アルコールストーブ(アルスト)のゴトクに使ってみようと、Lixadaの『三角薪ストーブ』を購入しました。
本来は焚き火用ですが、レビューによるとアルストにもちょうど良いとのコト。
シンプル&堅牢な作りで風防にもなると、なかなか高い評価です。
実際に何度かキャンプで使用してみたところ、確かにとても扱いやすい。
アルストのゴトクとしては、けっこう良いと思いました。
リーズナブルでコスパもいいしね。
ただイマイチな点もありまして、個人的には「これなら100均でいいや」って印象です。
Lixada『三角薪ストーブ』
今年はアルコールストーブ(アルスト)をよく使っています。
数年間お蔵入りしていたのがウソのように、ほぼ毎回持ち出しておりました。
そしてそれに伴って、アルストのゴトク探しの沼にハマってしまい、いろいろ試している最中です。
今回購入したのは、Lixadaの『三角薪ストーブ』というギア。
スペック
- 使用時サイズ:(約)17.3cm×18.6cm×8.3cm
- 収納袋サイズ:(約)20cm×13cm×1cm
- 重さ180g
- 材質:ステンレス鋼(厚み約1mm)
- 付属品:収納袋
販売元のLixadaは、アマゾンを眺めているとよく目にするメーカーさん。
おそらく中国メーカーかと思われます。
キャンプギア関連だと、小型焚き火台の扱いが多いです。
いちおうHPはあるものの、企業情報の記載はありませんでした。
けどまぁ、よく聞く名だし評価も悪くない。
個人的には、数多くある中国メーカーの中ではマトモな方で、わりと安心して購入できる印象です。
アルストのゴトクとして使ってみる
この三角薪ストーブ、商品説明によると、本来は小枝などの焚火で使うものらしい。
名前に『薪』って入っているくらいだからね。
ただ底板のない構造上どうしても直火になってしまうので、キャンプ場などではちょっと使いずらいかな。
ステンレスプレート等で地面から離してやれば大丈夫かと思うけど、それならはじめから焚火台を持ち出した方が手っ取り早い。
そのため、レビューを見ても焚火で使用している人はほとんど見当たりません。
いっぽう、「アルコールストーブ(アルスト)のゴトクにちょうど良い」という意見がとても多く、ぼくの購入目的もまさにコレ!
- 高さがちょうどよく
- シンプルで使いやすく
- 風防にもなる
- 燃料の補充、消化が容易
- 丈夫で重いクッカーでも大丈夫
という声がよく見られました。
アルストのゴトクとしては上々な評判。
期待が高まりますよ!
使用感
自宅やキャンプで何度か使ってみた感想は、『使いやすいけど、イマイチな点も目に付く』といったところでした。
使用したアルストはトランギアのTRB25です。
良い点、悪い点と感じた部分はこちら。
良い | 悪い |
シンプルで扱いやすい | 本体が大きい |
どんなクッカーでも乗る | 風防効果が低い |
畳むとコンパクト | 熱でゆがむ |
ベストな高さ | 火力 |
良かった点
扱いやすい
構造がシンプルで可動部もなく、組み立ても単純。
アルストのセットも、ただ置くだけなので一瞬。
全面が大きく開いているから、消火や火力調整がやりやすい。
とにかく扱いがとてもラクです。
もし汚れても、入り組んだ部分がないから掃除が簡単。
どんなサイズのクッカーでも安定
ゴトクの幅が広いから安定感がとてもよく、大小どんなサイズのクッカーでもちゃんと乗ります。
底の径が小さくて不安定になりやすいシェラカップもバッチリ。
十字ゴトクよりも安定します。
ただ、このゴトクの広い幅は欠点にもなっています(後述)。
畳むとコンパクト
畳んだ状態だとけっこうコンパクト。
薄いので、荷物になりません。
バックパックスタイルにはありがたい!
高さがちょうどいい
トランギアのアルスト『TRB25』に限定した話になりますが、ゴトクの高さがちょうどイイです。
TRB25はアルスト上部とクッカー底面の間隔を4~5cmにするのがベストだそうです(有志調べ)。
公式情報ではないので「間違いない!」とは言い切れませんが、実際ぼくもいろいろ試した結果、同じ結論に至りました。
Lixada『三角薪ストーブ』は、この間隔が4cmくらいになってちょうど良いのです。
悪かった点
大きい
本体が意外と大きいです。
アルストのゴトクとしてなら、この3分の2くらいのサイズで良いなぁ。
フィールドホッパーなど、コンパクトなテーブルではちょっと使いづらいです。
右にあるのがLixadaの三角薪ストーブ。
比較として左にあるのがセリアのコンパクト薪ストーブ。
底板がないから地面直置きは出来ず、必ずテーブル上で使うことになるので、こじんまりと行きたいソロキャンプではちょっと不向きかな。
風防効果は低い
正直、風防効果は低いと感じました。思ったほど風を防ぎません。
本体が大きめなぶん隙間も多いのか、ちょっとした風でアルストの炎がよく揺れます。
さらに、本体側面に開いている穴からけっこう風が入ります。
まぁこれは、本来の使い方である『焚き火』で使用した場合の通風孔でしょうから、正しく役目を果たしているとも言えます。
なので仕方ない。
でも耐熱テープとかアルミホイルなどを使えば、塞ぐのは簡単だと思います。
熱で歪む
火を点けていない状態だと非常に頑丈なんですが、アルストに着火すると、熱とクッカーの重さで本体がハの字に変形します。
潰れてしまうことはないと思うけど、精神衛生的に良くないです。
アルストの上で潰れたら大惨事ですからね。
マグやシェラカップ程度なら大丈夫。16cmフライパンでも大丈夫。けど容量900mmのクッカー満タンだとけっこう変形しました。スキレットなどを使うのはちょっと怖そう。
火力
何度か使ってみて感じたのが、思ったほど火力が出ません。
セリアの『コンパクト薪ストーブ』を底上げして、アルスト上部とクッカー底面を4cmにした状態と比較した感想です。
理由はおそらく、
- 風の影響
- 幅広のゴトクで炎が遮られる
あたりかなって思います。
風の影響は、先ほど書いたように風防効果がそれほど高くないため、よく炎が揺れているから。
ゴトクは、厚み約1mm幅12mmあるので、これが邪魔になっているのかも知れません。
とはいえ、調理できる火力はありますよ。
総評
使用する前は、
「これでアルストのゴトク探しも終わりか!?」
ってくらい期待していたんですが、そうはなりませんでした。
すっごく扱いやすいのは確かなんだけど、イマイチな部分が気になります。
高さはバッチリなんだけどなぁ~。
セリア「コンパクト薪ストーブ」でいいや
『Lixada・三角薪ストーブ』は、以前購入した『セリア・コンパクト薪ストーブ』と形状はほぼ同じ。
使いやすさなどの利点は共通です。
さらに、三角薪ストーブはアルスト上部とクッカー底面までが約4cmと、理想的な間隔。
なので一見セリアの上位互換のようですが、実際の火力は大差ありませんでした。
風の影響を受けやすいのと、幅広ゴトクによる火力ロスが原因かなぁ?
正直、これならセリアでいいやって感想です。
まとめ
期待したほどではなかっただけで、じゅうぶん使えるゴトクだとは思います。
ハの字に変形するのはちょっと怖いですが、ソロで使うくらいのクッカーなら潰れることは無さそうだし。
これでもう少しコンパクトなら、使い続けたかもしれません。
欠点は、ひとつひとつはどれも決定的というほどではないものの、それらが合わさると無視できない程度には気になってしまい、3~4回使った時点で次が欲しくなりました。
なにより、火力でセリアのコンパクト薪ストーブと大差なかったのが敗因ですね。
さぁ、気を取り直して次いってみよう!w
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