質の高いチタン製のクッカーやアルコールストーブなどで有名なエバニューさん。
そのラインナップに【400FD】という製品があります。
正式な製品名は【Ti 400FD Cup】
容量400mlで手ごろなサイズのチタンクッカー・・・、というよりは、クッカーとカップの中間的な感じかな。
登山や軽量キャンプなどでとても評価が高く、小回りのきく使い勝手の良さが特徴です。
これがね、すごく良いんですよ。
もう購入して10年以上たちますが、ずーーーっと1軍で活躍してるガチレギュラーです。
主な使い道は、
- 少量の湯沸かし
- コップ
- 取り皿
- 簡単な調理
など。
いろんな用途をこなせるので、身軽なスタイルのソロキャンプとは抜群の相性。
手放せません。
今回は、そんな『エバニュー400FD』のレビューなんですが、あくまで、これをベストギアと感じているぼく目線でのレビューです。
なので、べた褒めしかしてませんよw
エバニュー【Ti 400FD Cup】
400FDは、一言でいってしまえば『チタン製の小さなクッカー』。
サイズや用途的には、シェラカップに近い印象です。
- サイズ:外径102×内径95×深さ58mm
- 容量:400ml
- 質量:50g
- 素材:純チタン
同じようなコンパクトクッカーは他にも色々ありますし、とくに珍しいタイプのギアじゃないです。
チタン製にこだわらなければ本当にたくさんの種類が売られていますしね。
僕自身、シェラカップも含めこうしたコンパクトなクッカーは何種類か使ってきましたが、どれも何となくしっくりこない。
不便とまではいかないけれど、「ココがもうちょっとこうだったら・・・」って思ってしまうんですよ。
そんななか、400FDは違う。不満を感じません。
「ここがすごく良い!」ってトコロがあるわけじゃないんですよ。
ただ使っていて「あれ?」と思う引っ掛かりがないというか、すごく自然にスムーズに役目をこなしてくれるというか。
そんなに主張はしないんだけど、気づけば確かな仕事で支えてくれてるみたいな。
完全に個人的な感覚なんですが、400FDはそんなギアです。
「これ良さそうだな」
と思って他のコンパクトクッカーをいろいろ試しても、結局400FDに戻ってしまう。
自分にとって、馬が合うってヤツなんでしょうかね。
バランスの良いコンパクトクッカー
400FDは、とにかくバランスの良いクッカーです。
【容量・材質・形状】という要素がそれぞれ、奇跡的なほどの上手いバランスでかみ合っているんですよ。
容量がちょうどいい
400mlの容量は、ソロでいろいろ使うのに便利なサイズ。
コーヒーの湯を沸かしたり、器にしたり。少量の具材を煮て1人分のスープを作ったり。
とくに、レトルト食品が無理なく湯煎できるのがイイ。
本格的な調理には向きませんが、多目的に活躍するのにちょうど良い大きさなのです。
チタン製なのがいい
そういった用途なので、材質がチタンなのも利点。
チタンは熱伝導率の低さから具材が焦げやすく、調理は苦手な素材。
ですが400FDは、容量的にせいぜいスープを作るくらいなので、これも問題にならず。
水切れがよく金属臭がしないのも、湯沸かしやスープ系と好相性。
形状が寸胴でいい
寸動の形状は他クッカーとスタッキングしやすく、荷物の中でスペースを取りません。
器として使ったときも、同サイズのシェラカップと比べたくさん入るので、不足を覚えることはない。
コップとして使っても、違和感のない径になっています。
器、コップ、ミニクッカーと、いろいろ使える絶妙なサイズ感なのです。
これら【容量・材質・形状】の要素が本当にいい具合にかみ合っているのが400FD。
1+1+1が3ではなく、相乗効果で10くらいになっているイメージです。
このバランスの良さを、エバニューの高い品質で送り出してるわけですから、そりゃ満足もしますよw
フタは【トークス・LID-D95】が合う
400FDには専用の蓋はありません。
でも大丈夫、トークスの【LID-D95】という製品がぴったりとハマります。
蓋の有無は大きいですよ。
正直、なくても問題はないです。だけど有った場合の恩恵は絶大!
例えば寒い時期の湯沸かしでは、沸騰するまでの時間がかなり違ってきます。
暖かい季節だと、虫やホコリが入るのを防げるのも大きい。
400FDにおつまみを入れてノンビリお酒を飲んでいると、『いつの間にか虫が飛び込んでいた!』なんて事態もあったりします。
虫の多い時期は、蓋をすれば防げる事案です。
蓋ってヤツは無ければないで困りはしないのですが、有れば快適性はずっと上がる道具です。
しかも長く使えますので、千円ちょっとは安いもの。
スタッキングしやすい
400FDを使っていて便利と感じるのは、スタッキング性の良さ。
径と高さのバランスが絶妙で、いろんなクッカーと重なります。
たとえばチタンマグだと、高さがあるので深型クッカーにしか入りません。
でも400FDは浅型でもスタッキングが可能。もちろん種類にもよりますが。
このいろいろなクッカーと重なるサイズが、バックパックキャンプだと本当に便利です。
画像のクッカーは小さい方から
- エバニュー:デミタスカップ
- エバニュー:400FD
- 太田金属(株):CAMP SET 5(小なべ)
- 太田金属(株):CAMP SET 5(大なべ)
ここに【キャプテンスタッグ:ミニフライパン16cm】を重ねて持っていくのが最近のお気に入り。
シェラカップより400FDが好き
クッカーの世界には、シェラカップというそれはそれは便利な万能ギアが存在します。
料理を取り分ける皿になったり、飲み物を入れるコップになったり、時にはちょっとした調理で火にかけたりと、いろいろ使える道具です。
400FDとシェラカップ。どちらも用途が丸被りなんですが、両方もっているぼくは、ソロの場合ほぼ400FDしか使いません。
容量的に
400FDの容量は400ml。
たいして、同サイズのシェラカップは、だいたい300ml。
シェラカップは底の径が小さい逆三角形の形状なので、上の径が同じくらいでも、400FDにくらべ容量が少なくなります。
湯を沸かせる量も違ってくるし、器としても、レトルト食品等が入りきらない場面があります。
400FDならだいたい入る!
パッキング的に
シェラカップはその形状から、他のクッカーとほぼスタッキングできません。
バックパックの外側に着けるという手もありますが、ぼくは全部中に入れたい派。
パッキングしづらいシェラカップは、はっきり言って使いにくい。
けどシェラカップ同士ならキレイに重なるので、器を複数使いたい場面ではとても便利です。
その点、400FDだと何かしらと重ねられるので、荷物が増えることなく持ってきやすいのです。
シェラカップはたしかに便利だし使いやすいんですが、「もうちょっと・・・」って感じるときがあるんです。
個人的には、ソロだと400FDのほうが圧倒的に使いやすいなぁ。
ただ・・・、雰囲気はシェラカップの圧勝!
まとめ
レトルトの角煮+煮卵とか、ミニラーメンとか、シェラカップでは入らないけど400FDなら大丈夫っていう食材がけっこうあるんですよ。
酒のツマミだけでなく、夕食の1品もキチンと収まるから、とても重宝しています。
正確には、ぼくの400FDは【チタンクッカー1人用(現行品名Ti U.L. Solo set 750)】のセットで着いてきたヤツですが、モノは一緒。
購入した時期は、たしか2005年ころだったと思います。
それからずっとレギュラーでいますからね。
ガタなども全然なくて、まだまだ大丈夫。
耐久性も抜群なのは間違いない。
好みやスタイルによって、合う合わないはもちろんあるかと思います。
400FDはぼくにとって、替えのきかないベストギア!
お気に入りです。
コメント