キャンプに出掛ける前日、毎度のように『何を食べようか』と頭を悩ませる。
潤沢とは言えない予算の中で節約する必要もあるし、行先によっては荷物も限られる。
さぁどうするか。
楽しくもあり、悩ましくもある。
そうして考えが中々まとまらない時は、だいたい鍋に落ち着く。
ほぼ家にある材料で間に合うし、失敗もまず無い。
安定の着地点。
美味しく頂けない鍋を作る方が、難しいというものだ。
そうと決まれば、米がいる。
実は、キャンプでご飯を食べることはそう多くない。
研いだり炊いたり蒸らしたり、面倒なんだもの。
そのまま食べれるパンと比べたら、洗い物だって確実に一つ増えるし。
でも、鍋の時は必ずご飯が欲しくなる。
炊飯した後のクッカーって、後始末が結構たいへん。
大抵いつも、洗わずにウェットティッシュとアルコールでキレイにするんだけど、こびり付いたご飯はなかなか取れない。
なので、使った後かるく流すくらいにして、そのまま持って帰ってくるコンパクトなご飯専用のクッカーを用意している。

固形燃料での炊飯専用なので、汚れないのも利点。
ちなみに、いつか寿命の来るテフロン加工は使わない主義だ。
キャンプでお米を食べるのは夕食のときだけ。
1合も炊ければ十分なので、この小さなエバニュー550FDがちょうどいい。
この中にチタンマグを入れ、550FDを900ミリの深型クッカーにスタッキングすれば、手軽な鍋クッカーセットが完成する。
鍋+ご飯で夕食をとり、食後のコーヒーまで洗い物をすることなくスムーズにこなせる、コンパクトなセットだ。
炊飯すること自体あまりないので出番は多くないけど、『ソロ炊飯専用』という1点突破の尖った運用から、けっして外せないウチの重鎮。
エバニュー アルミクッカー550FD使用レビュー
前置きが長くなりましたが、ここからは実際の使用レビューを。

実物はかなりコンパクト。容量が550mlなので、ちょっと大きめのマグくらいですからね。たぶん、想像しているよりさらに小さいですよ。
一人前の炊飯や、スープなどにちょうど良いサイズです。
中には、110サイズのガス缶が収まります。
炊飯
~1合位までがやりやすいかと思います。
個人的には、0.5~0.7合が丁度良い感じ。
上手くやれば1.2合くらいまで大丈夫そうですが、試したことはありません。
固形燃料を使用しての自動炊飯も簡単にできます。
550FDに限ったことではありませんが、吹きこぼれはありますので場所には注意が必要です。
炊飯に使用する際の欠点は、蓋の形状から重しを載せ難いこと。
中央に取っ手があるので、載せる場所があまりありません。

マグ等を利用すると簡単です。

スタッキング
550FDはオーソドックスな形状なので、スタッキングがやりやすいのも長所です。
とくに、ソロでよく使われる900mlの深型クッカーとの相性が抜群。

お米を食べるときは、この3つをスタッキングして持ち出すことが多いです。
左から
- EPIガス シングルチタンマグ500ml
- アルミクッカー550FD
- エバニュー チロルコッヘル深型Wの小鍋(900ml)
チロルコッヘル深型Wはもう売っていませんが、同じくエバニューのアルミクッカー900FDや、スノーピークのトレック900がほぼ同サイズです。
マグの中には、調味料やお米を入れています。

まとめ
大きさ的にマグと被るからか、このサイズのアルミクッカーはなかなか無いので、意外と貴重な存在ではないでしょうか?
割と厚みもあり、ご飯が美味しく炊き上がります。
安いので気軽に使え、900mlのクッカーにちょうど入るから持ち出しやすい。
競合するライバルの居ない、唯一無二の製品だと思うんだけど、あまり売れてなさそうなのは知名度だろうか?
エバニューのアルミクッカー550FDは、キャンプで炊飯を良くする人にはぜひ使ってみてほしい、隠れた良品です。
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