セリア『コンパクト薪ストーブ』をアルストのゴトクに使った感想

アルコールストーブのゴトクに使うため、セリアの『コンパクト薪ストーブ』を購入してみました。

試してみたところ、「悪くはないけれど・・・」って印象です。

100円(税込み110円)で買えちゃう手軽さは有難いし、ちゃんと使えはするんですが、これがベスト!とは言い切れない。

使い勝手はとても良かったのですが、いろいろと検証してみた結果、火力面で満足できませんでした。

とはいえ、じゅうぶん実用的なレベルではあったので、コレはコレで有りな選択。

『あまりお金をかけたくない』という人には、選択肢の一つとして悪くない製品です。

というのがぼくの答え。

ってわけで、【セリア『コンパクト薪ストーブ』をアルストのゴトクに使ってみた感想】を、ちょいとレビューしてみます!

目次

セリア『コンパクト薪ストーブ』を試す!

ぼくの使っているアルコールストーブは、トランギアのTRB25。

おそらく、もっとも有名なアルスト(アルコールストーブ)でしょう。

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こいつを使うには、クッカーやカップを乗せるための『ゴトク』が必要不可欠。

絶対に外せません。

中にはゴトクのいらない製品もありますが、それはほんの一部の例外。

大抵のアルストは、ゴトクが無ければ調理も温めもできない、小さなただの壺に成り下がってしまいます。

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自分はこれまでもマイベストゴトクを求め、いろいろな製品を使ってきました。

いわゆる、『道具沼に見事ハマった』状態と言えるでしょうw

ですが「君に決めた!」と言えるほどのゴトクには、いまだ出会えておりません。

そんな中、今回ためしてみたのは、セリアで売っている『コンパクト薪ストーブ』。

はい、100円です。

手軽でいいよね!

で、結論から言うと、使い勝手はひじょうに良かったのですが高さが少し足りなくて、火力面でイマイチでした

ちなみに以前、同じセリアで購入した『クッカースタンド』もゴトクの一種でしたが、小さいクッカーが乗らなくてボツになった経緯があります。

火力が惜しい

炎の温度というのは一定ではなく、場所によって差があります。

燃えている中心、芯に近い炎心や内炎と呼ばれる部分は温度が低く、炎の一番外側にあたる外炎という部分がもっとも高温になっています。

ロウソクやマッチに例えると、芯の辺りではなく、炎のてっぺん付近がいちばん熱いというワケです。

出典:panasonic

トランギアのアルストがロウソクと同じかは分かりませんが、その炎の一番熱い部分を効率よくクッカーに当ててやるのが肝心なのは確か。

それは炎とクッカー底部の距離、つまりゴトクの高さが関係してきます。

トランギアのアルスト『TRB25』に関しては、様々な人の手によりこの検証がひじょうに進んでいます。

さすがベストセラーギアですよね。

それによると、TRB25の上面からクッカーまでの距離は【4~5cmがベストだそう。

公式見解ってワケではないのですが、この距離で使うと最も火力が出るそうです。

で、セリアのコンパクト薪ストーブをゴトクにすると、ここが約3cmとなります。

おしい!

もう少し高さがほしい。

実際、直径9cmのクッカーを乗せてみたところ、底に当たった炎が広がってクッカーの脇から出てきます。

たしかに、これ火力のロスになっているよなぁ。

そこで、コンパクト薪ストーブの下に厚み1cmの木材を入れて、クッカー底までの距離を4cmにしてみました。

これでどう変わるでしょうか?

400mlの水が沸騰するまでの時間を計り、比べてみると・・・。

  • 距離3cm:沸騰まで約8分
  • 距離4cm:沸騰まで約6分20秒

おお!想像以上に違う!

気温も水温も高い夏でこれですから、寒くなればもっと差が出るでしょう。

クッカーのサイズや素材などでも、また違った結果になるかもしれません。

けれど、距離4cmのほうが適切なのは間違いない。

まさに先人たちの検証と同じ結果となりました。

ここまで違うと、やっぱり火力面で満足できないなぁ。

使い勝手はとても良い

ただ火力以外の面に目を向けると、セリアのコンパクト薪ストーブは、ゴトクとしてとても使いやすいです。

  • セットが簡単
  • コンパクト
  • 安定感がある
  • 消化蓋・火力調整蓋が使いやすい
  • ある程度の防風効果

と利点が多く、正直、火力以外なら個人的には満点に近いです。

とくに、大小いろんなサイズのクッカーがちゃんと乗る安定感と、

全面が広く開いているゆえの扱いやすさは、すごくいい。

だからこそ惜しい!

高さがあと1cmあればなぁ・・・。

まとめ

というわけで、セリアのコンパクト薪ストーブをアルストのゴトクに使ってみた結果、個人的には70点といったところ。

火力以外はとても良かったのですが、その肝心の火力に満足できませんでした。

ただ「火力がイマイチ」と言ったものの、使えないほど弱いわけではありません。

最大火力には及ばないだけで、実用レベルにはなっています。

実際、何度かキャンプで使っていますが、湯沸かしも調理も出来ていますからね。

なので、コレはコレで全然ありだと思います。

なんといっても100円ですしね!

けどまぁ、『1cm高くすれば火力が強くなる』という事実を実感してしまったので、ぼくのアルストゴトク探しの旅はまだ続きます・・・。

ガスやガソリンバーナーは、いつでも最高の性能が発揮できるよう設計されています。

たいしてアルストは、こうやって最適解を探さなきゃいけない。

その最適解も火力や携帯性、手軽さ、さらにはカッコ良さなどなど。

求めるものによっても、使う人によっても変わってきます。

見方によっては面倒とも手間ともとれる、その自由度の高さがアルストの魅力かなぁ・・・、と最近は思うようになってきた次第。

お蔵入りしていたのも今は昔、このごろは面白くてよく使っています!


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