こんにちは、シズワです。
楽しい冬キャンプの時期がやってまいりましたね。
ぼくは雪原のなかへ入っていく雪中キャンプが大好きなんですが、よく「何を食べているの?」と聞かれます。
最近の冬キャンプといえば、『テント内に暖房入れて外は寒いけど中はヌクヌク』というイメージかもしれませんが、自分のスタイルは無暖房。
基本的にずっと氷点下のなか、雪に囲まれて過ごしています。
装備はバックパック。
水道は無し。
このシンプルさが、たまらないのです。
そんなキャンプで食べるご飯は、ほぼ鍋料理で決まり。
「ほぼ」、というか、もはや一択です。
迷ったら鍋にしとけば間違いない!
冬の鍋料理は、間違いなく美味しいですよね。
身体も温まるし、真っ白い景色を眺めながら焚火の前で食べると、もうたまりません。
もちろんそれも大きな要因ですが、冬キャンプで鍋ばかり食べている主な理由もちゃんとあります。
〇調理が簡単
調理はクッカーに全部ぶち込んで煮るだけ。
火加減は弱火~中火なら適当でOK。なので【ガス・アルコール・固形燃料・焚き火】のどれでも難しくありません。
-10℃くらいになると、できるだけ手袋を外したくないので、『簡単に作れる』というのは超重要です。
〇失敗しない
雪中キャンプでの手の込んだ調理は、慣れないと難しい部分もあります。
なんせ雪の上なので、いつもとは勝手が違うのです。
バックパックだと余分な食材は持ってこれないし、水だって限りがある。
だから万が一失敗したら大変、ダメージは甚大ですよ!
その点、鍋料理は煮るだけだから、失敗しようがありません。
〇美味しく、飽きない
最近は、小分けの鍋のもとがたくさん売っています。
『プチっと鍋』や『鍋キューブ』などなど。
どんどん新しい味がでてきて、とにかく種類が豊富。
ラーメンのスープを使うのも大アリです。
具材だって何でもあり。
何を入れようが、とりあえず食べれる味になるのが鍋の良いところ。
バリエーションはイマジネーションの数だけありますw
〇片付けがラク
鍋料理なら、食べ終わった後ウェットティッシュで拭くだけで、だいたいの汚れは取れます。
あとは仕上げに、サッとお湯ですすいでおけばOK。
水道のない環境では、後片付けのラクさも重要です。
防水防寒の手袋があればなお良し!
〇体が芯から温まる
冬キャンプで鍋を食べる最大の利点はやっぱりコレ。
なんと言っても、体の芯から温まります。
何を食べるにせよ食事は身体を温めるものですが、鍋の温まり具合は別格!
寒いなかだと、それが本当に実感できます。
どんなクッカーを使う?
キャンプで鍋を作るとしたら、使用するクッカーは基本【深型・浅型・フライパン】から選ぶことになります。
それぞれ一長一短で、とくにどれが良い、ということもないですから、状況や好みあわせて使い分ければいいです。
フライパン
- 調理しやすい
- スープが飲みづらい
- 冷めやすい
口が広く浅いから、全体が見えて調理しやすく食べやすい。
ただ、直接に口を着けて食べるのには向かず、別途シェラカップ等の器が欲しくなるのが欠点。
直接食べれないこともないのですが、とくに焚き火調理の場合フチがものすごく熱くなるのと、火床が近いからススが付いて黒くなるのが困りもの。
製品によっては専用の蓋がないのも痛い。
あと、冷めやすいです。氷点下だと、火から下ろすとあっという間に冷たくなります。
深型クッカー
- 調理はややしづらい
- 直接食べやすい
- 冷めない
概ね、フライパンとは反対の特徴です。
口が狭く底が深いので、全体が見えず調理はしずらい。
とくに豆腐や卵といった柔らかいものは崩れやすいです。
そのかわり、火から下ろしてもなかなか冷めません。
寒い冬にはそれがとてもありがたい。
背が高いぶん、フチが火床から離れるからススが付きにくく、上辺まで内容物がこないため熱くなりずらいので、直接口を着けて食べやすいのは大きな利点。
浅型クッカー
全てにおいてフライパンと深型クッカーの中間的特徴。
バランスの良さでは一番。
調理しやすいし、食べやすい。
『冬の雪中キャンプで鍋料理を作るなら』という用途に限定した場合、ぼくは深型クッカーを使うことがほとんどです。
やっぱりね、冷めづらく食べやすいのがイイです。
浅型やフライパンと比べ、口が狭く高いから、灰が入らないし煙の臭いもさほど付かないのも有難い。
調理しづらいとはいっても鍋は煮込むだけだから、一部の具材が崩れるくらいで、手間がかかるわけでもないからね。
冬キャンプに合う鍋3選
冬にかぎらず、キャンプではだいたい鍋を食べている僕ですが、「冬キャンプで食べるととくに美味しい!」と思う鍋料理が3つあります。
〇1位『火鍋』
ピリリと麻辣の効いた、真っ赤で辛~い中華鍋です。
本場味付けは辛すぎてスープが飲めないので、日本風にマイルドになったモノがおすすめ。
水道設備のないところでは、スープといえども捨てないようにしましょう。
寒い時期に辛いモノ、と単純な理由ですが、それが正解なのもまた事実。
ただ、『プチっと鍋』や『鍋キューブ』には火鍋がないので、なかなか食べる機会がないのが残念なところ。
〇2位『チゲ鍋』
上と似たような理由ですが、違いは入手性のよさ。
プチっと鍋で手軽にできる。
それゆえの2位です。
どこでも買えて、美味しいし温まる。ほんとにどんな具材でも合うのは高ポイント。
〇3位『お雑煮』
前回の冬に初めて試みたら抜群に美味しかったのが、お雑煮。
とくに1月は、お正月の気分になってイイ感じです。
ぼくが作ったのは、鶏肉と里芋を『プチっと鍋』の塩ちゃんこ鍋味で煮込んで、ミニロースターで焼いた餅を投入、というレシピ。
最後にミツバと柚子の皮を入れて完成です。
簡単だけど、これはすごく美味しかった。
まとめ
冬キャンプでの鍋料理は、たんに温まるからだけでなく、いろいろと都合の良い食事です。
- 簡単に作れる
- 失敗がない
- 身体が温まる
- 片付けがラク
といった特徴は、とくに車が近くにない、バックパックスタイル、雪中、などの条件だとベスト食事と言っても過言ではないほど。
だからこそ、ぼくはもう何年も、冬キャンプではひたすら鍋を食べ続けています。
でも飽きないんだなぁ。
冬のキャンプの食事に迷ったら、とりあえず鍋を食べとけば間違いなしです。
コメント
コメント一覧 (2件)
sizuwaさん、こんにちは!
お鍋のおいしい季節。
そしてshizuwaさんの本領発揮の季節。
無暖房。
shizuwaさん、無敵ですね。
今回の記事で「さすが!」と感じたのは
お雑煮のお餅は焼いて、三つ葉とゆずの皮を入れる、ってところです。
キャンプゆえ簡易的に済ませることもあれば、
こだわりを保つこともあり。
shizuwaさんのお雑煮に対する真摯な姿勢。
素敵ですねぇ。
こちらは低山縦走で紅葉を楽しみました。
今年は暖冬とのことなので、冬キャンできるかな?
言わずもがなの有暖房です。笑
さめじろうさん、こんにちは。
低山縦走、素敵ですね!
紅葉を眺めながらなんて最高そう。
うらやましいです。
鍋は適当に作ってもそれほど味に変わりありませんが、お雑煮は大違いですよね。
雪に囲まれ食べるのが、また格別。
この冬も必ず食べようと決意するほど美味でした。
ただ、おっしゃる通り、暖冬のようなので冬が積もるか心配です。