こんにちは、匂いに鈍感なシズワです。
キャンパーならさほど気にならない、焚き火の匂い。
でも、普通の人には臭いだけなのかもしれません。
3月に行った雪中ソロキャンプで、タープ下の雪を掘って焚き火をしたら
「こりゃダメだぁ!」
ってくらい燻されました。失敗。
それでもキャンプを楽しんで家に帰ると、いつもなら何も言わない妻さんから
「煙臭い!」
の苦情が大発生。
まぁ確かに、すっごく煙を浴びましたからね。身に覚えがありすぎる。
その後、服と道具に染み付いた臭いを取るのに一苦労。
ちょいと失敗気味の、雪中ソロキャンプとなりました。
楽しかったけどね!
3月上旬。まだまだ雪の裏磐梯でソロキャンプ
3月上旬。いつもの裏磐梯に行ってきました。
今回もソロキャンプ。
だんだん春の兆しが見えてくる時期ですが、裏磐梯はまだまだ雪が盛りだくさんでした。
寒冷地の面目躍如ですな!知らんけど。
とはいえ、日中はずいぶんと暖かくなりました。
街での暮らし目線ではうれしいけれど、アウトドア遊び目線ではちょっと寂しい春の訪れ。
今期の雪中キャンプはこれで最後かな。
2月に訪れた前回は、天気予報が外れて荒天が回復せず、テント内お籠りキャンプとなりました。
まぁこれはこれで楽しいんだけど、ぼくとしては、やっぱり晴れの青空が好き。
とくに冬の晴れキャンプは、放射冷却で朝の気温が下がって冷え込むから大好き。
そして今回は、文句なしの晴天です。
-10℃、いくかな?
最近は、ティピーテント(ワンポール)やパップテントの前室部分に座り、焚き火を楽しんでいるスタイルをよく目にします。
こんなの↑
幕内に熱がこもって暖かいんだそう。
なるほど。寒い時期には理にかなった焚き火スタイルなのかもしれん。
試してみたいけど、こういうテントもってないしなぁ・・・。
・・・!
タープでやればいいじゃん!
と、いうことで。
久しぶりにタープ張りました。
そして・・・、
中、掘りました。
メッッッチャ掘りました。
深いところで1メートル以上あります。
ここが今回の焚き火会場。
40後半の身体にはさすがに堪えて、休み休み作業して2時間以上かかってしまった。
でも、終わった時の達成感たるや!
体を動かすと脳も動くって言うからね。
すっごい気持ちいい。
それにしても、こんなに動いたキャンプは初めてだよ。
タープ下に煙がこもって残念焚き火
そして日が傾いてきた。
だんだん時間かな。
アルコールも準備完了。
いよいよ、火を熾しますか。
おおっ!
これは暖かい。
風は当たらないし、頭上のタープがしっかりと熱を受け止めて、内部は想像以上の暖かさ。
いつもは遮るもののない、剥き出し状態で焚き火してるもんだから、この暖かさの違いはちょっと衝撃。
ラジオをつけて、お酒がすすむ。
若いアイドルの、おっさんにはよく分からんトークも、この時ばかりは良いBGM。
それにしてもテレビのバラエティーとか見なくなったからか、すっかり世間の話題に疎くなってしまった。
『おっさん』ってこうやって出来上がっていくのかなぁ・・・なんて、ビールを飲みながら思いふける。
くだらねっ!(笑)
日が落ちて、気温がぐんぐん下がっていく。
すっかり氷点下の世界。
けれど、タープ穴の中はとても快適な暖かさ。
上着も要らないくらいですよ。
でも、問題がおきまして・・・。
とにかく煙いんです。
熱も籠るけど煙も籠る。
前面が開いているから酸欠にこそなりませんが、中の空気が全体的にずっと煙い冷燻状態。
冷燻
冷燻は低温で長期間の時間をかける燻製方法。食材に熱を通さずスモーキーに仕上がるので、スモークサーモン作りに適しています。
スモークサーモンは大好物ですが、自分が燻されるのはさすがに無理。
タープの後ろを持ち上げて、空気の通りを確保したらずいぶんマシになったけど、やっぱり煙い。
ずーっと涙目ですよ。こりゃ失敗だぁ。
失敗失敗、喉まで痛ぇや。
後日、妻さんから「なんか臭いんだけど」と言われながら、タープと服に染み付いた煙臭さを取るのに4日かかりました(涙)
煙さに耐え兼ねタープ下から抜け出すと、澄み渡る夜空にキレイな月。
いやぁ良い夜だ。
この空間を独り占めできるなんて、贅沢な瞬間だなぁと思う。
日常のストレスなんてすっ飛ぶほどの、非日常感。
これを(ワリと)手軽に味わえるのが、雪中ソロの魅力かな。
日々の営みのことは忘れて、しばらく浸っていたい気分です。
でも・・・、寒くてとっとと寝袋に潜り込みました。
放射冷却は確実に進んでいるようです。これは冷え込みそうだ。
-13℃の朝。カイロがあればワリと快適
翌朝。
テントから覗いた雪面は、凍って一面キラキラと輝いている。
空気中にはダイヤモンドダスト。
予想通り、気温は-10℃を下回っていました。
まぁ裏磐梯なら別に珍しくもないんだけど、やっぱり『大台いった』って気分になるし、無駄にテンション上がっちゃうよね。
これも非日常感の効能か。
今シーズンから、湯たんぽの代わりに高温カイロを使っているんだけど、ぜんぜん問題なく夜をすごせています。
湯たんぽの方が、暖かさがマイルドで気持ちイイのは間違いない。
けど、寝る前にお湯を沸かしたり色々と面倒なんだよね。
カイロは味気ないけど、とにかくラク。
楽な方へ楽な方へと流される人間のサガに、ぼくのキャンプスタイルも飲み込まれてきたようですよ。
気温が上がりだす前に、ぶらっと朝の散歩を堪能。
冷気を吸いながら歩いていると、意識が心地良く目覚めていく。
いい朝です。
途中、リスが前を横切って林の中に消えて行った。
写真に撮りたいけど、アイツら早すぎる。
日射しを受けながら丘をのぼって、
頂上から望むのは秋元湖。
3月上旬、まだまだ全面凍結していました。
これから雪解けの時期。
正直、真夏と並んであまりキャンプに行く気の起きない季節です。
だって、ベチャベチャになるんだもの。
ベチャベチャのドロドロ。
メンドクサイのはなるべく避けたい、軟弱キャンパー。
4月の後半ごろまで、キャンプはちょっとお休みかな。
コメント
コメント一覧 (2件)
なるほど!
雪解けの季節はお休みなんですね。登山みたい。
ぐちゃぐちゃのドロドロは確かにいやです。
それにしてもめっちゃ掘りましたね。
ステップフロアみたい。笑
ほんとにめっちゃ掘りました。
もう、思い残すことはないってくらい雪と戯れました。
これで今年の冬はおしまい。
次の冬が待ち遠しいです(笑)