冬の野山で雪中ソロキャンプ・野営は静かでやっぱりステキ

先日の良く晴れた午後。

近場の山で、雪中野営を楽しんできました。

場所は親戚所有の私有地です。

雪の積もる冬期間は、普段は藪で立ち入れない所でもキャンプができるので、個人的にいちばん野営の楽しめる季節。

虫も人もいなくて快適です。

雪の中で直火や読書、カップラーメンを満喫した野営キャンプの様子をお送りします。

目次

静かな冬のソロキャンプ

昨夜から降っていた雪もあがり、午後には日差しの眩しい、冬晴れの空が広がった。

見上げれば雲ひとつない。

思えば、前回キャンプに行ったのは去年の12月はじめころ。

一カ月ちょっと前か・・・。

そりゃあ、そろそろ行きたくて仕方ないのも無理はない。

よし、行っちゃおう!妻さんには事後報告だ。

今回は野営だ

時間はもう午後2時を過ぎていたので、今回は近場にする。

向かったのは自宅から約10分のところ、親戚が所有する山だ。

市内の端の方にある峠道。

昔は街道として往来のあった由緒正しい道らしいけど、いまはさほど、人の通りは多くない。

車を停めて荷物を背負い、積もった雪とバックパックの重みで足を滑らせながら斜面を登ると、開けたスペースに出る。

道路からは木々に遮られて分からないが、ここがぼくの個人的な野営地だ。

親戚には、自由に使っていいよって言ってもらってる。

でもここに来るのは冬の間だけ。

その理由は熊。キャンパーの宿敵(?)、熊さんです。

ここ、『出没注意』レベルではなくて、毎年かならず出てくるガチな熊スポット。

しかも人家の庭先にまで降りてくるタイプのヤツなので、さすがに怖い。

人慣れしていても、人懐こい訳じゃないもんなぁ・・・。

なので、熊の冬眠する冬限定の場所なのです。


テントはいつものオレンジのヤツ。

オレンジ色は見ているだけで体を暖める効果がある(気がする)ので、暖房なんて必要ないぜ!

最近流行りのベージュやカーキといったネイチャー色より、こういうハッキリした鮮やかな色合いがぼくは好きだな。

周りは完全に雑木林、というか里山のなれの果てが広がっている。

普段は熊笹と藪で立ち入れないけど、雪に埋もれる冬だけは別。

ちょっと登った先は、市内を一望できるビュースポットだ。

普段は行けない場所を歩けるのも、雪中キャンプの魅力のひとつ。

今回は時間がないから散歩はナシだけどね。早く準備しないと日が暮れる!

良い感じの倒木があったので、焚き火の火床用に切り出す。

今夜は雪上の直火になるから、簡単には燃え尽きない、太い薪があるとありがたい。

雪のなか運ぶのはちょっと大変、けど雪まみれになりながらもテンションは上がる!

切ったり割ったり、掘ったりと、なにかと忙しい雪中野営。

ノンビリ本を読む暇もない。もっと早く出てこればよかったなぁ・・・。

なんて考えても仕方ない、手を動かそう。

とりあえず、真っ暗になる前にはキャンプのカタチが出来上がりました。

あったけぇ!!

ぼくにとって直火料理のイメージはフライパン。

焼くのは何でもいい、とにかく、薪の上に乗ったフライパンが重要なのだ。

んで『ジュウ!』っていわせると、もうなんでも美味い。

なんだろうね、コレ。この時だけの旨み成分でも出てるんかね?

created by Rinker
Hilander(ハイランダー)
¥2,480 (2024/12/04 02:49:10時点 Amazon調べ-詳細)

ぼくは、自身のキャンプが地味だという事実をちゃんと自覚しております。

かと言って、オシャレに方向転換しようなんて気もサラサラ無いのだけれど、

「映えさせてみたい」

という遊び心は密かに抱いていたい40代後半男子。

自撮りしてみた。

・・・地味ッ!

自覚しててなお驚くほど地味。

カメラのモニターを見た瞬間

「えぇ・・・」

と声が漏れてしまった。

アングルを変えて何度か撮影してみたけど、結局、地味以外の印象は出せませんでしたよ・・・。

こんな具合で一人遊びをしていたら、すっかり暗くなっていた。

ああ、いい夜だ。


翌朝は、テントを滑り落ちる雪の音で目が覚めた。

良く寝て気分が良い。

時刻は7時。気温はマイナス7.7度、テント内でマイナス4度。

ニルギリEXでもっとも気持ち良く眠れる温度帯だ。

あわせて読みたい
イスカ【ニルギリEX】使用レビュー 高品質でリーズナブル・冬キャンプにオススメのダウンシュラフ! こんにちは、シズワです。 今年の冬は雪の質が良くて、ゴキゲンな雪中キャンプを満喫できて幸せです! さて、冬のキャンプを快適にすごすための重要アイテムNo.2は寝袋...

外の様子を伺うと、前日とは打って変わって、大粒の雪が舞い落ちる灰色の空。

「降るのは午後からのハズじゃなかったのかよ」

とぼやくものの、これはこれで楽しいからいい。

子供の頃『雪やこんこ』の『こんこ』ってなんだよ?って思っていたけど、大人になり、降る雪に喜び以外の感情も抱くようになったら、

「ああ、これが『こんこ』なのか・・・。」

と、自然と納得できた不思議。

こんこと雪が降り続く森はモノクロだ。

なんて浸っていたら、そのうち『こんこ』どころじゃなく、『ボッサボサ』になってきた。

ヤベッ、早く朝食とって帰ろ。

食べてる間に、テント外に出ていた足は真っ白け。

もはや辺りの様子から『こんこ』的要素は一切なくなった。

この中で撤収・下山すんのやだなぁ・・・。

こんなことなら、「雪見カレーヌードルだ!」とか言ってないで、食べずにさっさと帰れば良かった・・・。

・・・と言いつつも、これはこれで、やっぱり楽しい。

ああ、今回も満喫した!

まとめ

この場所は山沿いとはいえ市内なので、裏磐梯のような張りつめた冷気やサラサラのパウダースノーはない。

だから物足りなくてそんなに使わないんだけど、近くてすぐ行けるのはやっぱりいい。

こういう所を自由に使わせてもらえるあたり、ホント恵まれてるなと思います。

一見ただの野山に見えるとしても、ほとんどは所有者のいる私有地だから、勝手な野営はできませんからね。

今回、朝方にすごい雪が降ってきて、あんな中でキャンプ、というか外遊びをしたのは本当に久しぶり。

「いやコレ、どうすんだよ」

って気持ちと同時に盛り上がっていくテンションもあったりして。

やっぱり、冬のキャンプは素敵。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (2件)

  • shizuwaさん、こんにちは。

    なんとありがたい親戚の方!

    しかしながら、冬季でも餌が獲られる機会が増えたために、
    冬眠しない熊も現れている様子です。
    所有のお山の熊がちゃんと冬眠していますように。

    「地味ッ!」笑

    確かにその自撮り写真は・・・ですが(苦笑)、
    「映え」写真もたっくさんあります。

    こちらでは、レンズに雪が写りこんでくるような風景写真も、
    一面の雪の中、焚き火とライトの灯りでぼんやりと光るテントの写真も、
    雪の上に薪直置きして、豪快にフライパンでジュウ!って写真も、
    ぜーったい撮れません。

    テンション上がる写真、多数。
    見る人によって「映え」は違いますからね。

    ってことで、これからもドンドン撮って掲載してください!
    楽しみにしています。

  • さめじろうさん、こんにちは。

    いや~ブログの写真をそう言ってもらえるのは嬉しいです。
    たしかに「映え」の基準は人によりけりですよね。

    ぼく自身、キレイに作り込まれたキャンプサイトの写真より、雰囲気の伝わる雑多なワンシーンの方が好きだったりするし。

    好みはそれぞれ。

    まぁ、それでもあの自撮りは・・・でしたけどw

    でもこれに懲りず、今後もたまには自撮りしてみようかな~なんて思っています!

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次