秋晴れと紅葉の裏磐梯ソロキャンプ

10月も半ば。

気持ちよく晴れた日曜日、秋の裏磐梯へソロキャンプに行ってきました。

だんだん紅葉も期待できる時期です。

向かったのは、なじみの『みちのくキャンプ場』。

いつもいつも行く場所なので、とくに変わった出来事もないのだけれど、そもそも僕のキャンプはノンビリと何もしないのが目的みたいなモノ。

だから何もないのは、ある意味「良いキャンプだった」とも言える。

そう・・・。今回も、コーヒー飲みながら色づいた木々を眺めていただけの、とっても良いキャンプでした。

目次

紅葉をもとめて裏磐梯へ

期待した通り、辺りの木々はきれいに色づいていました。

視界すべて、とはいかないまでも、じゅうぶんじゅうぶん。

うん、見事。

寒冷地の裏磐梯は、秋の訪れも早いのです。

ぽかぽかと良いお天気に、きれいな紅葉。

日曜日お昼ころの場内は、チェックアウト前に秋を楽しんでいる人達がまだちらほらと。

トンボを追いかける子供の楽しそうな声が聞こえてくる。

「ウチにもそんな時期があったなぁ」

と懐かしくおもって、ちょっとしんみりしてみたり。


いつもテントを張るお気に入りの場所には、キャンプの余韻を味わうファミリーの姿。

なので、今回はちょっと違うところへ設営することに。

どこにするかと場内をぐるっと歩いていると、向こうから反対周りに歩いてきたおじさんと行き会った。

「こんにちは」

「こんにちは」

おじさんも同じく設営場所を探していて、なんと今日から4泊の予定だそう。

ああ、なんてうらやましい。

終わりを気にしないで過ごすバカンスって素敵よね。

ちょっと雑談を交わしたあと、広いみちのくの場内をもう1周して、いつもとはちょっと離れた場所を今回のキャンプ地としました。

そしたら、テントから見える景色が変わって、すこし新鮮。

あらやだ、気分も変わっていいじゃない!

道具を広げ終えたら、さっそくお昼ご飯にしよう。

情緒と便利さのバランス

フッ素加工のフライパンでサッと冷凍食品を食べるのが、今年初めからの、ちょっとしたマイブーム。

今日は冷凍カルボナーラだ。

うん・・・、

入らねぇ!www

サイズをミスってしまった。

でも、ま、弱火でじっくりやったらそのうち溶けて、ちゃんと出来たので一安心。

フッ素加工ってすごいなぁ。

焚火では使えないけど、そのへんは鉄フライパンと使い分けるとして、この手軽さは魅力的です。


キャンプで食事を作る火元は、いつもはガスがメインだけど、今回はアルコールストーブだけで行く。

そういう、ちょっとした変化がないと飽きてしまうからね。

ということで、燃料のアルコールは普段の100mlじゃ足りないだろうから、すこし多めに持ってきました。

容器はダイソーのスキットル。これなら180ml入ります。

燃料用アルコールを入れる容器は、材質によっては溶けちゃうから注意が必要。

その点スキットルなら元々ウイスキー入れなので問題なし。

漏れもなく、燃料入れとしては思った以上に具合が良かった。

量も1泊2日でちょうど使い切るくらい。

いい手ごたえ。

ちなみに、アルストのゴトクはセリアです。

どちらも100均で済んで、ささやかなる小市民キャンパーとしては大助かり。

あとは同じくダイソーで、コーヒードリッパーを買ってきました。

フィルターと台がセットになってて、挽いた豆さえあればOKなやつ。

ぼくはコーヒーが好きで、キャンプには欠かせません。

いつもは簡単なインスタントか、たまにドリップを飲むくらいなんだけど、喫茶店とかで手間かけて淹れられた一杯を飲むと、やっぱり美味さが違うよなぁって思う。

いちおう、味はわかるのだ。

キャンプでも美味しいの飲みたい気持ちはありまして、最近は、コーヒーミル買っちゃおうかなんて企んでます。

ちなみに、買うならこれがいい、という目星もすでにつけている。

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その予行練習というか、お試しみたいな気分で、今回は挽いた豆を持ってきました。

適切な分量を入れて、沸騰したお湯を一呼吸おいてちょっと冷まし、ちょろちょろ注ぐ。

おお、良い匂いがしてきたぞ。そして美味い。

やっぱりインスタントより美味しいなぁ。

でも2杯目を淹れたあたりから、だんだん面倒になってきて、それ以降は結局インスタント。

だって、飲みたいなって思ったらすぐ飲みたいんだもの。

ぼくの情緒なんてしょせんこの程度。文明の便利さには勝てませんw。

情緒と便利さ。

なんとか両立しないかなぁ・・・。

それにしても、ドリップでコーヒーを淹れるときは、デミタスカップの小ささがしっくりくる。

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色彩

午後はずっと、コーヒー飲みながら本を読んで、ときおり紅葉を眺めて過ごしていました。

まぁ、いつもと一緒ですね。

標高の高い裏磐梯。季節の移り変わりは平地より早いから、この時期はもちろん木々の色づきを期待して来るわけです。

その期待通り、お天気の良さもあって、きれいに映える。

緑と赤と橙と、中間のグラデーションと、実に多様な色とりどりの木々が見事。

色彩の調和は感覚だけの問題ではなく、理論によって体系立てられた技術でもある。

ブルーベースにイエローベース。暖色寒色。明度と彩度。

ナチュラルハーモニー・コンプレックスハーモニー。などなど。

色の組み合わせの合う合わないは、単純な好みでなく、理論から導き出される答えなのだ。

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ところが自然界に存在する色彩は、どれをどう組み合わせても、ちゃんときれいに調和する。

適当に拾い上げた石と、そこらに生えている草の葉でも、合わせてみれば心地よい配色になる。

これってすごいと思う。

多くの色とグラデーションで艶やかに色づいた秋の森が、(おそらく)誰の目にも問答無用で美しく映るのって、すごいよなぁ。

自然は偉大だ。

ちょっと失敗、寒さの対策がちぐはぐでした

陽のあるところは暖かいけど、日陰はひんやりしてて、その体感温度差はなかなかエグい。

そんなとこも秋らしさ。

つまりですね・・・、TC幕の中は寒い。

風も当たらないかわり、陽の暖かさも届かない。

寒い時期はスカート付きのTC幕が断然有利かと思ったのに・・・。

くそう、まさかこんな落とし穴があったとは。

みんなストーブ使うワケだと納得です。

そうこうしているうち日が暮れた。

夜の気温はもうずいぶん低く、吐く息が白い。

今回は、キャプテンスタッグのカマドスマートグリルを持ってきた。

一時期よく使っていたけど、手持ちの焚火台が増えるにつれ、だんだんお蔵入りしていったギア。

そこまではよくある話。

けれどこれがね、最近また使うようになって、良さを絶賛再認識中です。

サイズとか暖かさとか、いろいろと良いんですよ。

100点満点じゃないんだけど、ちょうど良いというか、ほど良いというか。

優等生感のしないトコロが、かえって可愛らしいと思えるのです。

別売りの専用台『カマドダイ』があると、高さ的にも底熱対策にも良いですよ。


夕食が済んだ後、焚き火も早々にテントへもぐりこみました。

寒いんだもの。

真冬はがっちりと着込んでいるから、かえって平気なことが多い反面、日中暖かいこの時期は油断しがち。

もう一枚もってくればよかったなぁ。

TCワンポール幕のなかは落ち着いたアースカラーで、ちょっと味気ない。

そこを彩る今回のオレンジ要員は、マットと本。

あと寝袋にも若干オレンジ。

落ち着いた空間と心に、差し色で彩をそえたら、あとはラジオを聴きながらまったり。

なんだか、ぐっすり眠れそうな予感がしました。

けれど、寝袋のチョイス間違えた。

まだ氷点下にも届かない秋口に、マイナス29℃対応の寝袋は少々やりすぎとも思ったけど、暖かすぎる分には問題ない。

ファスナーを開ければいいだけだからね。

とはいえ、朝方さすがに暑すぎて、ちょっと早めに目が覚めた。

雨の朝

半分開けた寝袋のなかでゴロゴロしてると、ぽつぽつと雨の音が聞こえてきた。

予報から予想はしてたけど、アチャ~と思う。

当然ながら、天気はひとの都合など考えちゃくれない。

寒い季節の冷たい雨はいやだなぁ。

でも濡れて艶やかな紅葉はワリと好き。

だからまぁ、プラマイ0か、なんてぼんやり考えながら、朝食におしるこ食べました。

美味い!

寒くなってくると、朝おしるこが無性に食べたくなりません?

そのあと雨は止んでくれて、なんとかテントは概ね乾いた。

TC幕の雨撤収は面倒なことこの上ないから、僥倖、僥倖。

ぎょうこう【僥倖】思いがけない幸運。偶然に訪れた幸運。

曇り空ではあるけれど、最後に気持ちよくコーヒー(インスタント)を一杯飲んで、サッと撤収。

今回もいいキャンプでした。

雪が降る前に、もう一回くらい来れるかな。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • shizuwaさん、こんにちは。

    秋はキャンプにいい季節ですよね。
    虫も少なくなって。(私にとって重大な要素)

    美味しいコーヒーと読書。
    良い時間を過ごされたようで何よりです。
    本の装丁にまでオレンジが。笑

    ソロで時間はたっぷりあるけれど、
    手間をかけるのはここらへんでやめておこう、という
    微妙な線引きがありますよね。

    わたしはかなりの食いしん坊なんですが、
    ソロで料理は凝りません。

    到着してすぐのお昼はワンポットパスタ。
    夜はミニ鉄板で豚肩ロース塩焼き。
    朝はパンに卵とハム焼いてサンド。
    (カレーとナン、真似します)

    ってな感じです。

    ぼーっとしたり散策したり
    読書したり。
    無心で薪を集めて燃やしたり。

    何もかも自分の好きにできる、ということが
    魅力なのかもしれません。

    暖冬とのことなので、
    秋キャンプのチャンス、きっと巡ってきますよ。

    楽しみにしています。

  • さめじろうさん、こんにちは。

    微妙な線引きとは、まさに言い得て妙。

    キャンプを始めたばかりの頃は、あれもこれもと色々やって、結局どれもうまくいかなくて、でもそれが楽しかった。
    ダッチオーブン持ち出して真っ黒い何かを作り出したりしていましたw

    取捨選択ではありませんが、いま残っているのはコーヒーと読書、ぼーっとする時間。
    でもときどき思い出したように、ちょっと変わったことをやってみるあたり、ぼくの微妙な線引きは今だ微妙なままです。笑
    だからこそ飽きないのかもしれません。

    ソロで料理に凝らないのは全面的に同意です。

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