ぼくが寒い時期のキャンプで絶対に外せないと思っているもの。
それがハクキンカイロ。
はじめて使ったときは、ただ事じゃないほどの暖かさにビックリしました。
その熱量は、実に使い捨てカイロの約13倍!
カバー無しでは手で持てないほどの熱さになります。
だからと言って、使い捨てカイロは必要ないというワケでもなく、それぞれに適した使い方があり、ぼくは両方を併用することで快適な冬キャンプを楽しんでいます。
ハクキンカイロと使い捨てカイロ。
冬キャンプでは、どっちも使うのがイチバン幸せになれる近道だと思うんだ。
ハクキンカイロとは
昔からあるけれど、キャンプブームにのって一気に知名度を上げた感のあるハクキンカイロ。
ここ最近は、ホームセンターのカイロコーナーに陳列されている様子も目にするようになりました。
ぼくが購入した5~6年前は、店頭でさがしてもなかなか見つからなかったなぁ。
このハクキンカイロは揉んで暖かくなるわけではなく、燃料で発熱する構造です。
触媒のプラチナと、燃料のベンジンの化学反応で出た反応熱を利用しているのだそう。
炎が出ているワケではないのです。
だから、『燃えてしまう』なんて心配は無用!
仕組みや原理が気になるとこだけど、説明を読んでみても、科学知識の薄いぼくにはさっぱり分からない。
これが発売されたのが大正時代ってんだからスゴイよね。
ハクキンカイロは燃料式
ハクキンカイロを構成するのは【本体・蓋・火口】の3パーツ。

火口は消耗品で、1~2シーズンでの交換が奨励されています。
使用頻度にもよりますが、繰り返し使っていると持続時間が短くなってくるので、それが気になるようになったらタイミングかな。
付属として、規定量の燃料を入れるための計量カップがついています。
ハクキンカイロは入れる燃料の量で燃焼時間を調整するためです。

計量とはいっても【いっぱい】と【半分】の2つの印ししかないので、おおまかな調整しかできませんけどね。
まぁ、キャンプの時は常に満タンにして持って行くので、たいして問題なしです。
本体内部には燃料を染みこませる綿が入っているから、傾けてこぼれるような事もありませんよ。
使用する燃料はベンジン。
ベンジンは、消防法ではガソリンに該当する可燃性の液体です。
他にも、Zippoオイルやホワイトガソリンなども使えるそう。使ったことはないけれど。
ぼくはいつもカイロ用NTベンジンです。
値段も性能も入手性もこれで不満を感じたことはないので、他の燃料を使う機会は今後もないかな。
手のひらに収まる使いやすいサイズ
ハクキンカイロのラインナップは3種類。
- ジャイアント
- スタンダード
- ミニ
最も大きいジャイアントはもともと輸出用らしく、あまり目にする機会もないし僕も見たことがありません。
聞いたところによると、湯たんぽの替わりになるくらいの暖かさらしい。欲しいな!
一般的によく使われているのは、スタンダードとミニ。
この2つ違いは、サイズと持続時間です。
サイズ | 持続時間(燃料量) | |
スタンダード | 68×101×15mm | 最長24時間(25ml) |
ミニ | 58×87×13.5mm | 最長18時間(18.5ml) |
当然スタンダードの方が大きく、そのぶん持続時間も長いですが、どちらも手のひらに収まるコンパクトさ。
身に着けるのに邪魔にならず、とても使いやすいサイズです。
カイロベルトは必需品。マジックテープのタイプが便利。
併用で隙なし!
冬キャンプでは、ハクキンカイロと使い捨てカイロ、両方を持って行きます。
というのも、使い道が違うから。
どっちがイイとかではなく、どちらもそれぞれの良さと役目があるのです。
ハクキンの魅力は、なんと言っても暖かさ。
『冷えた手を暖める』『寝袋に入れる』など、圧倒的な熱量で、持ち運べる簡易ストーブみたいな感じ。

身に着けると体の芯から暖まるから、背中やお腹など面積の大きいところに使います。
ダイヤモンドダストが舞うような冬キャンプの朝は、マイナス10度を下回ることも珍しくなく、手袋を外していると「あっ」というまに手が冷たくなってしまいます。

そんな場面で取り出すのは、ハクキンカイロ。
ポケットの中で5分も握りしめていると、かじかんだ指先も、じんわりと暖かくなってくるのです。
使い捨てカイロだと、パワー不足でこうはいかない。
その使い捨てカイロの役割は、衣服のあちこちに貼り付けて、インナーウェアのブーストみたいな感じ。
ハクキンほどの熱量はないぶん、かえっていろいろな部位に使える。
貼れるタイプが本当に便利。
小回りの利くサブ暖房って感じです。
まとめ
ハクキンカイロは、無暖房の冬キャンプでは本当に必需品。
暖かいうえ持続時間も長い。それに使い捨てじゃないからゴミが出ないのもありがたい。
これは別に「環境が~」とか言うわけではなく、ぼくはゴミ持ち帰りのところでキャンプする事が多いので、ゴミが減るのは単純に助かるのです。
繰り返し使っていくと愛着が沸くし、燃料を入れる必要があるあたり、なんともギア感があって好き。
ただ、熱量がありすぎて四肢など身体の末端を暖めるのには向かないから、そこは小回りの利く使い捨てカイロでカバー。
これと焚き火で、氷点下の冬キャンプでも快適な屋外読書タイムをGETできるって寸法です。
それにしても、冬だからって値上がりしすぎだろ・・・。
コメント