冬キャンプの準備をするならまさに今、夏~秋の季節です。
とくに寝袋は、早く動かないと間に合いません。
「いやいや、まだ夏が終わったばかりじゃん」
と思うかもしれませんが、これが秋も終わり頃になると、ぜんっぜん無くなっちゃうんですよ!
9月ならまだ、各メーカの冬用寝袋が定価で手に入ります。
なので、準備をするなら早めが良いのです。
冬キャンプには冬用シュラフを
毎年のように冬のキャンプを楽しんでいるような、そんな猛者の皆様には何の意味もない話ですが、冬には冬の寝袋が必要です。
新しい趣味としてキャンプを始めて、
「さあ冬もやってみようか!」
とすっかりハマってしまった人たちには、早めに冬用寝袋の準備をお勧めします。
理由は単純、売り切れちゃうから。
ここ数年はとくに早く無くなるような気がします。
冬用シュラフはあったほうが絶対イイ!
冬用の寝袋がなくても、とりあえず冬キャンプは可能です。
- 電源サイトで暖房を使う
- 3シーズンの寝袋を数枚重ねて、寒さを乗りきる
など、方法はいろいろ。
けれど、やっぱり冬用寝袋ですごすのがイチバン楽しいし、心地良いんですよね。
それにコンパクトなダウンにすれば、行ける場所も広がります。
シュラフ選びは難しいので
寝袋選びは、慣れていないと難しいものです。
適当に選んで寒さに震えることになったりしたら、目も当てられません。
「化繊かダウンか?」
「ダウンのフィルパワーは?」
「グースとダック?」
「ダウン量は?」
「撥水はいる?」
などを包括的に考えて、自分の用途にあったモノを選ぶのが重要になってきます。
分かりづらいですよね。
まぁ、すごく単純に言うと「知識と経験がないと難しい」ってこと。
なので今回は、冬のキャンプ大好きなぼくが、独断と完全なる好みからオススメの冬用寝袋を選んでみました。
参考になれば幸いです。
ちなみにぼくのキャンプスタイルは、基本的にバックパック。
冬は、主に裏磐梯で雪中キャンプを楽しんでいます。
使用シュラフは、イスカのニルギリEX。
その理由はこのとおり。
- 1泊しかしないから、撥水はほどほどで大丈夫
- 真冬以外も使いたいので暑すぎないもの
- -10度以下なら、他と組み合わせる前提
- 大幅値下げで安かったw
など。
個人的に選ぶ!冬キャンプのおすすめ寝袋
使用温度帯を【寒い(-5度くらい)】【すごく寒い(-10度くらい)】の2つに分けて、それぞれオススメの寝袋をピックアップ。
選別基準は、『自分も使いたいと思うモノ』です。
主にイスカとナンガから選んでいます。
ナンガは別注品のコスパが良いのですが、どうせ長く使うなら1~2万の価格差より、自身の満足度を優先させたい。
と僕は思っているので、あえてのメーカー純正品推しです。10年使うことを考えたら、たいした価格差じゃありません。
それに別注品はダウンの質が違っている場合もあるので、正直めんどくさい。
同じような理由から、最近勢いのある中国メーカーも除きました。レビューを読む限り品質は問題なさそうなんですが、如何せん自分で見たことも触れたこともないので・・・。
ちなみにモンベルが入っていないのは、アマゾン等で適切な価格の商品を見つけられなかったからです。
寒いときに使いたい寝袋(-5度)
個人差はありますが、だいたい-5度くらいまでなら快適に眠れる寝袋。
晩秋~冬~初春と幅広く使っていけるので、使い勝手が良いです。
-10度以下でも、服装やカイロ・湯たんぽなどで工夫すれば大丈夫。快適かどうかは別ですが。
平地のキャンプ場なら、だいたいこのクラスで対応が可能です。
軽さ・コンパクトさが重要な場合もオススメ。
イスカ・ニルギリEX
- 収納サイズ:φ20×34cm
- 重量:1270g
イスカのニルギリEXは、同社のダウンプラスシリーズのひとつです。ダウンプラスは「高品質ダウンシュラフのなかの低価格モデル」みたいな位置づけ。
性能に対してコスパが良く、キャンプにはオススメです。
上位モデルと暖かさは変わりませんが撥水力がすこし劣るので、結露する環境で連泊するならエアドライトかオーロラライトを。
イスカ・エアドライト670
- 収納サイズ:φ20×34cm
- 重量:1070g
イスカのエアドライトシリーズは、ダウンプラスの上位モデル。
ニルギリEXとの違いは、撥水力が高いのと200g軽いこと。暖かさは同じです。
生地もニルギリEXがポリエステル、エアドライトはナイロンという違いがありますが、これは良し悪しというより好み。
綿と絹みたいなもんです。
ナンガ・オーロラライト600DX
- 収納サイズ:φ17×31cm
- 重量:1050g
ナンガ・オーロラライト750DX
- 収納サイズ:φ19×31cm
- 重量:1200g
防水透湿でおなじみのオーロラライトも濡れに強い寝袋。
600DXでもいいですが、できれば750DXにしたいところ。
濡れに対して強いので、連泊やタープ泊にオススメ。
1泊のみなら、オススメはニルギリEX。
連泊やタープ泊ならエアドライトかオーロラライト。
理由は結露です。
たとえ結露で寝袋が濡れてしまったとしても、1泊なら一晩もてば良いだけなのでさほど問題ありません。でも連泊となると、冬は寝袋内部まで乾かすのは難しいから防水・撥水性能が重要になってきます。
すごく寒いときに使いたい寝袋 (-10度)
-10度付近でキャンプする場面が多かったり、寒がりな人はより暖かいコチラが良いです。
また、価格の高さ・サイズの大きさ・重さを許容できる場合もオススメ。
イスカ・デナリ900
- 収納サイズ:φ22×38cm
- 重量:1600g
イスカのデナリ900は、ニルギリEXと同じダウンプラスシリーズの寝袋。
やはり、性能に対するコスパがイイ!
タケモ・スリーピングバッグ9
- 収納サイズ:φ22×39cm
- 重量:1440g
タケモは、元イスカの中の人が立ち上げたブランド。直接見たことはありませんが、イスカによく似た造りだそうです。
これもコスパが素晴らしい。
イスカ・エアドライト860
- 収納サイズ:φ21×37cm
- 重量:1330g
エアドライトのより暖かいやつ。紫の寝袋ってちょっと見ないよね。
ナンガ・オーロラライト900DX
- 収納サイズ:φ21×41cm
- 重量:1400g
ナンガだとオーロラライト900。
基本的な選び方は『-5度』のときと同じです。
1泊ならコスパに優れた『デナリ900かタケモ』
連泊やタープ泊なら濡れに強い 『エアドライド860かオーロラライト900DX』
オートキャンプ限定なら化繊もアリ
車横付けのオートキャンプだけなら、価格が安く扱いも楽な化繊の寝袋がオススメです。
そのぶん、大きく重いですが、車なら問題なし。
まとめ
完全に個人的趣向による、冬の寝袋選びでした。
ぼく自身が「次に買うならこの中から選びたい」という内容でもあります。
迷ったとしても、ここに挙げたメーカーから選んでおけば間違いはありません。
さらに言うなら、余裕さえあれば【イスカのエアドライト】か【ナンガのオーロラライト】のどちらかにすれば、キャンプ使用ならまず問題なし!
もちろん、モンベルやタケモでも良いです。
個人的には、質実剛健イメージのイスカが好きかな。
ちょっとお高いですが、大事にして10年使うと思えば安いもんだし、なにより寝袋はケチらない方が絶対に幸せになれる道具です。
普通のキャンプで使うにはちょっとオーバースペック気味ですけど、オーバーするぶんには全然OK。
むしろ、この上がないから「もっと良いのに買い替えよう」なんて気も起きなくなりますよ。
結果的に節約できる、とw
それに『雪原にスノーシュー履いてバックパック背負い入って行って、-10度の中で無暖房』なんてスタイルだと、このクラスの寝袋が欲しくなります。
冬用寝袋は冬を待たずして品切れになるか、あっても定価より高くなってしまうことが多いので、早めに購入するのをオススメします。
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