【 Air Stove L 】レビュー アルストと固形燃料が使える超軽量な風防ゴトク

アルコールストーブ(アルコールバーナー)は、シンプルで信頼性の高い、キャンプシーンで人気のギア

焚火とはまた違った雰囲気の良さと、炎を操る楽しさがあります。

そのアルコールストーブを快適に使うために必須とも言えるのが、クッカーを乗せるゴトクと、炎を守る風防です。

それらゴトクと風防の機能を併せ持ち、かつ圧倒的に軽量コンパクトな製品が、【Air Stove L】

アルコールストーブだけでなく、固形燃料にも対応しており、2つの燃料を使い分けられるのも便利。

何度か使用してみての個人的な感想

良いところ

  • 畳んだ状態がとてもコンパクト
  • アルストと固形燃料の両方が使えて便利
  • 意外としっかりしている
  • 前面から火力調整・消火が出来る

イマイチなところ

  • 組み立てがすこし面倒
  • ゴトクと風防が外れやすい
  • 重心が高くなるクッカーは苦手

といった感じ。

あと、シンプル&スタイリッシュでカッコいい!

今回は、この【Air Stove L】のレビュー記事となります。

昨年購入し、今も絶賛使用中です。

目次

Air Stove L】の概要

とにかく軽量コンパクトが特徴の【Air Stove L】

収納時のサイズは118×85mm。重さ46g。

使用時の耐荷重は2kgまで。

材質はステンレスです。

まさにカードサイズなので、携帯性はバツグン。

この【Air Stove L】なら

ちょっと今回は荷物がいっぱいで入らないなぁ

なんて場面は絶対にないと言い切れます。

超コンパクト!

収納ケースの裏には、組み立ての説明が付いています。

とくに難しくはないので、一度組み立ててみれば覚えるでしょう。

こちらがパーツ全容。

精度など、仕上げはきっちりしています。

ただ、とても薄いのと、引っ掛かりの溝が小さいため、組み立ては「ちょっと面倒」と感じてしまいます。

けれどパーツ数も多くないし、組み立て自体はとても簡単です。

意外とシッカリ

組上がった姿は、なかなかにスタイリッシュ。

造形が良くカッコイイ。

乗っているアルコールストーブは、定番トランギアのモノ。

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サイドのパネルを湾曲させることにより剛性を出していて、見た目よりずっとシッカリしています。

耐荷重は2kgと、ソロ用途ならじゅうぶん。

ただ、あくまで『見た目よりは』です。

1.2Lくらいのクッカーになると少しキビシイかも

アルコールストーブと固形燃料に対応

Air Stove L】は、底板の高さを2段階に変えることで、アルコールストーブと固形燃料の両方に対応することが出来ます。

下段でアルコールストーブ。

前面から蓋の出し入れも可能です。

固形燃料は、底板を上段にセットします。

こちらも前面から出し入れ・着火が出来るので扱いやすい。

固形燃料の受け皿は必須。無いと、溶けた燃料が底板の穴からこぼれ落ちて危険です。

Air Stove L】使用レビュー

何度かキャンプで使用していますが、良く出来てるな、という印象です。

畳んだ状態はとても薄くコンパクトなので、とにかく荷物になりません。

持って行くのがホントにラク

そして、使用時には意外と丈夫。

容量900ml程度のクッカーなら、満タンまで入れても支えられます。

ゴトクが十字なので、小さなカップも大丈夫。

パーツを外すことなく火力調整や消火ができるので、『ちょっとだけ温めたい』みたいなチョイ使いがやり易くて助かります。

風防効果はそこそこ

風防効果はそこそこで、風が吹くと炎が揺れる場面がよくありました。

まぁ、周りを完全に囲っているワケではないので、これは仕方ないですね。

ただ火が消えたりはしませんから、風防としてはちゃんと機能しています。

Air Stove L】の軽量コンパクトさを活かして、別途、板状の風防を併用するのも良いかと思います。

これだと完璧。

ここがイマイチ

この【Air Stove L】、底板と側板はガッチリと連結して動かないんですけど、背面の風防と上部の十字ゴトクは軽くハマっているだけなので、動かす際に外れることがあります。

とくにゴトクはズレやすいうえ、溝が細かいのでセットし直すのも少し面倒に感じます。

個人的には、ここが最大の欠点かなぁ。


付属のケースは蓋がないので、逆さまにすると中のパーツが出てきてしまいます。

ここも地味に不満。

でもまぁ、100均に行けば適当なケースが見つかるので、それに変えてしまえば良いだけの話ですけどね。


耐荷重2kgとありますが、重心が高くなる深型クッカーだと、1.2kgくらいまでが実用的な重さだと感じます。

それ以上になると、支えることはできますが、少しグラつきが気になります。

土台となるテーブル等の影響も大きく、UL系でよく見られるプラダン製のテーブルだと不安定になりがち。

Air Stove L】は真上からの荷重には強いんですが、横方向からの力には若干弱い印象です。

ですので『鉄製や木製など、重いモノを乗せても歪まないテーブル』を『出来るだけ水平』に置いた上で使用するのがポイント。

Air Stove L】は軽量化したい人にオススメ

Air Stove L】は、とにかく荷物を軽量化したい人にオススメです。

意外としっかりクッカーを支えられるし、風防効果もあるので、これ一つあれば余計なモノは要らないのが強み。

『固形燃料で沸騰させて、アルストの弱火で煮込み』なんて使い方もできて便利です。

同じような事ができるゴトクは他にもありますが、ここまで軽量コンパクトなモノはなかなか見当たりません。

まとめ

昨年から使いだした【Air Stove L】のレビューでした。

正直、欠点はあります。

ゴトクが外れやすいのは、扱っていて面倒です。

使い終わったあと、いったん小物入れに入れておいたりすると、かならずゴトクと風防が外れて無くなってます。

で、パーツが細かいから、その小物入れの中から探し出すのがまた面倒だったりします。

でもまぁ、このへんは、個人の使い方の問題かもしれませんね。雑でスイマセン。

ただ外れやすいとはいっても、上にクッカーやケトルが乗っている状態で外れたりはしませんから、使用上は問題ありません。

なにより、この軽量コンパクトさは、多少の面倒さなど吹き飛ばすくらいのインパクトです。

横からの力に弱く、土台の安定性に影響を受けやすいという点はあるものの、分かったうえで気を付けていれば【雪上+プラダンテーブル+900mlクッカー満タン】という状況でも、一応は大丈夫。

使えます。

Air Stove L】は、万人に進められるタイプのギアではないですが、バックパックや徒歩など、軽量化を意識するスタイルのキャンパーさんは、とりあえず候補に挙げてもいいんじゃないかなって感想でした。

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