キャンプで白米を食べるときは、エバニューの『アルミクッカー550FD』がぼくの鉄板。
一人分にちょうど良いサイズなのです。
肉厚なアルミ製のおかげで簡単に炊き上がるし、固形燃料での自動炊飯もやりやすい。
絶妙なサイズ感で、他クッカーとのスタッキングも良好。
もちろん炊飯以外でも、ちょっとお湯を沸かしたりスープを作ったり、使いようによってはいろいろと出番があります。
どことなく地味なんだけど、じつはソロだとけっこう有能なうえ、似た製品の存在しない唯一無二のギア。
今回はそんな『エバニュー アルミクッカー550FD』のレビューです。
コンパクトアルミクッカー『550FD』
『エバニュー アルミクッカー550FD』は、容量550mlのコンパクトなアルミ製クッカー。
まぁ、名前のまんまですが、分かりやすくて良い!
サイズ | 内径95 × 深さ85mm |
容量 | 550ml |
素材 | アルミニウム(アルマイト加工) |
質量 | 本体:100g / フタ:26g |
付属品 | 収納袋 |
生産国 | 韓国 |
実物はかなりコンパクト。ちょっと大きめのマグくらいです。
たぶん、想像しているよりさらに小さいですよ。
一人前の炊飯や、スープなどにちょうど良いサイズです。
中には、110サイズのガス缶が収まります。
エバニューは日本メーカーですが、 アルミクッカー550FDは韓国製。
個体差はあるのかもしれませんが、ぼくが所有している個体は何も問題ないです。
最近は中国製でも品質が上がっているし、逆にメイドインジャパンでも酷いのがあったりしますからね。
個人的には気になりません。
特徴的なサイズ感
アルミクッカー550FDの最大の特徴は、そのサイズ感だと思っています。
- コンパクト(容量550ml)
- 深型
- アルミ製
これらの特徴をそなえたクッカーって、ほかには見当たりません。
探せばあるかもしれませんが、すぐに見つからない程度には珍しいです。
浅型だと、いくつかあるんですけどね。
これら【550ml・深型・アルミ製】という特徴は、そのまま【コンパクトだけど、ちゃんと調理も炊飯もできて、スタッキング性が良い】という利点になっています。
けれどそこに良さを感じなければ、汎用性が低い、使い道の少ないクッカーなのも事実。
調理するには小さすぎて一人前のラーメンすら作れないし、マグとしては大きすぎ。深型だから取り皿にもならない。
ソロでの湯沸かしとしては良いのですが、だったらチタンのほうがベスト。
だから、使っている人をあまり見かけないのでしょう。
実際、このサイズはチタン製のほうが圧倒的に多いです。
しかし自身の使い方と合致すれば、550FDはライバルのいない唯一無二の存在となるギア。
ぼくもそこに価値を見出しているからこそ、ずっと愛用しているのです。
まさに『刺さる人には刺さる』 クッカーです。
使い方その1『炊飯』
アルミクッカー550FDは熱伝導の良いアルミ製で、かつワリと肉厚なため、炊飯が得意なクッカーです。
適量は0.7合くらいで、1合までなら問題なく炊くことができます。
固形燃料での自動炊飯もかんたん。
まぁでもこれは、浅型クッカーでもメスティンでも同じこと。
ぼくが気に入っているのは、その食べ心地。
片手に収まる深型のサイズ感は、お椀に近い感覚なのです!
例えば焼肉。
タレを絡ませた肉を、つややかな白米の上で『ちょんちょん』として食べるときは、浅型クッカーやメスティンより、このアルミクッカー550FDのほうが断然に気分が出ます!
ほかにもすき焼きや鍋料理など、『おかずを口に運びつつゴハンを食べる』みたいなシチュエーションは、片手にぴったり収まる550FDがちょうど良いのです。
使い方その2『ちょっとだけシチュー』
シチューやカレーなど粘度の高い汁物も、アルミクッカーが得意とするところ。
チタンでは難しい調理です。
がっつり食べたいときは飯盒で作るのがベスト。
それは間違いない。
けれどパンなどと一緒に食べるスープとして、ちょっとだけシチュー(カレー)が欲しいってときは、550FDを使うとちょうど良い。
ルーひとつ分で、だいたい水の量170mlくらいのシチュー(カレー)が出来上がります。
しかも、固形燃料を使っての『ほったらかし』が可能です。
チタンだとこうはいきません。
スタッキング
ほかの深型クッカーやマグ等とスタッキングしやすいのも、 550FDを愛用している理由のひとつ。
とくにマグはほぼ必ず持っていくので、重ねて収納できるのはホント助かる。
浅型のクッカーだと、これができないんだよね~。
900ml深型クッカーと
ソロでよく使われる900mlの深型クッカーと相性いいのもポイント。
右から
- チロルコッヘル深型W(小)
- 550FD
- EPIgasチタンシングルマグ500
これらがキレイに収まります。
チロルコッヘル深型Wはもう売っていませんが、同じくエバニューのアルミクッカー900FDや、スノーピークのトレック900がほぼ同サイズです。
チタンマグの中に、お米や燃料、アルコールストーブなどが入ります。
コンパクトなチタンクッカーと
コンパクトにいきたい。けどお米も食べたい。
そんなときに使うのが、同じエバニューのチタンクッカー【深型POT500(容量750ml)】と550FDの組み合わせ。
深型POT500はもう廃盤ですが、現行だと【Ti U.L. Solo set 750 】のポットが同等品。
ただ、スペック上は同じ寸法だけど同じようにスタッキングができるかは、現行品を所有していないため、申し訳ないけどわかりません。
右から
- 深型POT500
- 550FD
- EPIgasチタンシングルマグ500
- belmontチタントレールカップ280
となります。
550FDの蓋は収まらないので、かわりにトークス・チタニウムリッドの95mmを使っています。
意外とぴったり乗って、問題なく使えますよ。
これだと4つもクッカーがあるので
- 深型POTで鍋料理して
- 550FDでお米を炊いて
- チタントレールカップ280でレトルト1品
- チタンシングルマグ500でビール&食後のケトル
と、コンパクトながらいろいろ出来ます。
ちなみにお米を食べないときは、550FDが400FDに代わります。
まとめ
大きさ的にマグと被るからか、このサイズのアルミクッカーはなかなか無いので、意外と貴重な存在ではないでしょうか?
割と厚みもあり、ご飯が美味しく炊き上がります。
安いので気軽に使え、深型クッカーやマグとスタッキングできるから持ち出しやすい。
競合するライバルの居ない、唯一無二の製品です!
が、あまり売れてなさそうなのは、ニーズが狭すぎるんでしょうかね?
確かにぼくも、550FDを持ち出す機会はそれほど多くありません。
けれど、「これじゃなきゃダメ」という場面が確実に存在する、替えの利かない一点突破的な尖ったギアです。
七輪で焼き肉を食べるときの白米担当は、こいつ以外考えられません!w
エバニューのアルミクッカー550FDは、キャンプで炊飯を良くする人にはぜひ使ってみてほしい、隠れた良品です。
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