雨の日のキャンプが無性に恋しくなったので

すこし前の、まさに梅雨まっただなかの、7月上旬。

裏磐梯で雨キャンプを楽しんできました。

行先は、いつもの『みちのくキャンプ場』。

外遊びには敬遠されがちな雨の日ですが、今回は違います。

『たまたま雨になってしまった』

のではなく、

『雨の日を選んでいった』

狙い撃ちの雨キャンプです。

目次

7月上旬、雨キャンプには良い季節

キャンプに慣れてきた者ほど、こう言います。

「雨の日のキャンプは静かで落ち着く」

だの

「雨のなか外で過ごす非日常感が最高」

などなど。

なんだよそれ、慣れてますアピールか?w

と思っちゃいそうなところですが、アピールでもなんでもなく、意外とホントのことなんですってば。

自分のような、ソロ好きにとってはね。

混雑とか人混みなんかが嫌いだからソロで行ってるわけですから、人が少ないということは、それだけで最高なのです。

時期的に見ても、7月の雨は身を切るような冷たさもなく、息苦しいほどの蒸し暑さもない。

雨キャンプを楽しむには良い季節。

激しい雨のキャンプがしたい!

テントは一人用のドームタイプ【REI/Passage1】。

雨キャンプでは小さいテントのほうが設営・撤収も早いし、帰ってから乾かすのも楽でいい。

そのぶん狭いけど、どうせ寝るときしか入らないから、これで十分です。

そこに、大き目のタープを被せるように張る。

小川張りして居住空間を広くとれば、雨でも快適なサイトの出来上がり。

地味に役立つのがフィールドラック。

道具類を地面から持ち上げて、濡れない置き場をつくります。

以上で完成。

あとはもう、『雨いつでもこいっ!』な心持ち。

・・・なんですが、肝心の空模様は朝からずーっとシトシトと、微妙な雨が降ったり止んだりの繰り返し。

これはこれで悪くないんだけど、ちょっと違うんだよなぁ。

『雨に煙る景色を眺めながら物思いに耽る』

なんてのも素敵ですが、今は

『タープをリズミカルに叩く激しい雨音にテンションをぶち上げる!』

ってキャンプがしたい気分なのです。

なのにずーっとシトシトと。

予報では激しく降るって言ってたのに、ちょっと肩透かし。

仕方がないので、のんびり本を読みながら、気長に雨待ちのキャンプです。

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今回、湿気対策として、NEWギアをひとつ持ってきました。

それがダイソーの『い草ござ』!

広げると90×180cmなので、ソロテントにちょうどいいサイズ。

雨音を聞きながら昼寝したら気持ちよさそうだなぁと思って、用意しました。

敷いてみると、テントの中にい草の香りが広がります。

うん、予想以上に良いぞ。

雨待ちの昼下がり

タープ下のチェアで寛いで本を読んで、飽きたらテント内のござにゴロンと横たわる。

雨キャンプはタープ下に居るしかなくて出来ることが少ないからこそ、何もしない時間の純度がすごく濃い。

望んだ激しい雨はなかなか降らないけど、それでも十分たのしいのです。

小雨だから、散歩くらいは大丈夫。

濡れて鮮やかさを増した景色を眺めて歩くのも、雨キャンプの醍醐味だしね。

しっとりとした色合いになったアジサイが格別。

ひとしきり雨の散歩を楽しんだあと、小腹が減ったので昼食に。

パンとソーセージをフライパンで軽く焼いて、チーズとスープで流し込む。

キャンプのときによく食べる、お気に入りのメニューです。

簡単だけど、インスタントよりは調理してる感が味わえて良き。

こだわり過ぎないのがコツでしょうかw

なにより、同時に頂く昼酒が最高です!


今回はめずらしく、扇風機なぞ持ってきました。

だけど使うほど暑くはならず、むしろちょっと肌寒い。

小雨とはいえ朝からずっと降っているから、7月だけど、気温の上りはいまいちです。

扇風機は、まるで出番がありませんでした。

せっかく持ってきたのになぁ・・・。

けどまぁ、キャンプするには肌寒いくらいがちょうどいい。

ケトルで淹れた熱いコーヒが美味しくてたまらない。

ホッとひと息。

風情をたのしむ雨キャンプは、いつもよりも雰囲気重視。

だから、クッカーよりもケトル。

静かなアルコールストーブ。

おしゃれキャンプなんて柄じゃないし、そんなサイトには程遠いけど、居心地は抜群に良いですよw

小雨のち大雨、だけど真夜中

ずっと。

ずっとずう〜っと、小雨が続く。

ドシャッとした本降りを待ち望んでいたけれど、結局たいして降らないまま、それでもお腹は空く。

夕食の時間がやってきました。

アルコールストーブとワークマンのグリルパンで、お酒を飲みながらゆったりと今夜のご飯を作ります。

メインは、ちょっとお高い麻婆豆腐。

相変わらずシトシト降る雨の音と、しずかにクツクツ煮えていく、鉄鍋のなかの真っ赤な豆腐。

じっとり湿った絨毯みたいな空を背景に、濡れて鮮やかさを増した木々がくっきり浮かび上がる。

シチュエーションも手伝って、もう、とっても美味しそう。

でも、せっかくのキャンプ。

それも、非日常感が増し増しになる雨キャンプ。

ちょっと違うことがしたくなりまして・・・。

朝食用に持ってきた蕎麦、突っ込んでみた。

似たようなことをウドンでやったことはあるけれど、蕎麦は初めてです。

「はたして合うのか?」

と思ったものの、食べてみたら、美味ーーーっ!

『和洋折衷』ならぬ『和中折衷』とでも呼ぶんでしょうか?

勢いで試したわりに、こりゃ美味い。

降らない雨なんてもうどうでもいいや。

と思えるくらい満足して、早々に眠りにつきました。


その夜、たぶん12時ころ。

タープとテントを叩く、激しい雨音で目が覚めた。

顔を出してみると、自分の声も聞こえなくなるほどのすごい音。

『ダダダダダッ』って、機関銃みたい。

これこれ、これだよ!

絶え間なく落ちてくる大粒の水滴にランタンの光さえも遮られて、ぼやけたような、滲んだような、夜の闇。

これぞ僕が待ち望んでいた激しい雨!

でも、こんな時間じゃなぁ・・・。

「ちょっと遅いんだよ」

と空に向かって悪態をつき、またすぐに寝てしまいました。

自然が相手だから仕方ないとはいえ、上手くいかないもんです。

おだやかな雨キャンプでした

翌朝。

夜間の激しい雨は、テントやタープに少しの痕跡を残し、すっかり去ってしまっていました。

すごい雨だったけれど、水はけの良いみちのくの場内は、水たまり一つありません。

これって地味にすごいよなぁ。

我がサイトはしっかりタープで覆っていたおかげで、何事もなく済みました。

雨キャンプの成功の可否は、タープの張り方にかかっている。と言っても過言じゃないと思う。

ちなみに、夜間はポールの位置をセンターに変えて三角屋根にしておきました。大雨対策です。

といあえずチェアに腰かけて、朝のいっぷく。

そして朝食。

本当だったら、朝は月見蕎麦の予定でした。

だけど蕎麦は昨夜に食ってしまった。

でも大丈夫、予備食料のカップラーメンがある。

てか、むしろ食いたい。

「ほかに何もないし~・・・仕方ないよねw」

と自分に言い訳して食べたカップ麺は、これまた唸る美味しさでした。

健康はとりあえず、置いときます。

たまにだから良いよね!

お天気は、これから回復方向に向かう予定。

結局、心躍る激しさの雨キャンプは叶いませんでした。

昨日、起きてる間に降ってくれていればなぁ、と心残りはあるものの、自然相手では仕方ない。

今回も良いキャンプでした!


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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 久しぶりの投稿嬉しいです。
    わたしも同じような理由で雨降りキャンプも好きです。この夏は暑さが厳しくて……でも、ようやく涼しくなってきたのでキャンプを再開できます。お互い良きキャンプを。

  • ざぶさん、コメント&見て頂いてありがとうございます。
    雨キャンプ良いですよね。
    晴れのはずが突然降られるのは困るけど、はじめから雨のつもりで行くなら別。
    しっとりした雰囲気が素敵でした。

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