプで急に強い風が

以前、いつのキャンプだったか、夜中に突風が吹きだしたことがあったなぁ。

夕食も焚き火も終わって酔いが回ったころ。

寝袋に包って心地良さに浸っていると、なんだかテントがバタバタし始めた。

目を開けているのか閉じているのか、自分でも分からなくなるくらい真っ暗な夜でした。

「風が出てきたな~」

と、とろけて朦朧とした脳みそが、かろうじて判断する。

「・・・まぁ大丈夫か」

すっごいバタバタしてるけど、もう色々めんどくさいので寝る。

で、そのあと。

気持ち良~くウトウトとまどろんでいたら、空が『ゴォーーー!』って唸りだした。

さすがにちょっと目が覚める。

それでもまだ心地良い寝袋から離れられずにいると、森のほうから『バキバキっ!』と嫌な音が。

おそらく、木の枝の折れる音だ。

ちょっと不安になって明かりをつけたら、風に煽られ、変形したテントの壁が目の前に来てる。

「うわっ!、これはヤベェな。」

さすがに慌てて飛び起きました。

風が強いときの対処法

キャンプで風が強くなった時にすることは、

  • テントやタープが飛んでいかないように補強する
  • 飛んできたモノ(木の枝など)から身を守る
  • 焚き火を中止する
  • 突風に備える

など。

強風時に本当に怖いのは、風速よりも【最大瞬間風速(突風)】のほう。

最大瞬間風速は、そのときの10分間平均風速の 1.5~3倍以上になることがあります。

風速5メートルの風が吹いているときは、風速10メートル以上の突風が吹く可能性があるということです。

怖っ!

風に弱いタープはたたんで、テントは補強。

もし焚き火の最中なら、様子見などせず、早急に消した方が安全です。

テントの張り綱をする

張り綱っていうのは、ドームテントでいうと、テントサイドの中ほどに付いているロープのこと。

普段は使わない人が多いですが、この張り綱を正しく張ることで、テントは最大の強度を発揮します。

ぼくもあまり使わない・・・

テントフレームの延長線上の地面にペグダウンするのが大事なポイントです。

こんな感じ↓

落書きレベルで申し訳ないけど、赤い線が張り綱です。絵心ほしいなぁ。

常に張っておく必要はありませんが(本当は張っておくべきだけど)、いつでもすぐに使えるよう準備しておくのが安心です。

ぼくはテントに付けっぱなしにしてあります。

あと、フライシートとポールはキッチリ固定しておきましょう。

強力なペグに変える

もし持っていれば、より保持力の高いペグに変えると安心です。

ペグを2本使った『クロス打ち』でも強度はかなり上がります。

ちょっと重くなろうとも、こういった事態を考え、予備のペグは持っておきましょう。

焚き火は無理せず中止・中断

風で炎が煽られるようなら、焚き火はしない方が良い。

強風が吹いても、テントやタープは壊れる・飛んでく程度です。(それでも危険ですが)

けれど焚き火の場合、万が一のリスクはその比じゃありません。

ヘタすれば山火事の惨事です。

無理せず【中止・中断】の英断を下しましょう。

ぼくは以前、焚き火台を突風で吹き飛ばされたことがあります。

そのとき使っていたのは重さ2キロの焚き火台なので、決して軽量なわけではないんですよ。

風が強かったから、焚き火ではなく炭火にして肉なぞ焼いていたところ、突風で焚き火台ごと全部ひっくり返りました。

近くにバケツを用意していたので大事には至りませんでしたが、お気に入りのメレル・カメレオン2ミッド(もちろんオレンジ!)が炭をかぶって溶けました。

あのときは泣けたなぁ。けど今思えば、その程度で済んで幸運でしたね。

自然舐めてました。未熟!

風は本当に怖いですよ。

車を風上に移動する

車が近くにあるのなら、テントの風上に移動します。

風を防ぐだけでなく、飛来物からテントを守る役目もあります。

鉄のカタマリの安心感よ!

まとめ

あのとき夜中に襲ってきた強風は、翌朝にはウソのようにピタッと止みました。

自然は気まぐれですよね。

その晩のテントは、ペグを保持力の強い『ユニフレーム・ステンレスペグ』に変え、さらに張り綱をピンと張ってペグのクロス打ちで固定して、朝まで無事に持ちこたえてくれました。

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どんなに天気予報を見ていても、急変するときはするものです。

ただ、一見晴れていてもなんとなく天気が不安定だったり、気圧の谷に差し掛かっていたりとある程度予測はできますので、それなりの準備をしておくと安心。

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まぁぶっちゃけ、そういう時はキャンプしないのがイチバンなんですけどね。

でも出発時に穏やかで良い天気だったりすると、やっぱり行きますよね。

ぼくは予報で風速が6mをこえるようなら中止するようにしているので、張り綱をしたりペグのクロス打ちをするほどの強風には、そんなに遭遇したことはありません。

ただ、いつどうなるのか分からないのがお天気。

備えは常にしておくと、安心してキャンプを楽しめるというものです。

猪苗代湖で、強風に煽られテントぶっ潰れたときは全然楽しくありませんでしたから・・・。

泊まりの予定のハズなのに夕方とつぜん帰ってきたぼくを見て、「あれ?」という顔の妻さんに事の顛末を説明したところ、爆笑されましたよ。チクショー!

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